劇場公開日 2023年1月6日

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「密室パニックものとしては良作」非常宣言 talkieさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0密室パニックものとしては良作

2023年7月3日
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鑑賞方法:DVD/BD

もちろん、自衛隊機による(丸腰の)民間機に対する威嚇射撃とか、突っ込んでいくと「ありえへん」こともあるのかも知れませんけれども。
(そうは言っても、旧ソ連の国境警備隊は、丸腰の日本漁船に威嚇?射撃をし、当該漁船が被弾していますけれども。)

むしろ、機内での緊張感を味わえるなど、航空機という「限られた空間」での、いわば「密室パニック・サスペンスもの」としては、良くてきている部類に属すると思います。
むしろ、飛行機は、自動車や船とはちがって三次元の動きをする=前後・左右の動きのほかに、上下の動きもある=という特性があることを、本作で採用されたという360度回転するという撮影セットが、その中で起こるであろうパニック状況の撮影で、十二分に威力を発揮していたと、評論子も思いました。

おそらく、「非常宣言」をした機は無条件に着陸を認めなせればならないところ、本作の場合は各国とも、その慣行を曲げてでも感染防止を図りたかったのだ…ということがらおそらく本作が言わんとするところだろうとは思うのですけれども。
しかし、着陸はさせても機内から乗客を出さなければ感染対策としては、さしあたり充分ですし、燃料切れ=墜落の危険も回避できるわけですから、それこそ当機が「非常宣言」をしていることからも、着陸を認めなかった各国の対応は「?」といえば「?」なのでしょう。
その点は、映画作品ということに免じて、片目をつぶっても良いのではないかと思います。

良作ではあったと思います。評論子は。

talkie