劇場公開日 2023年1月6日

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「ワンダーウーマン」カンフースタントマン 龍虎武師 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ワンダーウーマン

2023年1月13日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 インタビューを受けていた一人の部屋にワンダーウーマンのフィギュアが飾ってあったのが印象に残った。思えば一昨年観た『スタントウーマン』(2020)でもワンダーウーマン出てたなぁ~TV版だったけど。

 BL映画といえば、今ではボーイズラブ映画のこと。だけど俺にとってはBluce Lee映画だ。中学時代にブルース・リーにハマり、学校帰りに手刀で石を割る訓練をしていたものだ。その後、ギターに目覚めて手を痛めつけることは止めたけど・・・

 ウォン・フェイフォンという伝説的武闘家から始まり、ブルース・リーの登場によって香港カンフー映画に革命をもたらした歴史から紹介されるこのドキュメンタリー作品。彼の死は5年間のカンフーアクションのブランクをも生み、やがてコメディアクションを取り入れたジェッキー・チェンの登場となる。『ドランクモンキー酔拳』での師匠・ユェン・シャオティエンも偉大な武闘家だったんだなぁ・・・感慨無量。

 ブルース・リーもジャッキー・チェンもハリウッドにまで影響を与えた。そしてその映画を支えていた数多くのスタントマンの存在がクローズアップされる。彼らはバイトから始まり、生計を立てるまでになるが、ギャンブル好きだったりして現役を引退すると何も残ってない者が多い。しかし、彼らにはスタントマンとして映画を支えたという矜持があるのだ!

 思わず有料パンフを購入。そこで興味深い系譜が紹介されていて、大きくは武術系と京劇系に分かれ、京劇系には4つの学院があるということ。この系譜のページは得した気分。カンフー映画ファンなら是非購入を・・・Don't think. Buy!!。その京劇学院の訓練の内容なんてのは『七小福』(1988)を観ればよくわかる(オススメ)。

 腰を強打したり、首の骨が折れていそうな痛々しい映像や高所からの飛び降りという過激な映像のオンパレード。そこまでするか!?と、CGがある現代からは考えられないようなスタントの連発なのです。『ファーストミッション』なんてもう一度見たくなる。

 それにしてもブルース・リーは偉大。ジャッキーもサモ・ハンもエリック・ツァンもみんな憧れていたんだろうなぁ~アーカイブとして登場した映画を全て再鑑賞したくなった(未見作品もあり)。

kossy
MAKOさんのコメント
2023年1月13日

映画「七小福」ではかな~り優しめに描かれていたようです。88年当時でも、今なら虐待という厳しさだったようですね。

MAKO