「世の中には、”ハーヴェイ”が何人いるのかな。」SHE SAID シー・セッド その名を暴け 栗太郎さんの映画レビュー(感想・評価)
世の中には、”ハーヴェイ”が何人いるのかな。
アメリカ映画界を宸翰させた、ワインスタイン事件。その実像を追い求める二人の女性記者。とかく週刊誌のネタというものは、どこかスキャンダラスで下世話なものが多いが、たまにそのスクープ記事に喝采を上げたくなるときもある。"文春砲"にしても、よくぞ暴いてくれた!という記事もある。この映画は、その好例だったことだろう。内容自体が刑事事件にはなりにくいだろうし、民事にしても示談金で強引に口をふさがれてきた。ここは、やはりジャーナリストの出番。それを硬派なストーリー展開で進み、最後に留飲を下げさせてくれる。家庭の協力を得ながら、真相にたどり着こうと執念を見せる二人の記者に喝采。
ひとつ、ちょっと見落とすと、登場人物の相関図についていけなくなったり、キャストを見てもこれは誰だったっけ?となってしまう。それは、自分の理解力の不足なのか、日本人から見たらアメリカ人の区別がしにくい(逆もそのはず)からなのか。
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