「しょぼい」春に散る りんりんさんの映画レビュー(感想・評価)
しょぼい
黒木がチンピラかぶれだったのに、橋本環奈の前では急に好青年になってるのに、おい!キャラ変わりすぎるでしょ!
黒木があれだけファイト見せたのに、じいさんは手術怖いって手術せず桜の木の下で花びらまみれで野垂れ死にするし。
たとえ死んだとしても、最後のシーンがしょぼい。
橋本環奈がもう家を出た黒木に走りよって新妻気取りでお弁当を持っていくのがわざとらしいし、おそらくマドンナ役なのに、ひたすら暗いのよ。
黒木はチンピラかぶれじゃなく、黒髪で話し方も好青年になり、リクルートスーツ着てるし、結局サラリーマンになるんかーい。
通勤途中、知らないじいさんとぶつかりそうになり、「見えてないんかい!」とキレられるシーンあるけど、黒木の表情だけで、見えてないと分かる表情やらが欲しかった。黒木の演技力が乏しい。
しかも、通勤途中、死にものぐるいで走った土手にきて、ずっと後ろ姿だけで、突然「走りゃいいんだろっ」とチンピラ言葉になり、ジ・エンド。
後ろ姿じゃなく、黒木の表情で様々な思いを伝えたっていいし、幻、幻覚、妄想、せめて空耳でじいさんの声くらい流しても良いよね。
1枚の桜の花びらで始まるなら、最後は桜の花吹雪くらい散らしても良いと思う。
映画を観る人の気持ちを考えていない。今時、読解力が必要な映画はめんどくさい。
非常に後味が悪い映画です。
邦画久々に観たけど、相変わらずしょぼいのにガッカリした。
レビューが良かったから期待した私が浅はかだった。
結局は、若造のわがままに振り回されて老人が死に、自分は片目になりボクシングも出来ず、そこまで犠牲を払ってようやくサラリーマンになると言う薄っぺらい映画です。
別に黒木はそこら辺のチンピラな訳ではない。その証明に、あのチンピラ共みたいに居酒屋で騒ぎ立てていないし、その後には広岡に対して頭を下げてまで教えを乞うている。橋本環奈の前で好青年になっているというが、あれのどこが好青年なのかいまいち分からない。言葉に詰まって地味な会話しかできていないし、ボクシングしている姿に怖がられている。好青年とはこんな物ではない。広岡は手術が怖かったからしなかった訳ではなくて、黒木の対決を見る為に手術ができなかったのだ。しかも、冒頭のシーンで片岡鶴太郎と銭湯にいた時、バイパス手術痕が残っていた。怖がっていたら、バイパス手術など受けていないはず。そして、最後に桜吹雪なんて吹かせたら駄目だ。桜の花びらは当然だが、広岡の命の比喩だ。広岡が野垂れ死んだあのシーンでは、桜の花びらは完全に地面に散った状態にしておくべきだ。なぜなら彼はあの花びらと共に、完全に散り切ったからだ。桜吹雪が吹いていたら、まだ花びらが散りきっていないということになり、延いては、まだ広岡の寿命は尽きていないということを意味してしまう。
この物語を薄っぺらいと評価しているが、そんなことはない。「生と死」という人間が抱える永遠のテーマを主題にした本作から感じ取れる物は、必ずしも一つだけではない。あなたは、この作品から数学の様な、完璧な一つの答えを期待してしまっているのではないだろうか。それが得られなかったからこそ、後味が悪いなど感じてしまったのだろう。解釈の仕方は人それぞれであるのが、映画というものだ。本作から何を受け取るか、ボクシングの熱いシーンを受け取るのか、人生論を受け取るのか、前に進む為のエネルギーをもらうのか、本当に人それぞれだ。
②
私の解釈はその全てが己の腐った脳で閃いたのではなく、観賞後のネットでの考察サイトを参考にしている部分も大です それは観賞中や観賞後の作品やストーリーの疑問や不明点に、しかしそれを言語化できる程の言葉の知識や文章力が欠損しているので、そこを埋めるためにチェックしておるのです
最初のシークエンスでの、居酒屋での酔って突っ伏している黒木は勿論チンピラではないが、とはいえ、普通に教授を乞う男ではない事は、自分はチンピラとは違う格の違いを見せたかったのか、それともボクシングのヒントを得たかったか、いずれにせよ先に躰が動いてしまうタイプだというキャラ設定を演出しております それはチャンピオンに対するリングからの「スマホなんかみてんじゃねーよ!」の恫喝も同様ですね
しかし、ラストでの衝突未遂のシーンで、"険"が取れている表情は今迄とは違う、成長を表現しているのではないかと考えました 勿論、目の具合をキチンとは描いていませんので、単なる見えてなかったかもしれませんが、確か下から土手に登って来る際のタイミングだったと思うので片目でも見れてる筈ですが、あれは単なる唐突に自転車が横切ろうとしただけだと思いました 例え喧嘩しなくても悪態をつくのが今迄のキャラ故、素直に謝る(勿論自分に非が無くても それは自分がボクシングチャンピオンになったという自覚)行為を演出することで、コーチから強さの本質を教えて貰ったのではないかと推察したのです そしてその後のシーンでの「走りゃいいんだろっ」は、コーチの『まだまだだな』という心への問い掛けを想像させるのです
勿論、きちんとそれを演出として脚色する手法もあるかと思いますし、否定などする筈もないです 上記に記載したとおり、全ては制作陣のテクニックであり、観客へのアプローチ手段です
ですので、それぞれ観客が、制作意図に対しての好みの違いが存在する事を先ずはご理解頂ければ幸いです
長文、駄文、大変失礼いたしました
①
失礼します
コメントありがとうございざいます
先ずは、私のレビューにお気を悪くされていたのでしたら、陳謝致します
私は自分の読み説きや解釈といった、ある種"想像"的な部分とフォーマットとしての心理の方向性みたいな部分の両方が薄い事に自己反省をしながら、今作品のレビューをアップしたつもりです なので、他の方の映画の観方を指摘したり、ましてや非難しよう等は思っていないので、そのところは是非ご理解賜わりたいと願います
今作はビッグバジェットとはいえ、監督は瀬々敬久です 一筋縄では行かない作風は、もしお時間を作れるならば代表作『ヘブンズストーリー』をお薦めします そんな監督が有名な原作をそのまま実写化するとは予想できませんし、実際改変は行なわれております ですので、この時点でいくら原作を急いで読んだとしてもテーマ性や柱の部分は制作陣に因って新たな物語の再構築になされているのでしょうし、でなければこの監督に依頼する必要性がありません
そして、私もこの監督の100%を理解など出来ようもありませんし、正解等ある筈もないです 但し、色々な事を考えてみて欲しいという依頼というか"宿題"はいつも残していく、そんな作風なのです
(ごめんなさい、上段に続きます)