石門のレビュー・感想・評価
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主役女性の日常を淡々と写してます。
オフィシャルサイトの紹介で、
米批評サイト“ロッテントマト”で批評家の94%、観客の100%の支持を得る(2024年12月14日現在)など、世界各地で絶賛がやまない本作。
中華圏映画のアカデミー賞と称される“金馬獎”の作品賞、編集賞を受賞。
ベネチア国際映画祭ベニス・デイズ部門、トロント、香港、BFIロンドン、ニューヨークなど、世界の主要映画祭が絶賛、8受賞11ノミネートされている。
と書かれていて、
監督は、中国人女性と日本人男性で夫婦関係らしく、興味を惹かれた。
内容は、望まぬ妊娠をした女性の困難を描いてるということで、大好きな『あのこと』みたいなのかなと。
以上の理由で観賞しました。
引いたカメラで淡々と主役女性の日常を写していて、いったい何を観せられてるんだろうと思ってたら、途中で望まぬ妊娠の話だと思い出した。
それぐらい、望まぬ妊娠に苦悩する女性とは関係ないようなことばかりで、冗長に感じたけど、計算のうえなんでしょうね。
いかにも映画的な感じに劇的にドラマチックにエモーショナルにしたりしない作風、なので感情移入も特に出来ず。
終始ビミョーな感じが続いたけど、つまらないな…という気持ちには何故かならなかった。
よかったのは、この映画を観て中国を観光した気分になれた、リアルに行きたいとは思わないんですけどね(笑)
許容できない命に対する倫理観
女性にしかできない出産
なーに、さも普通の日常のごとく 地獄の一丁目を描いてるねん。。。 ...
長く辛く報われない
タイトル通り重いが、さらっと景色の様に見せる。
ポスターカッコいいなぁと思ってたが、シーンとしては何ちゃないシーンであった。ずっと女性問題を扱っている日中2人の共同脚本監督らしいです。主演の子も半分素人で3作共通ですね。
実に淡々と女性の望まない妊娠と産院の実家の事情。
そして戸籍、赤ん坊の取引、卵子提供ビジネスというモラルギリギリの現実を描いています。あまり愛情とか母性にふらず、彼女を取り巻く状況を客観的に描く事で見る人に色々考えさせる仕組みになってるところが凄く上手くいってると思った。
中国のスマホとともに猛スピードで進歩した部分と富裕層、そして下層のギャップ、そんな分厚い背景の上で1人の女性が争うわけでもなく流されていく様がなんとも言えない物の哀れと逞しさを感じます。3部作らしいので全2作も観たい!
まあ、似たような事日本にもあるんだろうなぁ。
いい歳こいて最近知ったんですが1人の女性が一生のうちに作る卵子の数って決まってるんですってね。知らん事がまだまだいっぱいだ。
奈落の底へようこそ。
睡魔との戦いに一部負けた⋯
画面暗いんだもん。
『望まぬ妊娠に直面した20歳の女性を主人公に、女性を取り巻くさまざまな厚い壁を描いたドラマ。』
という謳い文句にしては、そのメッセージは伝わってこなかったよ⋯。
こちらが、がんばって理解しなきゃいけない作品は疲れちゃう。
この監督さんの個人的な考えを映画にするのは良いんだけど、
それを作品にしたとき、
観た側に何がどうやって伝わるか考えたのかなぁ⋯。
たぶん、パンフレットとかに、しっかり書いてあるんだろうなぁ⋯。
買わなかったけど。
お金受け取る受け取らないのシーン、長いってぇ〜。
後ろのチャイムに合わせたのかなー。
わたしゃ、
「アタシが払う払わないのオバちゃんのやり取りやーん」、
って心でツッコんでたよ。
とりあえす、
「世間知らず」
まさに、それなんだよなぁ、このリンって子。
親もだけどね。
とにかく、リンの産んだ子どもが可愛そうでしかなかったです。
監督曰く、
本作の着想は「5歳になる娘が“なんで私を産んだの?”と質問してきたこと」だと振り返り、
「実は私もなぜ自分が生まれたのか、そしてなぜ娘を産んだのか自問自答していた。
簡単な言葉では答えられないが、その答えを見つけるためにこの映画を作った」
と話していたそうだが⋯、なんで、こうなるのか不思議です⋯。
人の欲。
予期せぬ妊娠、両親の賠償問題、
賠償金の代わりに赤ちゃんを提供。
被写体と距離がある撮り方をしていることで
不安定さと孤独がより強く感じ取れました。
卵子売買という闇バイトやマルチ商法に
手を出さなければいけないほど
女性が生きていくには苦しい社会。
生まれる子の容姿・知能・健康状態など
小さな命がビジネスとして使われる現実。
女性が品定めされるシーンが印象に残りました。
また、ウイグルの人が登場していることも
踏み込んだ内容だと思いました。
劇中に登場するリンの両親が
ホワン監督の両親だと知ってびっくり。
出演されていた方々全員が自然な演技で
素晴らしかったです。(とくに会話のシーン。)
重いテーマの中、共感もできる作品でした。
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