「日本映画史に残るファイトシーン、ただし僕は格闘技は未経験で、見ることも無いから、かなり割り引いて考えてもらっていい。ドラマ部分は感動しない。【再鑑賞】黒木vs中西戦と橋本環奈を見るために再鑑賞。」春に散る マサヒロさんの映画レビュー(感想・評価)
日本映画史に残るファイトシーン、ただし僕は格闘技は未経験で、見ることも無いから、かなり割り引いて考えてもらっていい。ドラマ部分は感動しない。【再鑑賞】黒木vs中西戦と橋本環奈を見るために再鑑賞。
ラストのファイトシーン、しばしばホントのボクシングの試合のような錯覚に陥ってしまうほどの迫力だ。
僕はどっちがKOされても、判定か両者ノックダウンで引き分けでも、タオルが投げ込まれても全部納得いったと思う。それぐらい試合に引き込まれた。
横浜流星さんは水墨画家の役で半紙と、窪田正孝さんは作曲家の役で五線譜と格闘していたイメージが残っていて、どちらもヤサ男だった。だけど、グローブ着けてリングでまみえるとホントのボクサーにしか見えない。
特にリングの外での窪田正孝の余裕な態度なんか、正に世界チャンピオンの余裕に見えてしまった。
ドラマ部分はあまり感動しない。それぞれの人生が深く描かれてないからだが、2時間だから仕方ない。おそらく原作は各自の人生が深く描かれてるのだろう。せめて世界チャンピオン中西(窪田正孝)の背景をもう少し詳しく描くか、黒木(横浜流星)と中西の間に過去の因縁でもあれば試合ももっと盛り上がるのにと思った。
佐藤浩市、鶴ちゃん、哀川翔、山口智子の若い頃の関係、エピソード、人物像の描写があればドラマ部分にも引き込まれたと思う。
特に橋本環奈さん。出てるの知らなかったのでラッキー。はかなげで少し不幸な感じが新鮮でとても良かったし、僕はもっと出番が多いほうが嬉しかった。だけど物語としては、いなくても全く支障がないし、一体何だったんだと思った。個人的には嬉しかったが。
佐藤浩市の心疾患もいらないし、最後はどちらでもお好きにと思った。
【再鑑賞・追記】
黒木VS中西戦を、 も1度見たいので再鑑賞。やっぱし迫力満点。この試合を見るためだけでもこの映画を見る価値がある。だけど、スロー部分は白けてしまう。橋本環奈を見れるのも個人的には嬉しい。
図書館で原作を借りた。上下巻で800ページ。やはり2時間ではもっと登場人物を減らしてドラマ部分のエピソードを佐藤浩市、横浜流星、窪田正孝に絞ったほうが試合も盛り上がるし浅くならなかったと思う。