「嫌な予感しかしない予告編」シング・フォー・ミー、ライル シゲさんの映画レビュー(感想・評価)
嫌な予感しかしない予告編
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絵本が元ネタらしいけれど当然未読。
先ずはこのワニのキャラクターが日本でウケるとは
思えないので私が配給会社の人間なら絶対ビデオスルー作品。
そもそもなぜ日々の生活で全然馴染みのない動物クロコダイルに
歌を歌わせようとしたのか。
しかも喋れないのに歌は歌えるなんて意味を理解していないのに
流暢な発音のカタカナ英語で洋楽を歌っているような物…
と思ったらこのワニ物凄い環境適応能力と知性の持ち主。
背中のチャックを外したら中の人が出てきそう。
しかしこのワニどこで覚えたのか夜な夜な廃棄食材(残飯)漁りに
主人公を連れ回し真夜中に自宅の屋上で残飯パーティー!
おいおい…流石にこれを楽しい行為と強要するのは子供に
悪い影響を与えるのでは?脚本に問題があるしそれを良しとして
撮影を許可した制作側の品位を疑います。
人間サイドのキャスティングもいかにも最近のハリウッドらしい
多様性重視で主人公の白人息子と父親、継母はアジア人
友人は黒人の女の子。ジェンダーレスがいたら完璧だったのに。
さて、友達ができない内向少年と動物の組み合わせとくれば
敵役は意地悪な隣人、いじめっ子、国家権力をかざす警察の
安定フォーマット。残念ながらマッドサイエンティストは不在。
例によって危険動物なので捕獲目的で追われるものの
最後は派手に決めて勝利を掴み取るいつもの感動的な展開。
一連の騒動で一番の被害者は先住者の猫飼いおじさん。
平和に暮らしていたのに夜中のどんちゃん騒ぎで大迷惑を被った
挙句に主人公一家に愛猫まで奪われてしまいます。
こんな理不尽なハッピーエンドは見た事がない!
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