「試合シーンは圧巻」春に散る ふたり映画さんの映画レビュー(感想・評価)
試合シーンは圧巻
クライマックスの試合は、ただただ圧巻。横浜くんも窪田くんもプロボクサーにしか見えなかった。実際ライセンスを取得してるのだからそうなんでしょうけど、臨場感が半端なかったです。血や汗の飛沫が、雄叫びが、観客の表情とともにひしひしと伝わってきてエネルギーの熱にあてられた。
佐藤浩市さんの哀愁ただよう雰囲気が好きです。環奈ちゃんもヒロイン枠よりこっちのような重厚な作品にもっとでてほしい。最初の疲れきった無の顔からどんどん明るい表情になっていくのが自然でよかった。あと坂井真紀さん、お母さん役だけど本当に多才な女優さんですね。あのガソリンスタンドの男のシーンは他人事ながら、ちょっといい気味と思ってしまったのは、主人公視点にどっぷり入っていたからでしょうね。ただ、試合最後のところでスローになるシーンがあるんですが、いかにも感動してください余韻に浸ってください感があって興が覚めてしまいました。それさえなければ。
最後のシーンが佐藤浩市さんのあの場面で終わらなくてよかった。横浜流星くんのあの丘の台詞がとても好きなので。
桜は人生に例えられることが多いですね。花びらさえも美しい。70代の母と観に行ったんですが、大満足だったそうで、私も観れて良かったです。
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