「母と娘の、暴力暴言を孕む支配関係にして共依存関係を描いた今作。叩く...」同じ下着を着るふたりの女 ゆきさんの映画レビュー(感想・評価)
母と娘の、暴力暴言を孕む支配関係にして共依存関係を描いた今作。叩く...
クリックして本文を読む
母と娘の、暴力暴言を孕む支配関係にして共依存関係を描いた今作。叩く殴るは当たり前、車で轢くシーンが冒頭でガツンとかまされる、おまえのせいで私は上手くいかないなど暴言の嵐。
心意気はいいのだが、単調に切り取るだけで、とにかく何がいいたいのか、意味や言葉が不在な(に見える)シーンも多く。母性神話ファックな映画であることは間違いないのだが、娘に暴言暴力を振るう親を、否定も肯定もしない。和解に向かわない結末にはかなり好感が持てる。だが、、、
解説ないと気づかないレベルで暗喩が過ぎるというか、とにかく回りくどくて分かりにくい。解釈に委ねるシーンの連続。
が、心意気は確かで、まだ30歳、これがデビュー作というから、これから益々精度は上がっていくはず。
監督のteach-inによれば、斎藤環や田房永子あたりの文献を読んでスタッフと共有したとか。(名前が出たかうろ覚えだが、信田さよ子あたりも読んでそうな雰囲気だった)文芸誌でもこのあたりの先生と監督との対談をやって欲しい。
コメントする