「結局伝えたいことは何?と言わざるを得ない中途半端ぶりと御都合主義」非常宣言 かずくんさんの映画レビュー(感想・評価)
結局伝えたいことは何?と言わざるを得ない中途半端ぶりと御都合主義
バイオテロによる「パニックアクション」を楽しめばいいのか、終盤で急に畳み掛けてきた「家族の絆」を感じればいいのかわからない。
真面目にわからないんだが…。
閉鎖空間のバイオテロという最高のロケーションではあるが、非常に展開が難しくなるのは予想出来る。
…まぁ案の定その展開通りで予想を超えられていなかったが。
主人公も「元腕利きのパイロット」という情報しかない上に、娘の必要性も感じない。
結局テロ犯も早々に死亡しているし。
「俺は全員殺してやるー」とか言っといて、キーパーソンは御都合主義で死なないし。
序盤であんなに即効性のウイルスだって割れたのに、余裕綽々で「目眩が…熱が…」の訴えと解熱剤で終わるのは…うん。
素材自体がいいのに、他が余りに雑。
刑事も妻が居るってだけで自分が被験者になるか?
そういう覚悟のあるような描写が足りなすぎて、後遺症が残った一番の被害者としか思えない。
低予算なのはエンドロールが拍子抜けするぐらいあっさりだったところからわかるけど、ちょっとなぁ…。
こういう系は観た記憶がほぼ無いからあんまり酷評するのはよくないのかもしれない…?
パニックアクションというのは、こういうテンポ感が前提で、且つ掘り下げなしがいいのだろうか…。
乗客1人1人にピンスポとは言わずとも、誰一人として感情移入出来る要素が無く、「あーぐるぐるしてんなー」、「うんわかる、怖いよねーうん」ぐらいの気持ち…。
逆に吐血シーンとか死体のメイク具合とかそういうところはしっかりしてるんだよなぁ(笑)
映像としての見応えはあるが、完璧な一本とは流石に言えない。
まぁ、いい機会ではあったので別のパニックアクションと比較する時に参考にするかもしれない
(追記)
今考えると…、終盤でCAの役者さんが「全員感染している」と言っていたのに、主人公も娘も吐血やら血管の破裂が無いのは何故?
皆感染してワクチンも打っていない。
なのに吐血しない主人公・娘その他諸々乗客人は…ナニモン?
娘さんはアトピー持ちなら大変そうなのに、非常に場の空気を読めるいい子ってだけの役回り。
こういうのがなぁ…気になる
後気になるのは…、冒頭で尺稼ぎした「非常宣言」の使われ方ですね。
300人委員会見たく、世界を裏で牛耳ってるような圧力を感じましたが、いざ蓋を開けたら「あれ?誰も従ってなくね?」と…。
タイトル回収は単なる台詞だけに留まっている点も個人的な評価を下げてますね…
んー、日本が防衛システムぶっ込んで固唾を呑むシーンを観てから「あー…ほんとにこういう映画なんだな…」って思わされましたね(笑)
何処の国も矢張りリスクを背負いたくないのはわかりますが、最後は「結局自国が素晴らしい、他国は残酷」と暗喩する意図も少なからずあるのかもしれませんね…
コメントありがとうございます。
本当にご都合主義展開ですよね。
なんでハワイまで行ったのか、、、
たぶん、アメリカ、日本、韓国の順に着陸させないと話が盛り上がらないからですね。
真っ先に韓国に引き返してたら、、、