「そこそこ人を選びそうだけど、日本では初めての養鶏ホラー?」殺しを呼ぶ卵 最長版 yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
そこそこ人を選びそうだけど、日本では初めての養鶏ホラー?
今年22本目(合計675本目/今月(2023年1月度)22本目)。
大阪ではテアトル梅田さんが閉館されたこと(2022年9月末までで)で、イタリア映画等は配分がいま流動的なのですが、韓国映画といえばシネマートという、そのシネマートの1枠に入っていました。
映画の作りが丁寧でなく、もともとあるものに追加版があったことなど、ここにある基礎情報くらいは知らないと厳しいかなという印象です。そのうえでも、イタリア映画のホラーものというと本当に見当たらないし、ましてや「養鶏ホラー」なんて聞いたこともないという、「聞いたこともない単語」が2つ「化学反応したら…?」というある意味「面白い」映画だとは思います。
もとのフィルムは1970年代のもので、今とは文化も科学技術も何もかも違いますが、それでも「養鶏の文化」や「機械か、人か」という今でもわかるような分野が当時からでもあったのね、ということがわかるので良かったです。
しいて言えば、当時のフィルムに「残酷さの観点からカットされた部分を今回戻して」作ったのが本作品なので、映倫の指定ではPG12の扱いですが、ちょっと直視するのが厳しいかな…というところも数か所だけですがあります。
2時間(120分)はないので、ドリンク、お菓子などは売店などで買わないほうが良いかもです。激しく後悔するかと…。
そして上記で書いたように、「大元のフィルムそれ自体」は1970年代のイタリア映画のものであるようなので、終わりも終わりで、ただ単に FINE と出て、ほかイタリア語で「この映画はイタリアで作られました」とかという語が出るだけ(エンディングロールがなく、画面が1枚ぺらっと映るだけ)というすごい終わり方をするのですよね。
もっともこれに限っていえば、この映画だけでなく、当時のイタリア映画自体がそうだった(基本的に画面にFINEと出て最低限の文字が出て終わりで、エンディングロールという概念自体が「ない」)と考えることも可能です。
採点に関しては以下の通りです。
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(減点0.2/ややPG12としては厳しい)
・ 描写の一部がどうしても厳しいところが多いです。中には画面を直視するのも精神的にしんどいかな…という部分もあります。普通は「人が人を殴る」というようなもので、それが圧倒的多数を占めるのですが、この映画、描写がきついのはニワトリに関する一部のシーンです(ネタバレ回避。ニワトリがどうなっていくのか、という点が出るため)。この点、R15じゃなかろうか…とは思うものの、「レーティングの差1つ違いと思えるものは0.2扱い」です。
※ なので、「PG12指定のホラーなのね」ってことで、チキンだのコーラだの購入して入ることは強く非推奨です。
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