「赤ん坊の視点で観ましょう‼️」石門 活動写真愛好家さんの映画レビュー(感想・評価)
赤ん坊の視点で観ましょう‼️
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両親が経営する産婦人科で医療ミスで死産事故。莫大な賠償金の代わりに、望まぬ妊娠をした、その娘が自分の赤ん坊を被害者に提供すると言い出す・・・‼️この時点で倫理的にどうなのかなと思うけど、それを感じさせないくらい映画がテンポ良く面白ければいいと思いますが、出産までの9ヶ月、あまりにも淡々とした描写で、娘が我が子への愛情や母性に目覚めるとか、そういう描写もまったく無く、挙句は武漢のコロナウィルスのパンデミックで、無事に出産できるかどうかの展開‼️そして無事出産‼️ここでいよいよ娘の母性爆発かと思いきや、そんなカタルシスも無く、外は土砂降りの車内で赤ん坊の鳴き声が響くラストカット‼️このラストのカットを観て思ったのは、いつでも犠牲になるのは誕生したばかりの生命‼️そしてこの赤ん坊の主観で作品を観ると、とんでもない恐ろしい作品だなぁと痛感させられました‼️母の胎内にいる時から、自分を巡る大人たちの思惑が入り乱れる‼️本人は何も抵抗することができない‼️可愛がられるはずの祖父母にも利用され、無限の愛情を注いでくれるはずの母親でさえも・・・‼️今作は赤ん坊を主人公とした絶望的な悲劇ですね‼️
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