「ロトスコープを駆使した「生理・妊娠・出産」に関する私的インタビュー集」I’m Late じゃいさんの映画レビュー(感想・評価)
ロトスコープを駆使した「生理・妊娠・出産」に関する私的インタビュー集
『素晴らしき短編アニメーションの世界』で視聴。
上映された5本のなかでは、少なくとも「なにをやってるか」は一番わかりやすい作品だったので、一服の清涼剤というか、精神安定剤みたいな役割は果たせていたと思う。
女性の生理、妊娠、出産についての周辺の知り合いへのインタビューを、ロトスコープを駆使してアニメ化し、自在に組み合わせてある。
作品中で発せられるのはいずれも、ゲイの友人や男側の意見も含めて、あくまで各々の個人的な意見にすぎないが、それが、ずっと途切れることなく変化しつづける連続性をもったアニメーションに組み込まれることで、ある種の一般性を有することになる。
ロトスコープという、もっとも実写寄りのアニメ技術を用いながら、一筆書きのようにそれらの素材を手描きのアニメでつなげていくことで、リアリティを「個」から「全」に移しこむという、「技法」と「目的」の密接なつながりという点でも興味深い。
なお、語られている内容に関しては、なるほどと共感したり、うーん、と思ったり。
ちなみに、僕は小学4年生のとき、男子トイレが壊れていて、泣く泣く隠れて女子トイレに入ったら、山盛りの血まみれのティッシュが放置されていて、教室に戻るやいなや「おーい、女子トイレで鼻血出したやつおりよるぞ!」と大興奮して言いふらしていたのを思い出す。あまりに恥ずかしい黒歴史は、いくつになっても鮮明に覚えているものだ(笑)。
コメントする