「走るよ」春に散る 宗像先生さんの映画レビュー(感想・評価)
走るよ
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アマプラで鑑賞。
要するに「ロッキー」なんだけど、話しの焦点がボクサー役ロッキーの流星くんと言うより、青春を置き去りにしてしまったトレーナー役の元ボクサー、浩市さん鶴ちゃん翔ちゃんの爺ィ三羽烏の挫折と再生を軸に描いていて、還暦爺ィである自身としては身につまされました。
爺ィ3人はみな心に傷を抱え、ただ老後をゾンビの様に生きている。それを、流星くんの青春の情熱や煌めきによって変えられていく。トレーナーに復帰する翔ちゃん、子供達を育ててボクシングの素晴らしさの伝道師となる鶴ちゃん、そして自らの夢を流星くんと共に達成し、春に散る浩市さん。桜の木の下には亡骸が眠っている。でもその顔は満足感で満ちているのです。老境に差し掛かる還暦になった自身としては、生きるってなんだろう?ゾンビの様に生きるのは果たして生きているのだろうか?と思わせられる好編でした。
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