パーフェクト・ドライバー 成功確率100%の女のレビュー・感想・評価
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飲酒運転はやめとけ!ゲップ・・・
とにかく飲酒運転は止めてください。この作品でもしっかり主張しています。内容からしても『トランスポーター』と同じ感覚で観て大丈夫。主人公である凄テク・ドライバーがチャン・ウナ(パク・ソダム)という女性であるという点がやっぱりいい!しかもドライビングテクニックのみならず、格闘アクションも満載。
頭のネジが外れてるかのような暴力男も多く登場し、特に警察内のチョ室長なんてのはヤクザも兼ねているという異常さ。もうネジが外れたなら締め直してくださいな・・・ドライバーを使って。ドライバーというアイテムはウナ側のピッキング技術においても伏線になっていて、父親を殺されたソウォンに盗みのテクニックを伝授するところも見事でした。
これでもかこれでもかという意外な展開。実は脱北者だって?!友達もいないし、厭世観たっぷりの死にたがり・・・アジアンビューティと呼ぶしかないほどの顔立ち。まぁ、アクションではスタントもいっぱい使ってるだろうなぁ・・・
『パラサイト 半地下の家族』でも共演した仲のパク・ソダムとチョン・ヒョンジュン。しりとりは苦手そうだったし、「おばさんと呼ぶな!」などと突き放したりするが、徐々に子どもに親しみを感じるようになる様子もいい。それにしても、最後はどうやって生還したんだろ・・・
主演の女優さんがドライブテクはもちろん、 アクションも凄すぎてよか...
主演の女優さんがドライブテクはもちろん、
アクションも凄すぎてよかったです。
社長さんだけかわいそうでした。
ストーリー
を少しは変えたい。
悪徳警官は痛め付けた上に最後は逮捕される。
ラストで主人公が生きていたが、あの状況で助かるのは無理があるのでは?
主人公がずっと、おばさん呼ばわりはいくらなんでも可哀想、お姉さんと呼びなさいと言わせてあげたい(笑)
映画はとても楽しめた。
何で?だらけ
どこかで見たことあるようなシーンを寄せ集めたような作品でした。また、主人公にあまり魅力がなく、この役にはまだ未熟な感じがしました。さらには、ツッコミどころ満載で冷めてしまい全く楽しめませんでした。ツッコミどころを全部は書きませんが、ほんの一例を挙げると
・これから命がけで逃げようというのに、野球場で子供にスマホを渡し、そのスマホから子供が動画をアップして居所が見つかるってどういうこと?見ようによっては、あの父親は子供のせいで死んだようなもので、そんな筋書きは嫌いです。
・成功確率100%のわりには、平気で監視カメラに写るし、スマホを使って居所がバレるし、主人公に全く警戒心が無く、とても凄腕とは思えない。
・囮の部屋を用意したりして、少しは頭を使うのかと思えば、せっかく囮の部屋を用意したのに、廊下で直ぐに見つかってしまい、簡単には逃げられていない。いったい何階と何階に借りたの?そもそも、囮の部屋は関連性が分からないように複数の部屋を用意することに意味があるので、当日に1人でフロントに行って2部屋借りても意味がないと思いますが。
などなど…
もちろん、アクション映画ですからある程度は目をつぶりますが、あまりにも整合性が無さ過ぎる脚本にがっかりしました。もっと、成功確率100%らしい作品を見たかったです。
パク・ソダムはおばさんじゃないよ~!
訳ありブツを運ぶ凄腕ドライバー。
バリバリアクションのステイサムの『トランスポーター』や実話を基にしたイーストウッドの『運び屋』、逃がし屋まで兼業すると古くは『ザ・ドライバー』や快作『ベイビー・ドライバー』などが思い浮かぶ。
そこに新たな有能ドライバーが。韓国から、しかも“おばさん”…!?
ペッカン産業。表向きは廃車処理会社だが、裏の仕事は訳ありのブツを運ぶ特殊配送会社。略して“特送”。
そこのドライバーのチャン・ウナ。確実に仕事をやり遂げる腕利き。
社長とは金の配分で絶妙な掛け合いをし、若い修理工からは“姉さん”と慕われている。
そう、姉さん。決しておばさんじゃない。
彼女を“おばさん”と呼ぶのは、今回の依頼人。
成功確率100%の彼女を以てしても、今回の仕事はヤバかった…!
元プロ野球選手の賭博ブローカー。大金とさらに膨大な金が収められている貸し金庫のキーを持って、幼い息子を連れ立って国外逃亡を図る。
ウナは待ち合わせの場所から港まで父子を運ぶ仕事を依頼された。報酬はいいが、かなりヤバそう…。
言うに及ばず、父子を賭博の黒幕が手下のヤクザを使って追う。その黒幕は何と、刑事。刑事としてはチーム長で、ヤクザをも束ねる悪徳。
父親は捕まり、殺される。その直前、キーを息子ソウォンに託して逃がしていた。
ソウォンはウナに助けを求める。
訳ありの依頼人とブツを乗せて、ウナは執拗な追跡から逃げるハメに…。
悪徳刑事。
配下のヤクザ。
同じく、サイコパスな殺し屋。
さらには、脱北者を調査する国家情報院にまで。
ウナは脱北者。捕まったらアウト。本当に今回の仕事はヤバくて面倒。
でも彼女にとって最も面倒なのは依頼人の方かもしれない。
明らかに子供が苦手。と言うか、仕事関係者以外とは対人も煩わしそう。唯一心を許すのは、飼い愛猫。
ソウォンには身寄りも居ない。返品も不可。
追っ手も迫り、さあどうする…!?
“おばさん”と幼い依頼人の逃避行…。
ヤバそうだったら手を引く事は可。
金だけ貰って、置き去りにしたっていい。
実際そうしようとしたし、社長が手配したアヤシイ請負人に任せもした。
が…。
結局またこの子を連れて。
父親は内緒にしていたらしいが、母親が居るという。会いに行くが…。
社長と連絡が取れ、偽造パスポートを作って海外へ逃がす事に。
その時ソウォンが言う。おばさんは一緒に来ないの…?
最初は反抗ばかりしていたが、いつしかこの“おばさん”を頼るように。
言わずもがな。それはウナも。
最初は面倒しかなかったが、いつしか放っておけなくなった。
危機に次ぐ危機を一緒に行動する内に芽生えた交流。
それは命を懸けるに至るまで。
遂にウナたちは追っ手の手中に…!
運び屋なので、勿論カーアクションはたっぷり見せ場。
華麗なドライビング・テクニック。
迫力のカーチェイス。
韓国映画十八番のバイオレンス。思ってた以上に痛々しく、拷問シーンはゾッとするほど…。
肉弾バトルも身体を張って。
一運び屋の若い女性がヤクザらを相手に渡り合って強すぎ…とも思うが、話の分かり易さ、エキサイティングなアクション、テンポの良さもあって、面白さはフルスロットル!
『トランスポーター』や『ワイルド・スピード』なんかに負けないわ!
何と言っても本作は、ウナを演じたパク・ソダムに尽きる。
本作の魅力のほとんどと言っていい。
仕事時のクールさ。見惚れるほどカッコいい!
アクションも身体を張って体当たり。
愛猫と戯れるオフ時のキュートさ。彼女のPVです。
社長らとのコミカルな掛け合い。
次第にソウォンへ向ける優しさ。
魅力100%パーフェクト!
そんな彼女がまたまた面倒見る事になったソウォン役のチョン・ヒョンジュン。
本作の話題の一つ、『パラサイト』の半地下家族の長女と上流家庭の息子が再共演。
『パラサイト』の時より絡みは深く。どちらも“訳あり”なのはご愛敬。
にしても、パク・ソダムを“おばさん”って…。
再共演の二人だけではなく、周りも個性的。
悪徳刑事役のソン・セビョク。憎々しい存在感を発揮しつつ、妙なコミカルさも。それがまた憎々しさ倍増。
社長役のキム・ウィソン。時々ウナに手を焼くが、彼女の手腕を高く評価している。これまで雇ってきたドライバーの中でもベスト。元脱北ブローカーでもあり、ウナの脱北の手引きも。頼れ、人情家で親代わり的。拷問されても口を割らず、ウナを守る、泣かせるぜ社長!
その工場で働くあんちゃん修理工も好キャラ。
最初は凄みあったサイコパス殺し屋だが、途中あっさりと…。国家情報院のおばさんもあまり役に立ってなかったような…?
最後はあのまま…でも良かった気がする。それはそれで別の感動あり。海中に鍵も落ちていったとは言え、ちょっとご都合主義も…。
が、彼女は成功確率100%のドライバー。どんなものでも確実に。
それは今回もやり遂げた。
訳ありブツを運ぶ裏稼業。
でもその実は、爽やかな感動を送り届けてくれる。
母性本能と父性本能
基本的プロットは、
『レオン』『グロリア』と同じだけど、
アクションの撮り方、画像の美しさ、
個性的なキャラクター達が、
割りと新鮮な感激を連れてくる。
子供に対して命をかける、
父性本能は逃す事に命をかけ、
母性本能は守る事に命をかけている。
不器用ながらも、
命をかける瞬間の顔の演技が、
どちらも素晴らしい。
ラストは、
解るけど、台無し感もある。
狭い道のチェイスは、
とても新鮮で地に着いているのが、
とても素晴らしい。
ベッソン映画のタクシーシリーズ➕グロリア(1980年1999年リメイク)➕バイオレンス描写
パク・ソダムが快演をしている。
冒頭、,007流につかみで、映画タイトル100パーセントならではのドライビングテクニックで、逃げおおせる。その時の表情は淡々としていて、こそがなかなか心寄せる始まりとなった。ベッソン監督関連のタクシーの女版といったとこ。が、韓国映画血みどろの残痕シーン有りで進行。パク・ソダムが、前半仕事に徹してのソナが無表情であったが、少年を匿ううちに心が表情に現れ、ミッションで終わらすことができなかなるあたりの変化とともに、そこからが内面のこの映画の見どころにもなる。韓国警察の腐敗絡みに追い込まれ、どう松年とユナは逃げ切るかに、かかってくる。
今の日本映画の元気、かつての日本映画の洋画に負けない予算は無いが創意工夫の洋画に挑むカーチェイス、アクション。韓国にはその頃の力が見える。ただ、お国柄、血生臭い残酷描写が強すぎで残念。ネットのイカゲームにしろ、マスキング表現を習得してほしい。
作品的には、パク・ソダム、今は見なくなったカーテクニック、今はあまり見なくなった(日本)街中暴走カーチェイスからの心の葛藤ドラマ+そこに迫る悪徳警察+犯罪集団。
★Digital5.1CH鑑賞
★重低音 ─
★分離度 ○
★移動音 ○
★サイド(左右、後、活躍度)─
★サラウンド ─
前面スクリーンでの左右音声ならびに音楽は前面に出てくる元気の良い鳴り方。カーチェイス音はあまり感じず。
儚げなのに、尖って強靭
パク・ソダム演じるウナのカーアクションが一貫して頭脳的。力技で押し潰したり、ドッグファイトで引っ掻き回す感じではなく、逆走して振り切ったり、ひっそり隠れたりしてスマートにずらかってしまう。「特送」の呼び名通りにクール。
◉ヒロインが優しい、優しすぎる
そうしたスマートさもあって、ウナに血塗れで脱北してきたエグさは無かった。とにかく見た目が華奢で、内に秘めたストイックさを抱きしめたい……ような風情のお嬢さん。それだけに、返品できないボーイを抱え込んだロードムービーには、いつ悪徳警官グループに捕獲されても不思議ない危うさはあった。
いったん捕らえられた所から、返り血を浴びて復活する姿も見たくなりました。ウナは、そんなサディスティックな欲望を密かにくすぐってくれた。
◉悪者の笑み
ソン・セビョク演じるギョンピルの薄ら笑いも、この映画のキモだった。ここまで堂々とポリスマンがヤクザを兼業すると、作り過ぎでやや白けるとは言え、八百長の駒であるソウォンの父親を撲殺する鈍い音は、一気に犯罪ストーリーを加速させた(実際は瀕死で生きていて、その後、息子を守るために死んだ)。ギャグを飛ばす軽さと、残虐さのギャップは悪くなかった。鋲打ち機が活躍!
ギョンピルの片腕のイケメン(ホ・ドンウォン)は、この仕事を最後に足を洗う気配を見せていましたが、ペク社長の捨て身の一撃で命を落とした。悪事の果てはそんなものだ……と言う、犯罪ものらしい落とし所。
観終わってみると、やはり若いウナと幼いソウォンのこれからが気になってならない。
映画を検索していて気がつきましたが、「パーフェクトドライバー」と言う、商品があるんですね。
ピッキング道具としても、武器としても活躍したパーフェクトなマイナスドライバー!
カーアクションと不思議な魅力を持つパク・ソダム目当てで見てきましたが、その点では大満足。
ただし、お話としてはやや中だるみもあったり、(本作に限らないのですが)逃走中なのにやけにノンビリしてるシーンもあり、もう少し凝縮したストーリーの方がよかったです。
ところで邦題の『パーフェクトドライバー』ですが、劇中でピッキング道具としても、武器としても大活躍したマイナスドライバー(工具)のこともかけているんですかね?
女性と男の子の逃避行
逃し屋の女性の物語。
ただカーチェイスが主かと云えばそうでもない。なのでタイトルが合ってるのか疑問が残る。
人と関わり合いを持ちたがらない女性が男の子と遭遇することで起こる逃走劇。徐々に明かされる関係性など想像を超えないが逃走することで女性と男の子が徐々に打ち解け姉弟の様な関係性を築く物語としては面白い。
ただ追っかける側の迫力不足が感じられ物足りなかった。
それとウナ(主人公)と国家情報院職員ミヨンとの関係性をもう少し捻った方がより面白かくなった様にも感じられた。
また韓国の作品としてはライトな感じで作ってるので考えずに観られる作品だった。
Specialist!
最初に登場した古い車のドアを
蹴った反動で閉めるのが可哀想でした笑😂
BMWのカーチェイスが1番印象的でした。
車のカスタムもBBSのホイールを使っていて、サイドブレーキも油圧式のドリフト仕様になっていて、本気のセッティングなのが良かったです!
市街地での交差点のドリフト・ハイスピードバックなど迫力がありました👏🏻✨
クールな主人公が、子どもに振り回されながらも
狂った敵と戦う全体のバランスが良かったです。
特送の代表がショットガンで最後の抵抗をしても生存できなかったのが可哀想でした😢
予想はしていましたが、思ったより物騒な映画でした…
飲酒運転と工具を武器にするのは絶対にダメですね笑
ソダムちゃん大すき
パク・ソダムちゃん観たさに劇場鑑賞。
パラサイトのジェシカとはまた違う凄腕運び屋を演じるソダムちゃんがかっこよかった!
初っ端から手に汗握るカーアクションでハートを鷲掴み〜
仕事で出会う賭博ブローカーの息子ソウォンくんがなんとパラサイトの男の子ダソン。すっかり成長していて長い台詞も頑張ってた。師弟再会にわくわくした。
ソウォンを守るため悪徳警官、サイコな殺し屋、国家情報員と闘いながらの命がけカーチェイス&アクションを繰り広げる姿が胸熱です。
韓国エンタメバンザーーイ!の映画。
続編があったらいいな。
ソダムちゃんが元気になって本当によかった。ひとまず安心。
お身体大切に今後の活躍を応援してます!
今夜はすき焼きと聞いて急いで帰ったら湯豆腐だった。
超絶ドライブテクニックを駆使してどんなものでも目的地へ届けるプロのドライバーが主人公。
作品冒頭から犯罪者を乗せ、執拗な追跡を振り切り見事なハンドルさばきで逃げおおせてしまう。そんな主人公が思わぬ陰謀に巻き込まれ危機に陥る。
映画「トランスポーター」初見時はどんな危機でも主人公が華麗なドライブテクニックで潜り抜ける様を見せてくれると期待した。
だが、カーアクションは最初だけで後はただの格闘映画に成り下がったことにひどく落胆したのを憶えている。主人公が凄いドライバーだというのが作品の売りならば、最後までその個性を生かしたストーリーにするのが観客への礼儀ではないだろうか。
これではカーアクションを観に来たらカンフー映画だったくらいの落胆を観客は感じるのではないか。
そして本作、まさに韓国製トランスポーターだった。ご丁寧にかの作品の悪いところまで似せなくてもいいのに。
掴みの冒頭のカーチェイスはお見事。ここから作品中盤、終盤へとさらに凄いカーアクションを期待せずにはいられない。なんなら悪役側にレーサー崩れのライバルみたいな人間を登場させても良かったのではないか。ちなみにあのハンドグリップ男は悪役として魅力的だったのに早々と退場。
あの子供の母親が見つかるのは終盤にして、最後に警察ややくざの大追跡を振り切り母親のもとへ届けるというベタな結末にした方が娯楽作品としては気持ちが良かった。
などなど、本作は娯楽作品としていくらでも面白くできたはずなのに、正直残念な作品だった。ガン闘病から復帰のパク・ソダムを筆頭に相変わらず役者のレベルは高いし、演出や脚本も悪いわけではない。ただ、邦題とポスターを見たら存分にカーアクションを楽しめる映画と期待してしまう。
原題の「特送」のままで、ポスターに車の絵がなければ変に期待せず楽しめたかも。でも冒頭のカーアクション見せられたら後半もっとすごいのを期待してしまうよね。
魅惑のシフトチェンジ❤️❤️❤️
冒頭から心捕まれた!
アップテンポなBGMに合わせ訳ありの人を運び届ける、どんなに危なげた時も冷静沈着にナイスなドラテク、ドリテクで魅せるチャン、ウナ演じるパク、ソダム。
時には、え~時には彼女のシフトチェンジはアレをも想像させ、そしてシフトノブすらもアレに見えてしまう!アレって何すか?🤔
映画観終わってどうしよ、少し大回りして風俗行こうか?地元の駅前のチャイエスで妥協しようか?何て思った男性陣は・・・ハイ!いないすっね!
肝心な映画の方はめちゃくちゃ面白かったです!!韓国映画最高!
タイトルはB級だが…
外さないでしょうと期待大で鑑賞。
ウナが、ウナがカッコいい😍表情を変えないクールさに、熱いカーアクション🤩カーアクションだけじゃないっす。男相手に繰り広げるアクションもかっこいい😆脱北を絡めるあたりも韓国ならでは😊
ストーリーはよくある感じですが、だからなんだ?!面白いよ!!期待以上に楽しめました。
「お姉さん」とお呼び
「パラサイト」以来のパク・ソダムです。そっけない顔してるけど、なんか可愛いし若く見えるのに、「おばさん」って呼び続けるってのもアレだよなぁ。お姉さんじゃ無いんだw
取りあえずは「ベイビー・ドライバー」で幕開けです。その後「LEON」の流れに乗って、「キッド・ナップもの」の流儀に従い、また「LEON」に戻ると。こう言っちゃなんですが、久しぶりに韓国映画らしい韓国映画を見た気分。なんでだろ、なんでだろって考えてたんですが。思い浮かぶ理由は、ただ一つ。韓国映画全般が、「過剰広告」「誇大評価」続きだったって事かと。「ちょっと難はあるけど十分に面白い」ってのが基本的な立ち位置だった時代から、「韓国映画は面白い」になり。そこまでは良いとしても、「韓国映画は本当に良い・本当に面白い」の高評価だらけになってるって、ちょっと待てよオイ、って言いたくなります。韓国映画の上映本数が増えて、欧州モノが減ったり、台湾が壊滅状態になったり、邦画のB級が減ったりと。個人的には弊害の方が大きいと感じてたので、そのあたりから、ちょっと韓国映画イヤやなぁ、になってて。
今回は、バカみたいな高評価もゴリ押しも無く、と言うか、それは同時期上映の別作品に集中してる様なので、フラットな気分で見れたのが良かったんかも知れません。
伏線回収は、たった一つのみにございます。このシンプルさも良かったです。
ゆっくりと海中に沈んでいく「おばさん」。よりも、更にゆっくりと沈んでいくキーホルダーには、ピッキング道具と、ソウォンが付けてくれたマスコット。マスコットの浮力のお陰で、重いはずのピッキング道具が速く海底に没する事が無かったと言う。
パク・ソダムがスーパー・ウーマン過ぎるってのはあるけれど、今、スーパー女子主役のアクションものは世界中で押せ押せの勢いなんで、違和感もありませんでした。
面白かった。
結構。
忘れちゃいけないものがある!強くて頼もしい〝特送〟のプロ
普通じゃ送れないブツを届ける〝特送〟
ウナが担当する今回の仕事は、内部告発によりバレて追われる賭博ブローカーの父とその息子の逃亡の送り…
嫌な予感がぷんぷんのやつだ
そもそも、なぜそんなリスクが伴うような仕事を?
と、思わせつつも、さっそく〝お届け物〟との待ち合わシーン、あぁ、もう不穏な状況…
息子と逃亡資金入りリュック、大金がある貸金庫の鍵を守るために父はおとりになり追手の前に立ち塞がる
案の定、猛烈なカーチェイスから始まる命懸けの〝特送〟が大展開し出す
ウナとソウォン2人はなんとか逃げ切るがはぐれた父が殺されてしまったこと知り泣きやまぬソウォン
いよいよ〝お荷物が重くなりすぎたウナは、ボスの指示を仰ぎ意図せずソウォンを人身ブローカーに渡してしまう
しかし、はたとそれに気づきギリギリ連れ戻すことに成功する
とっさに勘を働かせたウナは、罪なきこどもが翻弄されてしまう境遇の体験者だった
幼少期に、脱北しその途中に家族を失ったウナは父子に会った時から、うすうす昔の自分を幼いソウォンに重ねてみていたはず
当時、相当な思いを経験したのだとわかる
ソウォンを奪還したり実母を探しに行ったりしながら使命感は自分を投影した過去の記憶により行動力を増していく
しかし、ウナを調査している国家情報院が警察に情報提供したりして、凄腕の特送が一筋縄ではいかない〝もつれよう〟なのだ
ついには育ての父のような恩人でもあるボスの殺害を目撃したウナの怒りが炸裂、黙るウナではなかった
追手の黒幕で大金をせしめようとする悪徳警官ギョンピンとの激しいバトルへまっしぐらで、いや〜もう大変
観ていて轢かれそうになるようなど迫力カメラアングル、狭い路地をがんがん駆け抜ける間に両肩に力がはいるスピード&スリル、助手席に片手をかけてびゅんびゅんバックする爽快さ、ビタっととめてくる痛快さ、凝縮されたような運転の技が炸裂するのだが生身のアクションもウナったら凄かった
そこに、鼓動のリズムをあげるアップテンポなサウンド、青白く薄暗い光に黄色い油をさしたような映像、目を覆う流血とギラギラな汗のしぶき、言葉とからだの暴力、それらが創り出す破壊の音、音、音…
凄まじく派手なアクションシーンに表情を変えないクールなウナの両極端さが痺れさす
そう、何度もあるピンチの嵐だがウナのポーカーフェイスがいつも独特な安心感を手招きしてくるから不思議
散々のバトルの末、えぇ?海底にぃ??
とおもいきや。。。視覚に入ったあのキーホルダー
忘れ物の多いウナを心配したソウォンのグッジョブ…
一回一緒に沈んだ私も浮き上がって深呼吸できた
ぷっふぁ〜
緻密に用意されたハラハラ場面は息つく暇なしだが
たびたび挟まれてくるほっこり場面はすてきだ
落差にやられるせいか、隠し味が発揮されて印象的なのだろう
例えば「特送と荷物」の関係性が変わり絆を深くする車中の会話だ
助手席でサングラスをかけだしてソウォンが質問する
ウナにとっては小さな弟のようなソウォンが答えに不満気なしぐさをするのをウナが可愛くおもっていてほほえましい
そしてウナと飼い猫のシーン
ウナの柔らかい視線や雰囲気がごくふつうの、激しいアクションとは無縁なところ
そして留守中の世話をちゃんと仲間にたのむ姿
共通するのは小さき者、弱き者へのやさしさ、おもいやりと責任感
忘れちゃいけないものをしっかりもっているのは経験が生きているからかもしれない
強くて頼もしい〝特送のプロ〟ウナの魅力をアクセル全開で演じたパク・ソダムに拍手!
大画面の劇場スクリーンで醍醐味を味わったあとはくれぐれも安全運転で帰りましょう〜
修正済み2回
ハンドルさばきは良かったけど
パラサイトに出てたお姉さん、ハンドルさばきは良かったし、それなりに裏世界も物怖じしないで仕事をやり遂げようとするところも良かったんですけど、
坊やに肩入れしたくなる、助けたくなる気持ちも多少分かるけど、そのために社長が亡くなるとかのリスク背負うのはどうなのか?
海からなんとか国家〜院に助けだされたんでしょうけど、自分が配送の仕事の領域を越えて坊やに肩入れしたせいで社長を死なせてしまったのにそんな晴れやかにまた坊やを学校へ迎えに来れるの??という脚本上のモヤモヤがあり。。
プロの配送業者っていう切り口の裏稼業の見せ方自体はなかなか新鮮で面白かっただけに、後半の脚本がちょっと惜しかったです。
主人公の彼女がそこまで坊やに執着した理由が脱北時の家族全員死亡のため、幼い下の兄弟が例えばいたとして、亡くなった自分の弟に重ねていたのか??はっきりした、執着の理由が描かれてなかったので、執着への感情移入はあまり出来なかったです(残念)。
ともあれ、ドライブテクニックの見せ方は面白かったです。
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