銀平町シネマブルースのレビュー・感想・評価
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なぜ、どうしてと自問自答しながら。
下町の借金まみれの小さな映画館“銀平スカラ座”に流れついた近藤。そこに集うちょっと風変わりな常連達と支配人の梶原。映画の力を借りて近藤が再び生きる目的を掴み取るため進み始める。
映画って一体何なのか。時代はデジタルへ。シネコンに高性能スピーカー。3D。ふっかふっかのシートに次々でる新作フード。そんな中踏ん張り続ける全国の小さな映画館へのエールのような本当に素敵な1本で、佐藤さん同様合唱したい気分になりました。
突然いなくなってしまった大切な人への想いも詰め込んで、拍手の中幕が上がる。めちゃめちゃ渋すぎるキャスティングで特に小出恵介は何かと説得力があった。近藤はこれからも生きていく。自問自答しながら。
そういえば昔、銀のエンゼル観てた時中盤くらいでフィルムが切れて中断したことあったなぁってふと思い出した。帰りに無料券貰ったな。私の映画館の思い出。
何だろうなぁ〜他愛もない話なのだが…。
私としまして自分が行く映画館の範囲の中で、今やこう言った系統?とでも何というのか解らないが…。
内容もあまりここ最近こう言った作品を見受けなくなった様な気がするし…,(そうでも無いのかなぁ⁈) 小出恵介も久々だし&吹越満の何気無いやり取りとでも言うんであろうか?(只単に私個人が2人共役者として好きなのかもしれない…。) 別に何の変哲もない話なのだが、私には新鮮?でも無いけど、何故だか不思議と面白味を感じ取れちゃったので、此処に書き込んで見ちゃいました,悪しからず…。
シケタウドンコ監督の「はらわた工場の夜」のポスターほしい
群像劇だからまあ仕方ないけど、宇野祥平が主役だったような印象を受けた。
宇野祥平❤️
前に座ったお客さんの頭が宇野祥平にそっくりだったせいもあるかも。武蔵野館の座席は列ごとの高さに差が小さいので、大きなお鉢が邪魔だった。
浅田美代子がホームレスを集めてきて生活保護申請代行してピンハネする貧困ビジネスの姐さん役(笑)
現実にはヤ○ザに逆らえないホームレスを蛸部屋に軟禁して、生かさず殺さずで儲ける。
毎日カップ麺1個と納豆ひとパックを与えて、支給金のほとんどを巻き上げるらしいです。住宅手当も自前の寮(バラック)を建ててもぎ取ります。
酒盛りなんかさせてくれません。
ホームレスに戻ったほうが人間的な暮らしができるといった宇野祥平のセリフも決してヤセガマンしたわけじゃありません。
でも、フライヤーで100円頂戴オジサンされたら単館系は大迷惑ですね。
それでも段ボールハウスのカサブランカのポスターには溢れるほどの映画愛。
映画館で○ねて本望だったでしょう。川っぺりムコリッタみたいな感じの○○シーンもありました。
古舘寛治に BIG ISSUE 配りのオジサン役で出てもらいたかった❤️
ロケ地の川越スカラ座の事務所には Swallow(スワロウ)のフライヤーが目立っていました。ヘイリーベネットいいですねぇ。
さとうほなみ(ほないこか)ちょっと地味な役だったけど、あのホラー映画のポスターの写真はうんと可愛く撮れてました。
これぞ邦画の醍醐味であーる
久しぶりに古き良き日本映画に触れられたと感じる作品に出会えました。上映館が少ないのでイオンシネマ板橋へ初遠征して鑑賞🎦
とにかく観て良かったというのが率直な感想です。
俳優陣の配役がベストマッチで特にさとうほなみさんのこんな感じの役柄が好きです。
小野莉奈ちゃんにも注目してみてますがこの作品も良かったです。どんどん映画に出演してください。応援してます📣
川越スカラ座、雰囲気のある良い映画館ですね。今度行ってみようと思います。
是非映画館で🎦
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映画って良いもんだな
地方の小さな映画館で成り行きで働くことになった映画監督志望のフリーターが再び映画監督としての意地を取り戻していく映画です。映画館の映画っていうのはなんだか久しぶりに観る気がします。
今作のメインはスカラ座のイベントで主人公・近藤の作品を上映するという感じで、全体的にはコミカルな感じで進んでいきます。怪しい団体からスカウトされて、その流れから映画館のバイトにたどり着き…と基本的には映画館での生活がメインで描かれます。その間に元妻と娘との話や、館長の過去や、近藤の過去など明かされる話が増えていきます。大きく沈むことなく見れるのも今作の魅力的な部分です。
かなり気になってしまったのが、地方の小さな映画館でそんなにゴミ撒き散らかさんやろ…!ってところですね。会話シーンが単調にならないための配慮だとは思うんですが、いくらなんでもマナーの悪い奴らばっかだなというのが気になって集中できなかったです。城定監督の行きつけはあんな感じだったのかな…。
映画館っていいよなって思える作品でした。宇野さん今年もたくさん出てらして…すげぇや。
鑑賞日 2/17
鑑賞時間 20:45〜22:30
座席 B-3
とにかく映画が好き!という気持ちが伝わってくる
ストーリーも展開もベタだけど、とにかく映画が好きだー!という作り手の気持ちが伝わってくる。
細かいことをつっこんだらキリがないけど、
映画への愛情を感じて心が温かくなりました。
下町の斜陽の映画館の人間関係を綴っています
コロナ禍の最中、街の映画館の苦境が報道されました。
この作品では、コロナ禍には触れていませんが、低料金の配信サービスが広まった現在、小さな映画館で収益を上げることは、とても難しいことを暗に示していると思いました。
電子書籍が普及し、街の本屋さんが減少して、大書店しか残っていない今を思うと、これから先、ミニ・シアターも同じことになるのではないかと思いました。
この作品は、ホームレスになった家庭持ちだった元映画監督が、年配の映画好きのホームレス、スカラ座というちっぽけな映画館の経営者との出会いにより、経営困難な映画館を再生させる中での人間模様を描写しています。
映画に娯楽のみを求める人には、この作品は向かないと思いますが、「映画って、いいよな。いいもんだろう?」という言葉に共感できる方には、心に刺さると思います。
映画館の時代は終わったなと思わせる映画になってしまった
私が映画を見始めた頃(50年前)映画館は汚くて臭いところでした。映画が終わると飲み食いした跡が座席の周囲に散乱し、当時でも館内は禁煙(上映中だけだったかも知れない)であったのに、平気で上映中に煙草を吸う者が多く、吸い殻が床に散乱していたものです。
この映画の中に出てくる映画館は上映後にゴミが散乱し、「昭和か!」と思ってしまいました。また、居酒屋や食堂で煙草を吸いながら飲食をする場面(20世紀か!)、遺骨を川にまく場面(どの時代か!)がでてきます。
もちろんその時代の設定と言うことであれば理解できるのですが、映画館に並んでいるパンフレットは2021年の映画、これはない
それとも川越の映画館はゴミだらけなのでしょうか、川越の人が怒り出しそうですが。
これは一例ですが、要するに作りが雑、予算もなかったのでしょう
映画の好きな人、映画「館」の好きな人を喜ばせようとして作った、映画に人を呼び戻そうとして作った映画なのだと理解しましたが、逆に「映画の時代、映画館の時代は終わったな」と思わせてしまうような映画になってしまっています。
ホームレスの男が潰れかけの映画館に転がり込み、自分を取り戻してゆく...
ホームレスの男が潰れかけの映画館に転がり込み、自分を取り戻してゆく。
脇を固める役者さん達が素晴らしい♪ 映画の中に引き込ませてもらった♪
とても面白かったです。
いろいろと減点対象が多すぎて…。
今年49本目(合計701本目/今月(2023年2月度)15本目)。
映画自体はシンプルで、いわゆるミニシアターを救う話が大筋としてありますが、そのサブ筋として、生活保護受給の話など、明示的には出てきませんが、コロナ事情におけるミニシアターの存続危機や、個人の生活の危険が脅かされている等、今日(コロナ事情以降)の背景が見て取れます。
メインテーマは「ミニシアターの存在意義」(もっと憲法論的な話をすれば、表現の自由と営業の自由、映画館であるからこそ、表現の自由は「そこで」行使される場所、という考え方)になるのですが、そこでサブ筋として出てくる「生活保護の話」がとにかく飛びまくってワケがわからない状況になっていて、しかもエンディングロールに注意書きその他が一切ないので、これは何だかなぁ…というところです。
かつ、この映画、「そこそこ、法律系資格持ちを怒らせる」映画なのですよね…。
さっそく採点いきましょう。
※ 採点上四捨五入した結果ですが、点数上示したほうが良いのではと思えるので、今後は示すようにします。
本映画では4.2/5.0(二捨三入で4.0まで切り下げ)という扱いになります。
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(減点0.2/占有訴権について)
・ 序盤でカバンを勝手にもっていく話とそれを取り戻そうとするところです。
泥棒には不正に盗み出した物の所有権はありませんが、占有権はあります。したがって、それを真の所有者が勝手に取り戻そうとすると、占有訴権の関係で問題になります(かつ、占有訴権に関する裁判では、占有権に関する主張しかできず、所有権に関する主張はできません(民法202条))。
※ (民法202条の2)
占有の訴えについては、本権に関する理由に基づいて裁判をすることができない。
・ 本権(占有権以外。所有権や質権など)に基づいて反訴を起こすことは可能(昭和40.3.4)。
(減点0.4/生活保護の代行の話)
・ まず、生活保護の利用が適正かとうかそういう話は飛ばします。
生活保護の代行ができるのは、行政書士か弁護士の方だけですが、そのあとに生活保護の一部をピンハネしているようなシーンが出てきますので、まともな人がやっているのではなかろうということはわかります(こうした行為は、行政書士法、弁護士法のどちらでも懲戒がきます)。
したがって、無資格者が代行しているということになりますが(リアル日本でも、そういうことは一定数存在します)、生活保護申請の代行を無資格者(行政書士か弁護士以外)が行うとアウトです(そもそも、代行の場合、代行者のところに代行理由として「●●として代行を受けた」などと書くことになりますので、無資格者の代行はそもそも通りません)。
また、こうした不正な受給行為は、結局最終最後は税金から賄われているわけですから、住民監査請求(地方自治法)等の対象になりえます(住民監査請求の相手先はあくまでも行政(いい加減な生活保護申請を通すな(その結果として税金を無駄遣いするな)、という言い分)であり、そうした不正受給をした個人でもそうした不正業者でも「ありません」ので、ここの理解(請求先)には注意が必要)。
(減点0.2/スマホの大量契約の話)
・ 映画内で述べている通り、刑法上問題になることは間違いありませんが、民法上は錯誤(95)、詐欺(96)による取消の対象になるほか、結局これらは、不法行為や不当利得の話になってしまいます。映画のストーリーの展開の関係上(ネタバレ回避)、刑法を持ち出したのでしょうが、民法と刑法は別になりますので、民法上問題視することと刑法上問題視することは「両方が別々に、両方同時に動かせる」のです(刑法上問題視した場合、民事で問題にできなくなるとか、という関係にはなりません)。
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「映画っていいものだ」と思える気持ちは理屈じゃない
「映画っていいものだ」という台詞が何回か出てくるが、具体的な理由が説明されないまま、それだけで皆が納得してしまっているのがいい。「映画がいい」と思える理由は、人それぞれだろうし、理屈はどうあれ、「いいものはいい」のである。
そんな映画愛に溢れた人々を描く本作は、偶然が偶然を呼ぶような「できすぎた話」になっているが、映画を巡る寓話として捉えれば、ご都合主義もあまり気にならない。
何よりも、映画を作る者、映画を上映する者、そして映画を観る者たちが、映画館に一堂に会するクライマックスは、祝祭的な幸福感に溢れていて、見ているだけで楽しくなる。休憩時間のロビーでの長回しのような、いかにも映画的な面白さを感じられる場面が、ちゃんと用意されているのも良い。
「キネマの天地」という映画にも同じようなシーンがあったが、映画館で映画を観ながら死ねたら幸せだろうなぁと思ってしまった。
どこかでみた感があるけれど…
映画愛満載なよい映画でした。リアルと夢物語のちょうど中間あたりの展開でこころが安らぐ。映画館を愛する個性的ないろいろなキャラも楽しいし話がとっちらかってないのも良かった。ひたすら愛する映画にまっしぐら、と?
映画館は我らの家
想像通りのほっこり映画。たまにはこういうのもいいね。「バビロン」とは180度も違う作風だけど、どちらも映画愛に溢れている。映画って素晴らしい、映画館って素晴らしい。全国の小さな映画館を廻りたくなりました。
吹越満、宇野祥平の表現の豊かさ。
2人とも、やっぱりいい演技してくれます。城定秀夫監督といまおかしんじ脚本にぴったり。どんな役をやっても、自分の味を出せて作品に色を足す。この2人は、現実でもこうやってミニシアターを救っていると思います。
安っぽくて粗い作りではあるけれど、全体的に暖かくて包み込まれるような優しさがある。人生、なかなか上手くいかないけれど、映画はいつだって自分を肯定してくれるし、映画館はいつだって自分の居場所。嬉しい時も悲しい時も、やっぱり映画が持つ力って偉大。お金が無くても、月2本は見るようにしているんだよね。すごくいいセリフ。
全体的にパンチが無くて、見応えは薄いんだけど、感動しちゃう場面がいくつかある。「過去に追いつかれるな!」は、主人公含め、登場人物にも訴えているようなセリフであり、今を生きる私たちにとっても少しばかり勇気づけられる一言で、ちょっとじーんと来るものがあった。
シンプルながらに、いい作品だった。
城定監督、こんな映画も撮れるんだね。もっと長くして、骨太な群青劇にもできたかも。映画好き!ではなく、映画館好き!映画館はみんなの居場所!
さあ、愛する映画のために踊ろう!
とにかく「映画館と映画」愛に満ち溢れている。その気持ちの良さで満足した。
映画館主の梶原役の吹越満が図抜けて良い。気が早いが、今年の助演男優賞の有力候補だ。ホームコース近辺で宿泊するとき、時々訪問した川越スカラ座がロケ舞台。あの住宅街にふと現れる劇場の佇まいが、この作品に似合っている。
温かい眼差し
ロケ地に縁があったので観賞。一見とっ散らかってると感じたが、見終わってみるとそれなりに充実感があった。基本的に登場人物が善人で、映画と映画館を核に温かくつながっているところが前向きに受け止められたのかなと思う。シットコム(好き)ぽい印象も。
劇中劇、女性監督の持ち込み作はくだらな過ぎてちょっと観たいかも。
古い映画館の雰囲気がいい。「スカラ座」の名前ももはや懐かしい(地元にもあったがもうない)。
ただ上映後の床がゴミまみれなのはちょっと?名画座に来るような映画マニアはチラシ捨てないと思う。
「エンドロールの…」に続いて映画愛ある作品に出会えてよかった。
金なくても、月2本は観るようにしてんだ。俺の意地だね。
一度、表舞台から追い出された小出恵介が主役を演じるからこそ、味わいも深まるこの映画。監督が「カサブランカ」推しなのか、かつての名画にどこか自分の古き良き青春を重ねている風情がクサくもあり、微笑ましくもあり。ただ、映画好きを高らかに謳った映画に名画は少なく、この映画も脚本は決して優れてはいない。まるでどこぞの映研レベル。だけど、その若さこそが、映画好きたる証拠だと思うんだよね。
映画が好きで、それが生きる支えで、死ぬのは畳の上、、じゃなくて映画館で。そんな奴がでてきて、そんな奴いるかなって思ったとき、ふと、この映画で映像技師役の渡辺裕之が浮かんだ。見かた次第では、この映画は渡辺裕之へのレクイエムなのかもしれない、とも思った。合掌。
希望の希
大学生の頃に住んでいた町に帰ってきた以前はカルト的なファンもいた映画監督の男が、商店街の寂れた映画館で自身と向き合う話。
文無しでホームレスと共にNPOを名乗る怪しげな生活保護申請のサポートをする輩のセミナーを受けた主人公が、そこに居合わせた映画館の支配人に声をかけられ、倉庫に住まわせて貰うことになり巻き起こって行く。
館長以外にも、ホームレスにスタッフに客にと映画を愛してやまない登場人物達に自分から語らなかった正体が知れる中で、映画館を建て直す為のイベントがーと展開していくけれど、映画通ぶって何かの作品を語る様な知らない人を置いてきぼりにする感じもないし。コミカルで温かくてそれでいてシリアスな感じは無し。
「だって映画っていいもんじゃねえか、いいもんだろ?」そう、いいもんなんです!
館長の過去は結構突拍子もない感じではあるけれど、それも間接的に好きなんだなーと印象づけているし、リアリティの無い描写は多々あったけれど、最初から最後まで愉しめた。
温かな映画愛に心が癒される秀作
「アルプススタンドのはしの方」「愛なのに」の城定秀夫監督による「映画に愛を込めて」。偶然にも「バビロン」に続きます。
そして昨年、「あいたくて あいたくて あいたくて」「遠くへ,もっと遠くへ」「神田川のふたり」「甲州街道から愛を込めて」と4本の監督作の上映が重なった、いまおかしんじさんが脚本。
お二人のここ数年の充実ぶりが凄すぎます。
今作も控えめに言って最高でした。
温かな映画愛に心が救われました。
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商店街にある映画館・銀平スカラ座を舞台に、支配人やスタッフ、そしてそこで映画を観る人々を描いた群像劇。それぞれの熱い思いを綴れ織り、映画讃歌、人生讃歌へと昇華した。
小出恵介さん、吹越満さん、宇野祥平さんの男性陣もメチャいいけど、藤原さくらさん、日高七海さん、小野莉奈さん、さとうほなみさんという最強の女性陣が愛おし過ぎた。
ちなみに一番の落涙ポイントは小出さんと娘さんのハグだったかなぁ。片岡礼子さんも名演でした👍
そして、渡辺裕之さんがお元気で、信じられなくて、、、改めてご冥福をお祈りします🙏
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