「色々と残念なシリーズ完結編」ハロウィン THE END ジョンペイさんの映画レビュー(感想・評価)
色々と残念なシリーズ完結編
題名が”HALLOWEEN”なのに何故か日本では4月に公開されてしまう色々と残念なシリーズ完結編。
実は前作の【ハロウィンKILLS】を観るまでは私はハロウィンシリーズを観たことがなかったが、【ハロウィンKILLS】はハロウィン初心者の私でも十分に楽しめた作品であり、今でも気に入っている映画作品の1つであった。それも相まって今回の完結編をかなり楽しみにしていたのだ。
が、想像以上の出来の悪さに愕然としてしまったのである。
特に気になった点を3点ほど挙げてみた。
【1】まず映画が始まって1時間が経ってもマイケルは出てこない。ずっと町の闇やら恐怖やらがどーたらこーたらでグダグダ物語が続く。マイケルがやっと出てきたと思ったら惨殺シーンはかなり少なく、またすぐにグダグダモード突入する。
今回は本当に完結編なのか?と疑うほど全体的にグダグダ物語が続いていた印象だ。
またマイケルの惨殺シーンも本当に数えるほどしか無かったのは驚きだ。
やはりシリーズ全作品の中で最も人を殺す勢いが無ければ完結編とは言えないだろう。
【2】マイケルの後継者的な存在が現れて少しテンションが上がるも、その後継者も中途半端に死ぬ。
これは製作側が一体何をしたかったのか全く意味が分からなかった。観ている側はてっきり、マイケルも年老いたから、ヴィランもいよいよ世代交代か?と観ているこちら側が勝手に期待していたのがバカみたいだった。
【3】過去の作品から長らく登場してるお年寄りが無駄に出過ぎている。
これは前作の【ハロウィンKILLS】しかり、
最近の【スターウォーズ】や【ターミネーター】等でも良く見られる現象だが、過去の英雄のお年寄りが無駄に出しゃばりすぎてしまってる感が否めない。
やはりホラー映画(特にスラッシャー映画では)というのは若い子がキャーキャー叫びながら惨殺されるのが1番見ていて楽しいのです。
それがどれだけ過去に重要な役割を背負い、ストーリーの脈略上、現在においても必要だとしても、ご年配の方は正直観ていてしんどいのです。
※でも演技力は流石に超一流です。
とはいえこのハロウィンシリーズは過去何十年と続くホラー映画の代表作でもあるので、今回で完結とはいえ、おそらく数年後にはまたリブート作品が出る可能性は高いだろう(今回のハロウィンも一応リブート作品ではあるようだが、、)
そのときは過去の繋がりを一切断ち切り、容赦なく若者を殺しまくる、また新たな時代の”ブギーマン”を見てみたいものだ。
少し長くなりましたが以上です。