劇場公開日 2023年4月28日

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「ゲームの世界観をうまく落とし込んだ秀作」ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー おじゃるさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ゲームの世界観をうまく落とし込んだ秀作

2023年5月6日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

楽しい

興奮

他に観たい作品を優先したため、公開からやや日が経ちましたが、甥っ子を連れてIMAX3Dで鑑賞してきました。GW中ということもあり、劇場は子連れ客で大賑わいで、マリオの人気を再確認しました。

ストーリーは、配管工として働く兄弟マリオとルイージが不思議な土管に吸い込まれ、ルイージはダークランドに飛ばされてクッパに捕らえられてしまい、キノコ王国に飛ばされたマリオは、ピーチ姫を頼り、コングファミリーにも力を借り、ルイージの救出と他国侵略を進めるクッパの打倒を目指すというもの。

全体的に、ゲームのキャラ、ステージ、音楽をうまく生かして、それらをストーリーに落とし込んでいるところが実にお見事です。未プレイのゲームのキャラや音楽はピンとこなかったのですが、鑑賞後に甥っ子が詳しく教えてくれ、本作が細部までこだわって作られていたことを改めて知りました。展開の上でも、序盤で元上司からバカにされたシーンを伏線として、終盤でしっかり回収している点も小気味よかったです。

また、マリオをはじめとするキャラの造形はどれも愛らしく、その動きも繊細かつコミカルです。ゲームステージまんまの障害物を、鮮やかにクリアするピーチ姫の身体能力の高さには驚きました。対比として描かれる、そこからのマリオの特訓も楽しかったです。ラストでは、無敵状態のスーパーマリオブラザーズが観られて大満足です。さすがイルミーネーション・スタジオです。なんなら開幕前のミニオンから楽しませてもらいました。

とはいえ、やはりストーリー的な深みはあまり感じませんでしたし、思い入れのないゲームのキャラやアクションシーンもイマイチのれませんでした。観る側のマリオへの思い入れの違いが、感じ方の違いに出るのだと思います。

今回は吹替版で鑑賞したのですが、マリオに宮野真守さん、ピーチ姫に志田有彩さん、ルイージに畠中祐さん、クッパに三宅健太さん、キノピオに関智一さんと、声優をずらりと並べたキャスティングで何の不満もありません。

おじゃる