春に散るのレビュー・感想・評価
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最高の散り方
物語自体はオーソドックスだ。判定負けでボクシングを引退し長年渡米していた老いた元ボクサー広岡のもとに、あるきっかけから弟子入り志願の若者翔吾が現れる。トラブルや葛藤、広岡の病状の悪化などがありながらも、やがて二人は世界チャンピオン中西との試合に臨む。
登場人物の環境の変化についての描写は、時に意表をつかれるほど淡々としてさりげない。一方、手に汗握るリアルなボクシングシーンが、翔吾の葛藤や成長、ライバルたちの人間性までも語り、このシンプルなドラマに命を吹き込んでいる。
広岡と翔吾の、互いに与え合う対等な関係がいい。広岡は翔吾にボクシングを教えたが、翔吾は広岡が若い頃に諦めた夢、ボクシングへの情熱を再び与えているように見えた。
生き急いでいるように見えるほどのひたむきさを持った翔吾のボクシングは、刑務所あがりでやさぐれていた次郎や、怪我のリスクを抱えて試合に臨むことに批判的だった令子までも変えてゆく。
夏の章からの幕開けと「春に散る」というタイトルは、この物語が単純な、何も失わないハッピーエンドではないことを予感させ、そのことがクライマックスの世界チャンピオン戦の緊張感をいっそう高めている。
でも、ある意味これ以上のハッピーエンドはないのではないだろうか。広岡も翔吾も、胸にくすぶっていた炎を燃やし尽くしたのだから。全くレベルの違う人生なので簡単に言うのは恐縮だが、私もこんなふうに散りたい。そう思わされる清々しいラストだった。
キャスティングに、本物のボクシングを撮りたいという思いを感じた。
優れた指導者に贈られるエディ・タウンゼント賞受賞歴があり、「ケイコ 目を澄ませて」でもボクシング指導をした松浦慎一郎(翔吾の所属するジムのトレーナーとして出演)をボクシング指導・監修に配した。片岡鶴太郎はプロライセンスを持ち、セコンドの経験もある。窪田正孝は2021年の映画「初恋」でボクサーを演じて以来、プライベートでボクシングジムに通っている。尚玄はボクサーの映画の企画を自ら立ち上げ、主演したことがある。
横浜流星は期待通り素晴らしかった。本作の出演をきっかけにプライベートでもボクシングを始め、6月にプロライセンスを取得したというからすごい。ひたむきさと危なっかしさ、隠していても覗く母親への愛情。失明のリスクを負ってもなお、力の限り今を生きようとする翔吾がそこにいて、リングサイドで思わず応援したくなる、そんな気持ちになった。翔吾が何故、広岡の枯れた心に火を着けることができたかよく分かる。
窪田正孝は、役に合った表情の変え方がとても上手い。「ある男」で誠とその父親の二役を演じた姿を見たが、ほんの数分映った犯罪者である父親の姿の時、誠と打って変わって殺気立った目つきがとても印象的だった。
本作では、不遜な態度でつかみどころのない雰囲気の世界チャンピオン大西という役どころ。翔吾との対戦が決まった後、大西が翔吾のジムにふらりと現れて帰りしな車に乗る時、挑発してきた翔吾に向けた視線の鋭さにはっとした。個人的に、彼の近年の出演作では朝ドラ「エール」での繊細な作曲家役が彼の演技の振れ幅の対極として印象深く、大西に化けた彼の凄みを余計に強く感じた。
孤独なトレーニングに耐え、負ければ相手に敬意を払える、単純なヒールではない大西の描かれ方もよかった。
作品全体を引き締めるのはやはり佐藤浩市の存在感だ。冒頭、不良に絡まれた時の動きは初老の元ボクサーとしての説得力十分。夢に挫折し、人生の終わりを目の前にした男の諦念を漂わせつつも、横浜流星とは異質ながら向こうを張る華があり、広岡という人物に惹きつけられた。
意外とアバズレの似合う(褒め言葉)坂井真紀、くりっとした透明な瞳で佳菜子の虚無感も生気も表現した橋本環奈、ちょっと出てきただけでろくでなし男としての生々しさがすごい奥野瑛太もよかった。
ストーリー描写が雑すぎ
途中、早送りしてるのかって思うくらい、ストーリーが唐突に進んで、
理由付けというか、どうしてこうなったか的な説明が圧倒的に不足していたと思う。
2時間ちょっとの映画ではなく、連続ドラマで丁寧に作れば、良いものになったのでは、という題材ではあった。演出と脚本が糞すぎる。
ボクシングシーンのスローモーションはやっちゃダメ。撫であってるのがバレバレで笑えてきた。
哀川翔は全く不要だったのでは。鶴太郎もいなくてよかったかも。
山口智子のおせっかいもウザい。最後応援して泣いてたのわからん。
格下に負けて泣いて良くやったって言ってる窪田陣営も意味わからん。
橋本環奈は可愛かったけど童顔すぎて高校生みたいで適役ではないように思った。
晴れ舞台に会場行かない母と彼女もありえん。
ラストのタイトルマッチの判定は?
私は判定はチャンピオン(窪田正孝)に上がると予測しました。
正直言って、どっちに転んでも不思議はない勝負。
力の差はほとんど見えない。
同じならチャンピ有利と踏んだが、結果はご存じの通り
挑戦者の黒木(横浜流星)の勝ちでした。
でも結果がストレートに《勝ち》で良かった。
題名は「春に散る」でしょ!!
負けて終わる予感がしていたので、良い意味で予想が外れました。
この映画はボクシング映画です。
【ボクシングの勝負に、再起をかける男2人の物語】
広岡仁一(佐藤浩市)は、大きな試合で、不公平な判定で負けて渡米。
一方若き青年黒木・・・
元ボクサーの黒木翔吾(横浜流星)も、同じく不公平な判定負けで
心が折れたのだ。
そんな2人が、夜の大衆酒場で出会う。
若者グループを凄いパンチで、退けたのをみた翔吾は
老人を《只者でない》と察して、弟子入りを志願する。
アメリカのホテル経営で成功して、その経営を譲って帰国した広岡。
広岡の昔の仲間たち。
哀川翔、片岡鶴太郎、山口智子などが昔馴染みで、
みんないい味を出します。
仲間の輪が直ぐに広岡を暖かく迎えてくれる。
真っ直ぐで気持ちのいい映画‼️
横浜流星も対戦相手の窪田正孝も、捻くれていない。
ボクサーの職業病・・・失明の危機、も描かれるが、
基本的に御涙頂戴シーンはない。
ボクシング・シーンも引き締まっている。
ラストの東洋王座を掛けた試合。
そこは1番の見せ場。
12ラウンドの最後の最後で、音が消されて無音になる。
ストップモーションも使って、
《トランス状態・・・極限の精神と肉体》を演出する。
翔吾は言う、
『世界を見せて貰った‼️』
極限まで努力した者にしか見えない【景色】
それを見たと目を輝かせる。
判定で勝負が決まったのは、ある意味で、
判定は公正である・・・と言いたかった?
嫌な人の殆ど出て来ない気持ちの良い映画でした。
なぜそうなった
映画館で見たわけではないので、その感動はかなり薄れているとは思うけれども。
ちょっと横浜流星のキャラが、そんな感じで世界チャンピオンになられても、って気はする。
トップレベルのボクサーって、あんな感じかなぁ。
窪田くんのキャラはいいのに、試合ではそこまでではないのがねぇ。
本音をいうと、試合には負けてほしかった。
いい線行って、それでもやっぱり超えられなくて。
でもやりきって、そして師匠が死んで。
でも彼もやりきって、って流れの方が自然。
復帰して1,2戦で降ってわいた東洋太平洋とか、世界戦とか。
余命があるから1年の話になるのは分かるが、主役を佐藤浩市ではなく横浜流星にしっかりと置くべきだった。
散ったのは佐藤浩市だけやん。流星も一緒に散って、それでもやりきったから前に進めるって話の方が、もっと晴れ晴れとした話になった気がする。
なんで勝って余韻に浸ることもなくお通夜みたいなシーンになるかなぁ。
編集が悪いのか、脚本が悪いのか、監督が悪いのか。
凄く勿体ないと思った。
美学と矜持
自分はまだ16で、死に様については考えたことも無かった。しかし、死ぬ時こそ、生き様を考え出すということがジンを通して分かった。完璧に死に切ってやるという、ジン自身の、死を念頭に置く、青く燃える生への情熱は、「生と死」という対極に位置する両存在を、我々の中に、一つの概念へと結びつけた。中西と黒木の、最後の魂の殴り合いでは、ジンや佐瀬健、ジンの姪っ子達が呆然と観戦していた。人間は、本当に感動すると、涙すら流れず、何もせず、ただただ、その感動の対象が放つ荘厳さに、呆気に取られるものなのかなと思わされた。橋本環奈かわいい。
全てを掛ける情熱
ボクシングに命をかける男たちの情熱。
生きることに迷う若者とボクシングに情熱を残した老人との生き様を見せつけられる。丁寧に2人の描写を描き観てるものの心を熱く、観終わったあと清々しさも感じた。
ただボクシングシーンにはもう少し工夫が欲しかった。
最終ラウンドは気迫のこもった殴り合いも良いんだが、その上で練習から引用したシーンも持ってきて欲しかった。
拙い
元々はもっと長く撮ってて、
かなりカットしたのかな❓
と思えるくらい、
カット割が唐突。
差し込むカットも、蛇足が多い。
え、コレ作った人、下手なの⁉️
と思ったら、瀬々監督かよ‼️
大ベテランじゃないか‼️
そもそも変なセリフも多い。
そのセリフの意味は分かるし、
その人が言うのも分かるけど、
前振りが少ないから急展開。
キャストも背景が薄い。
薄いから動機不明で不可解。
鶴太郎は登場シーンと打って変わって、
大人しくトレーナーやってるし、
アレだけブー垂れてた哀川翔が、
急にトレーナーやるのおかしくない❓
橋本環奈と横浜流星も急に引っ付いてるし、
窪田くんのチャラいのも薄いし、
小澤征悦のキャラもよく分からんし、
一番分からんのは山口智子。ブレブレ。
佐藤浩市は色々抱えてるのは分かるが、
それはほぼ分からずに終わる😩
窪田と横浜のキレキレボディーと、
試合シーンは良かったが、
まさかと思ったが、
嗚呼、スローモーション😭
要らねー👊
ラストも意味不明なカット。
最後テロップでも出すかと思ったが、
そのまま終了😳
なんじゃそりゃー‼️💢
2時間くらいで収めようと思うなら、
人物減らして、
特に橋本は不要で、
哀川翔は死んだ事にして、
坂東龍太との試合も少なくして、
佐藤浩市と横浜流星中心に描き込めば、
「和製クリード」くらいにいけるのに😩
原作大事にし過ぎて失敗してる。
タイトルマッチも
折角感動させてくれたのに、
また急に横浜の目の話でトーンダウンだし。
そう、コレがあったのに、
ラストシーンアレだから、益々意味不明。
原作者は本当に満足したのだろうか❓
役者と原作者が可哀想に感じる😓
「ゴールデンスランバー」で感じた、
脚本家の無能さがまた頭をよぎった。
今作高評価されてる方には申し訳ないですが、
時間の無駄でした🙏
熱
もっとスマートに生きればというのが今の主流かもしれない。けど、ああいうモノや時は必要ではなかろうか。
ただ時間を浪費するよりはいいように思う派だ。
2人はボクサーに見えた。
単体では。
試合になるとやっぱよろしくない。まぁ当たり前だ。実際に殴り合う訳にはいかない。本人がOKでも事務所が止める。作品のテーマとは矛盾するように思う…。
けど、それは飲み込まなきゃいけない部分なのだろう。この作品の反響次第で主演達のその後の人生が変わるわけでもなし、莫大な報酬を手にする訳でもない。
UPで殴られるHSはあんな風にしかならなかったのだろうか?
もはや予定調和の上にしか成立しない。
………はぁ。
物語はシンプルなものだった。
燻ってる人々がボクシングを通して前向きに生きていく。生きる目的を見つけていくってとこだろうか。
橋本さんは逆だった。
今までは生きてる実感がなかった。これからは自分の為に生きていく。彼女の「終わった」の一言は辛辣だけれども耳に残る。死者にとっては残酷なのかもしれないけれど、それに直面し対応せねばならない人にとっては幕開けと同義なのであろう。
にしても地味な橋本環奈もいい感じだった。
仁は未練なのかな。
余生を考えた時に去来する郷愁みたいな感情だろうか。彼にとってまたボクシングに向き合うのは、その残された時間を縮める事と大差はないのだろう。
だけど、死んだわけじゃない。
まだ、生きてる。
どうせ死ぬのならば、どっちの生き方を選べばいいのだろうって事かしら。彼は人生に濃度を求めたようだった。
初めて佐藤さんをいいなって思えた。
横浜氏のおかげなのだろうか?
色々、欲が削がれたみたいに見えて似合ってた。
鶴太郎さんの異質さは…群を抜いてた。
アレはなんだ?
ヨガを極めるとあんな存在感が出せるのか?
全く周囲に馴染まない。不可思議な進化を遂げてらっしゃると思えたなあー
窪田氏はさすがの曲者感だったなぁ…形が無いように思えてしまう。小沢氏も良かったなあー
役者陣は皆様、ハマってた。
横浜氏が所属するジムのトレーナーなんかは、当てがきかと思うくらいに見事なキャスティングだった。
と、物語の感想を書き始めたのに役者の感想になってしまった。
そのくらいオーソドックスな筋で、付随する役者によって形が変わっていくかのような。
あ、時折、びっくりするような時間経過が存在する。あまりに唐突にぶっ飛んで面くらった。
ラスト、佐藤さんは死んで、横浜氏と橋本さんは夫婦になって新たな人生を踏み出す訳なのだけど…一般社会にはリングの上ほど刺激が転がってるわけでも、生きてる実感を感じる場所でもないので、ハッピーエンド風ではあるけれど、生きづらいのだろうなぁと思う。
佐藤さんは野垂れ死んだ訳なのだけど、微妙な表情だったなぁ。
ホントのところ⭐︎3.5とかなんだけど、ボクサーを熱演すべく体を作り上げた2人のプロ根性に加点した。
魂と魂の命懸けの友情
佐藤浩市さん目当てで観に行きました。
当然の事ですが、出ずっぱりなので非常に満足しました。
オープニングで広岡(佐藤浩市)の肩に桜の花びらが舞い落ちるシーンと、エンディングで桜舞い散る中、息をひきとるシーンの対比がとても綺麗でした。
最初は噛み合わなかった広岡と黒木(横浜流星)が周囲の援助を借りて徐々に気持ちがシンクロしていく様は観ていて気持ちが良く最後まで中だるみせず、夢中で楽しませていただきました。
今作では、よくある「何故生きるのか」ではなく「何にかけて生きるのか」を問うものだったと思いました(奇しくもジブリと同じライン?) 。
それを桜でなぞらえたのが今作品の品の良いところなのでしょう。
桜は満開の時には誰もが立ち止まって見上げるものの、散り始めると儚さだけを感じてしまうのは昔も今も変わりません。ただ、今年観た桜を来年も見られるかは誰にも判りません。
一日一日を丁寧に生きて行かねばならないと思いました。
ボクシングへの情熱が燻りつづける男たちの、命をかけ再生する姿が濃密に描かれた人間ドラマです。見応え充分です。
予告を観て気になっていた作品です。
横浜流星がボクシングのプロライセンスを取って
撮影に臨んでいた とも聞いていたので期待大。
ぜひ観なければ、というわけで鑑賞です。・_・
※大雨やらなんやらで、鑑賞機会を2回見送った末に
三度目の正直でやっと観れました。 ほっ・_・♪
期待したよりも濃密な人間ドラマと、
期待した以上のボクシングシーンで出来た作品でした。
迫真の世界タイトルマッチに拍手です。 \・∀・/
◆ 濃密な人間ドラマ
佐藤浩市と横浜流星のダブル主演。
との宣伝でしたが、鑑賞して分かりました。
物語の主役は、佐藤浩市です。
40年くらい前、日本のボクシングジムに
籍を置き、所属したジムの「3羽ガラス」と呼ばれた男が
広岡仁一 (= 佐藤浩市)。アメリカに渡る。
何試合目かに判定で敗れ、そのまま引退。。あら
その後は日系企業のオーナーに拾われて
ボクシングとは無縁の日々を過ごしてきた。
40年後の現在、その企業も辞めて日本に帰国。
東京のどこか、下町風の居酒屋。
一人で酒を飲む広岡(佐藤浩市)。
店内には、バカ騒ぎする3人組 …。やかましいぞ -_-〆
注意する広岡の後をつけてきた3人組が絡む。
あっさりと返り討ちにする広岡。おぉ。つよい。
その場面を見ていた一人の若者。
前に立ちはだかり、拳を構える。 それを見た広岡も。
そして一瞬。
あごに強烈なカウンター。
倒れたのは若者の方だ。
” 大丈夫か? ” と声をかけ、立ち去る広岡。
今のパンチは何だったのか。凄い。やられた。。
広岡の強さを感じとったその若者が黒木翔吾(=横浜流星)
黒木は広岡への弟子入りを密かに決意する。
黒木もまたボクサーだった。
弱小ジムに所属していた彼は、
" 試合が判定になると、大きなジムの選手に勝てない "
そんな境遇が嫌になり、リングを離れた。。あら
この二人が出会った事で
過去にボクシングに情熱を傾けた男と、その仲間たち
現在もボクシングに情熱を燃やし続ける男と、現役のボクサーたち
それぞれの思惑が絡み合って
濃密な人間模様が描かれる作品でした。
◆ 期待以上のボクシングシーン
迫真のボクシングシーンでした。
横浜流星演じた黒木翔吾。
窪田正孝演じた中西利男。
この二人の世界タイトル戦は圧巻でした。天晴れ。
俳優が本業のハズのこの二人ですが
どこからみても「ボクサー」の体つきでした。
横浜流星。
こちらは元々空手をやっていて、
格闘系の演技に定評があるのは知っておりますが、
この作品のためにボクシングのプロライセンスを
所得するほどの力の入れようだったとか。
それにしても見事な肉体に仕上げてました。
腹筋と背筋がきれいでした。拍手。
一方の窪田正孝。
こちらも、より「ボクサー」に成りきってました。
もともとがスリム体型の役者さんとは思うのですが、
こちらも無駄肉の無いボクサーの体型に見えました。
腹筋割れてました。拍手。
(↑ 腹筋しか見ていない訳ではない…)
あと、佐藤浩市。
元ボクサーとして頂点を目指しながら挫折した男。
目の前に現れた若者の熱意に負けてトレーナーに。
闘い方の技術的指導をする場面がいくつかありました。
さりげなく演技しているように見えましたが
これも相当練習したのだろうなぁ、と推察。拍手。
◇
世界タイトル戦が終わり
試合に関わった人達それぞれの状況に変化があり
そして新しい日常が始まる場面を描いて終わります。
勝った者。失った者。どちらに対しても、
暖かな陽射しが降り注ぐような、
暖かさを感じられるエンディングだったと思います。
見て良かった。
満足です。
◇あれこれ
■沢木耕太郎
この作品の原作が沢木耕太郎。
スポーツドキュメンタリー作品を多く書かれた作家さん
との事なので、名前は存じあげていたのですが、読んだ
作品がありません。
作品名を見ていたら、面白そうな作品があり、購入。
「敗れざる者たち」
ああ、また一冊読む本が増えてしまった…。(頑張ります)
■三羽がらす
モデルとなったボクシングジム、「帝拳」とかでしょうか。?
「三羽ガラス」も実際に昔居た気がするのですが
誰だったかなぁ …と遠い目。
片岡鶴太郎? では無い気が…
■覚えてろ のその後
冒頭飲み屋でのシーン。
佐藤浩市演じる広瀬にバカ騒ぎを注意された3人組。
逆恨みして絡んだ挙げ句、あっさり返り討ちに…
おぼえてろよの捨てぜりふで退場。
この3名、この後ストーリーに絡んでくるのでは と
折角覚えていたのに出てきません。
覚えていたけどザコでした…。 ・-・ (悔しい)
◇最後に
■「春に散る」
世界タイトル戦が終わり、黒木の入院した病院を出た広岡。
玄関前には、どこからか飛んできた桜の花びら。
とても綺麗な
そして…
地面に横たわった広岡のシーン。頭上には満開の桜の花。
西行の和歌が頭に浮かんできました。
「 願わくは 花の下にて 春死なん
その如月の 望月のころ」
こんな終焉も、情緒的には有りかもしれません。
☆映画の感想は人さまざまかとは思いますが、このように感じた映画ファンもいるということで。
主題の意味
人に元気、勇気を与える満開の桜は春に散る。毎年必ず。
これがリスクをとって挑戦し花を咲かせた黒木と広瀬の人生にかかっているとおもった。
人生で満開の桜を何度咲かせるか。
そのためにどのように動けるか。
散ってもまた咲かせるために走り続ければいい。
自分も頑張ろうと思えた。
けっこうよかった
横浜流星がキレキレで体もすごい。チンピラ感も出ていたのだけど、行動は特に素行が悪いわけではなくチンピラではない。トレーニングや試合がたっぷり見られる。
山口智子が佐藤浩一を「くん」づけで読んでいて、年がよく分からない。
ただクライマックスの試合の12ラウンドはスローモーションでの打ち合いなのだけど、スローモーションでの撮影ではなく、スローな動きの撮影だったようで、汗のしたたりが通常の速度だ。もちろん役者さんが豪快に顔面を殴り合うわけにはいかないだろうから仕方がないにしても汗はCGで消したり、CGでゆっくりにするなどして欲しい。
世界戦にしては会場が小さくて2階席は埋まっていない。真っ暗にして見えなくして欲しい。でも現実もそんな感じなのも知れない。
物語はドラマが盛りに盛られていて、しかもステレオタイプな感じもする。会話も類型的な箇所が気になる。すごく真面目で固い。もうちょっとふざけていたりくだけていた方が好みだ。
役者陣の大健闘にシナリオが追いつかず判定負け
原作と映画は別物と百も承知の上だけど、あまりの改悪ぶりにガッカリしました。原作は無駄のない描写で、引退した四人のボクサーのその後の人生を通じて、『ボクサーと言う生き方』を描いているのが魅力です。一方,映画は主人公二人の師弟を中心にしているのはいいけど、翔吾の母親や佳菜子の実家など、原作にはない不幸なエピソードを追加した事で、かえってお涙頂戴的な昔ながらの日本映画になってしまっています。翔吾のキャラも最後までチンピラ風なのも、ありきたりです。監督・脚本が、人間ドラマに定評のある瀬々敬久とは思えない出来でした。ただし、役者陣はみなさん大熱演で星のほとんどは、役者さんです。佐藤浩市は、こんなにも豊かな表情ができるのかと改めて驚きました。横浜流星、窪田正孝は、ボクサーライセンスを取っただけに迫力あるファイトシーンが凄いです。片岡鶴太郎、哀川翔のトレーナーもお二人のキャラぴったりでした。
きっと続編はないんだよね
原作未読の2回鑑賞しました。
一回目は瀬々監督の故郷でもある大分にて。
二回目は豊洲の舞台挨拶にて鑑賞。
◆広岡仁一(佐藤浩市)
冒頭で将吾にパンチを喰らわす仁さん。
誰よりも強い男だった。
でも、実は病がわかり、昔を懐かしくなり、故郷に戻っていた。
どんな強者にも立ち向かっていった元格闘家も
近いうちに訪れるであろう死を受け入れられないでいた。死は怖い。
翔吾の不祥事で土下座しながら
「これは私の最後の仕事なんです」
と言い切っていた。
「最後になるかも知れない」ではなく、言い切っている段階で、本当の死期が見えていたのかな。
その儚さが、桜のイメージにも重なる。
強さと儚さの対比、の共存を見事に演じてくださった。これこそ佐藤さんだと思った。
仁さんのカレー、どんな味だろう?
◆黒木翔吾(横浜流星)
母親を守りたくて、ボクサーを始めた心の優しい真っ直ぐな役どころ。
「優しさは試合で仇になる」と警告される。
前半は好戦的なボクシングだが、徐々に感情をコントロールするように改善されていく。
入場シーンは何度もリピートしたくなる。
中西が突然ジムに来た時、眼球だけで闘争心にさらにスイッチが入る眼をした。
そう、これが流星さんの魅力のひとつで、眼だけで演技ができる。
実家に帰ると、知らない男が居た時
「息子だよ!」という。恐らく昔から何度もこんなことがあって慣れてるんだろうな。
でもあまり女性慣れしていない?のか佳菜子に対してはぎこちない対話がなんか良い。
流星さんの出演作はほぼ鑑賞しましたが、毎回、役への作り込みが本当に素晴らしい役者さん。
言葉ではなく、きちんと作品と行動で示す。
プロのライセンスを取得するほど。
「実際の試合に出るなら役者を辞める。」と格闘家の方々へのリスペクトも忘れない。
身体能力を活かした役が今後もっと観たいと思う。
◆中西利男(窪田正孝)
映画出演ラッシュの中で、こんなに身体を張った役をこなすことに驚き!
山の子ジムに偵察に来て、
去る時に翔吾に向けて送ったジェスチャーわからない。
挑発なのか、
はたまたエールなのか
むしろリスペクトなのか
あの翔吾のマイク啖呵で
もしかしたら友情に近いものまで感じたかも知れない
◆ 大塚俊 (坂東龍汰)
舞台挨拶で初めて坂東さんを生で拝見したのだが、こんなに柔和な人が、頭脳ボクサー大塚役をやってたのか!ギャップに驚いた。
翔吾と対戦しなくても、中西と戦うことができたのに、それでも翔吾を倒さないと前に進めないという高いプライドと強い信念があった。それだけでかっこいい!
試合でまだまだ!と立ちあがろうとするが敗れる。そのあとの、ありがとう…に心が打たれる。
◆佐瀬健三(片岡鶴太郎)
真拳三羽からすのひとり
独居老人のやさぐれ老人だったが、
でもどこか、昔の栄光が捨てきれてない
「俺にはお前らと過ごしたあの頃がすべてだった」
「ボクシングはもっと良いもんだろ」
とても名言が多い役。
将吾と仁一の張り詰めた空気を和らげようとしてるようにも見える。
山の子ジムの山下に
「佐瀬さんのお願いならなんでも聞きます」
と言われていたので、
実はとても3人の中では人望のある人だったのかも知れない。
子どもたちにボクシングを教えるという
第二、第三の新しい人生のシンボルになっていた。
◆藤原次郎(哀川翔)
真拳三羽からすのひとりで、やさぐれ。
言葉の節々にから汲み取れるのが、どこか仁一をライバル視していたのだろう。
だからこそ、翔吾の対戦相手のコーチを引き受けたのかもしれない。
◆広岡佳菜子(橋本環奈)
高三からずっと父(仁一の兄)を介護する。
美女キャラが多かったがだいぶオーラを封印し、
幸薄さが出ていた。
父親が亡くなって、あー!!と叫んでたの良かった。
家が取り壊される光景を背に
生まれ育った地元の祭りを立ち止まって、じっくりみることもなく、振り返ることもなく去っていく。
思い残すことは、ここにはない。
そんな姿はかっこよかった。
翔吾の母とは、マフラーの好みを当てたり
どこか埋まらない穴があるもの同士で分かり合えたのかも知れない。
展開に重要なら役どころではないながら、男臭い劇中に唯一緩和剤のような役割をしていた。
◆真田令子(山口智子)
将吾に対して前向きではなかった。
最後、仁一に何か言いかけたのが何だったのか気になる。
ひとつだけ、残念な点は
試合の終盤のスロー効果はない方が良かった。
これだけの描写力と力のある演者なので、映像効果に頼らなくても迫力は伝わったはず。
実際に行われる試合に忠実であってほしかったからだ。
次郎も令子も
つまり敗れたサイドに立っていたが
最後の試合で翔吾の勝利を喜んだ。
試合に勝ち進むと、色んな人の思いも背負うことになる、
と言うのはこの事なんだと思った。
最後のシーンはボクサーを引退したのか、スーツ姿だ。晴々しく社会人再々デビューだ。
「あぁ、もう翔吾の試合は見れないのか。きっと続編はないんだ」
と寂しい気持ちになるほどだった。
※セリフは若干違うかも。ご了承ください。
闘
佐藤浩一と横浜流星の二人の関係性が良い
どのボクシングシーンも凄いが
最後の中西との対決がやはり凄い
殺陣なし、俳優達でやっているシーン
佐藤浩一の最期は想像がつき
横浜流星の益々の俳優人生に花を添えた映画ではないか、
演じる役によって顔つき変わりますね横浜流星
凄いと思います。
橋本環奈との恋愛がいまいち伝わらないですが、、、
あと今回、哀川翔も役に入り込んでいて素晴らしいなぁ
令和版『あしたのジョー』
奇抜な突拍子のない話ではなく
筋立てとしては、オーソドックスなのだが
それを丁寧に、そして、役者さん達の
リアルなボクシングシーンを描くことで、
とても心に響く作品になったように
思います。
主演の横浜流星くんだけでなく、
坂東龍汰くんも、窪田正孝くんも、
真摯なボクシングに心打たれました。
そして、橋本環奈ちゃんも、普段の華やかな
イメージとは違う、素朴な全く嫌味のない
大分の女の子でした。
あしたのジョーに出てくる、のりちゃんみたいです
インテリな丹下段平(佐藤浩市)
実家の酒蔵を継ぐことのできる
ウルフ金串(坂東龍太くん)
ジョーは、真っ白に燃え尽きたけど
試合の後、お互いのファイトを讃え合い
それぞれが、次の人生を生きる。。。
のりちゃんと結婚して、再々スタートできる
横浜流星くん。。。
今の世情に、寄り添った、現代版の
『あしたのジョー』
これも良いもんです。
怖くはなかったです。
原作も読んで無く、予備知識も無しでの観賞でした。
それなので、血やウラ社会の怖い映画かな?と勝手に思っていましたが、
ちゃんとしたボクシングがテーマの映画でした。
昔のアニメ「あしたのジョー」を思い出しました。
何と言っても、横浜流星君の身体能力、鍛えられた身体、そこは見所だと思います。
後半は中西役の窪田君との試合に長く時間を取っていて、
「春に散る」のタイトルから、「もしかして流星君が逝っちゃうのか??」と
心配になりました。
あと、希望としては
女優陣との絡みを、もう少し描いて欲しかったかな。
環奈ちゃんと流星君の気持ちが通じ合うシーンがあっても、良かったと思いました。
それから、山口智子さんが「広岡君」って呼ぶのは、やはりオーナーの娘さんだから??
年齢は広岡の方が、かなり上ですよね?
山口智子さんのキャラ的には、「君呼び」は格好良くサマになってるんだけど、
年配の広岡に対し、まるで同級生を呼ぶような感じは、ちょっと違和感がありました。
また、ボクシングは頭脳プレーではく、考える前に身体が動くような、
動物的勘のスポーツなのではないか?
根性と練習、それに尽きる!
試合のシーンでは、自分も身体が動いてしまい、
画面にかなり引き込まれました。
(๑˃̵ᴗ˂̵)もっと丁寧な人物描写を
もっと丁寧な人物描写をしてほしかった。特に対戦相手の中西や大塚の性格とか背景をもっと描いてほしかった気がします。ボクシングシーンは迫力があり、ジャッジのシーンでは拍手でした。最後、佐藤浩一は死んでたのか?それとも酔っ払って寝ちゃったのか?誰か教えてください。よくわかりませんでした。
何で拍手をできたか?それは客が私1人だったからです。本編前の予告でエクソシストと禁じられた遊びというホラー映画の予告を見てしまい、1人では鑑賞が無理だと思いましたが頑張ってみてきました。常に後ろに誰かいる感じがしてキョロキョロしてました。
あー怖かった。
試合の場面は息を呑んで声が出そうになった
あらすじを読んでもあまり惹かれず、ただレビューが高いので観に行きました。
佐藤浩一さんと山口智子さん以外の方の演技はちょっとわざとらしさを感じつつも(個人の感想なので許してください)最後の試合は見入ってしまいました。
下手に音楽を入れず、ただ本当にリングに上がって自分が戦っているように、観客の声が気持ち遠く、セコンドの声がわずかに大きく入ってくる。
途中いい一発入ったところで声が出そうになるも、そこが最終Rじゃないことに気づき王道ストーリー通りに勝てるのか?と不安にさせてくれたところがまたいい。
ボクシングについては素人なのですが試合は本当におもしろかったです!
にしても、2人とも身体の仕上がり具合がやばくて、役作り大変だったんだろうなとたまに現実に引き戻された...
チャンプを目指すな、人生を学べ! 己が戦う意味を知る。
すぐ暮れる ヒグラシ騒ぐ 夏のあと
いよいよ 夏休みも終わりっすね。
そんな中「春に散る」噂の作品を観に行きましたよん。
春にチル~ 夏なのに今ナンデ?とは思いましたよ・・・
いや~ マジで良かったですよ。
観る前からこの手の作品は苦手だな~とちょっと思ってたんですが、
流石 瀬々敬久監督ですね。中々なボクシングの打ち合いのシーンと
それぞれの人物像が心に秘めた思いを上手く引き出し表現されてたと思います。
原作:沢木耕太郎氏
監督:瀬々敬久氏
--MC--
・広岡仁一(主人公、元ボクサ、米国帰り):佐藤浩市さん
頭が白髪で、温泉?入浴場面の上半身裸体がお父様の三國 連太郎さん似と思った。年々風格が似てきたかな。味のある役ところ。
桜の木の下で亡くなるのは最初から読めてたけど、それも味かな。
・黒木翔吾(若いボクサ-):横浜流星さん
ここ数作、彼の出演作を観てきたが一番彼らしい感じがしたかな。目線は良いと思う。中西との壮絶な打ち合い場面は良かった。顔もパンパンに腫れた演出もグッド。中々大変な役作りだったと感じました。
・広岡佳菜子(主人公の姪):橋本環奈さん
こんな役の彼女が観たかったベストワンかもです。今まで色んな役でしっくりした感じが無かった気がしますが 今作役は凄く合ってて良いですね。大分訛りも自然な感じで目線もイイ。特に父親の出棺時 追いかけて”ウォ-ッ”て叫ぶところね。環奈さんらしさだったと思いますね。育った家の解体、出棺と。こう言う演出が監督の冥利と感じます。
・大塚俊(黒木のライバル):坂東龍汰さん
今後の活躍が楽しみ
・佐瀬健三(かつてのボクサ仲間1):片岡鶴太郎さん
実際にボクサ-を育てられてたんで、そう言う意味ではこれ以上無いハマり役。
広岡と黒木が目の事で試合出場でもめた時、
”ボクシングってもっと良いもんだろう~” さらりと言うセリフがステキ。
・藤原次郎(かつてのボクサ仲間2):哀川翔さん
何で出てるのか微妙にわからなかったけど。
もう少し役柄に個性ある味が欲しかったかな。暴れん坊のイメ-ジしか残ってない。そこが惜しい。
・中西利男(現チャンプ):窪田正孝さん
最後の壮絶な試合で、前歯が半分折れてのドツキ合いが いい感じ。
実際のチャンプがこんな軽い無作法者とは思えないけど これも演出ね。
・真田令子(ジムのオーナ-):山口智子さん
ビジネスチックに経営してる感が演出だけど ちょっと違和感あった。
もちょっとボクシング選手が この上なく好きである思いが欲しいと感じたな。
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(思った事)
・とにかくボクシングの打ち合いが結構本格的にやってます。しかも長め。通常 カット入れまくりの部分繋ぎの構成にしたのが多いのですが 長く回し撮って繋いでるので試合自体に白熱さを感じました。そこが他作には無い所かと感じます。
顔の傷とか腫れ、常に目線がボクサ-選手になってて 礼儀などシッカリ描かれてて試合が終わった後、心に熱いものを感じますね。そこがとっても心地良いです。
・”パパ頑張って” 妻と子の泣きながらの応援・・・その選手を相手に黒木が一瞬躊躇してしまう。 ここの演出 心にジーンときたわ。広岡が”ボクシング何てやめちまえ” 捨てセリフを吐く。
こういう場面って実際良くあると思うのよ。見かけだけでなく実に良く捉えたシーンと思うわ。なんか 負けたけどあの親子がメッチャ気に成ったよ。
・人生とはそんなに上手くは行かないもの。それを説いている。一つを成就すると次の難関がまたやってくる。それの繰り返しであると感じます。
監督の過去作はどれも登場人物像の人間模様が 最後まで示しておらず、中途留りの印象が多いけど、人の人生は常に変わっていくもの。観念を固定的にせず、最後は少し浮かせ気味の方が 良い味がするのかも知れません。それに気が付いた次第。
・最終試合に 勝つ方が良いか?、負ける方が良いか?
ここは非常に悩む展開の岐路。どちらにしても広岡は死ぬだろうし。
人生と全く同じで、勝って得られるものと、無くしたもの。もし負けても得られたものと やはり無くすものが有ると思う。
大塚は引退した。そして何かをこの先 得るだろうきっと。
中西はどうか。きっと彼も負ける事で得るものが有ったろう。
黒木はどうか。勝っても 目がダメに。もうボクシングは出来ない。
でも、そこから始まる事があると思う。 きっとそれが人生だ!
ご興味のある方は
是非 劇場へどうぞ!!
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