「アクション大作。でも反日?」非常宣言 Kenty Michaelさんの映画レビュー(感想・評価)
アクション大作。でも反日?
クリックして本文を読む
韓国、日本、そして太平洋の空の上、また直接登場はしないがアメリカを舞台に、高度数千メートルの飛行機という閉鎖空間でばら撒かれたウイルスによって人々が極限状態に追い込まれる物語は、いずれ我々に起こり得るかもしれない背筋の凍るストーリーラインだった。
これらの点は全てにおいて高評価できる映画で十分楽しめる作品だったが、ただ一つ引っかかる点がある。
もちろん舞台は韓国、アメリカは直接登場しない。だが、成田空港に着陸しようとするシーンでは自衛隊航空機を登場させ威嚇射撃、日本政府は「ウイルスが変異している可能性があり、KI-501便の着陸は認められない」と声明を発表。もちろん現実ならば当たり前だが、意図的に日本が登場するシーンを長くし、悪役に見立てている気がする。イ・ビョンホンのセリフにも「なぜ日本はあんなに反抗したんだ?」というものがあったり、他の登場人物も『なぜ日本はこれほどまでに拒否したんだ』みたいな雰囲気を醸し出していた。アメリカにはほとんど言及せず、日本だけを追及するというのは、反日的な演出にしか見えない。
以上の理由により、「名作とは言えるが、反日的要素と思われる部分がある」という評価で、☆3.5とした。
コメントする