劇場公開日 2023年8月25日

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「チャンプを目指すな、人生を学べ」春に散る 大吉さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0チャンプを目指すな、人生を学べ

2023年8月26日
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鑑賞方法:映画館

最初の佐藤浩一の肩に乗った一枚の桜の花びらでちょっと引いてしまった。居酒屋の中なのに。

案の定、せっかく横浜流星、窪田正孝、坂東龍太がしっかり仕上げてきて、ボクシング映画常連の俳優さんたちも絡んでいるのに、肝心のボクシングのシーンがあまり興奮しない。

ストーリー的にも見せ方も強さが伝わってこない。
はじめから強いのならなぜ最初に佐藤浩一に一発喰らったのか。自らの弱点を克服しながら長所を磨くとか、相手の弱点を攻略するとか、がないから何故勝ったのか説得力がない。挙げ句にスローモーションに感動的な音楽入れられても醒めてしまう。
「ケイコ、目を澄ませて」「ブルー」と最近のボクシング映画がよかっただけにどうしても比べてしまう。
期待が大きかったからかもしれないが、途中の鶴太郎さんの台詞じゃないけど
「ボクシング(映画)って、もっといいもんだろう!」って叫びたくなった。

ボクシング映画あるあるの暴行事件や目の負傷、そして心臓疾患も何も解決しないまま世界戦に進んだのもなんだろうな。

若手ボクサー3人と年寄りボクサー3人が素晴らしかっただけにもったいないなと思った。
ちょっと詰め込みすぎなのかな。私は最近の瀬瀬監督とは少し合わないようだ。

観る前は、橋本環奈はこの映画には合わないだろう、脇役ならともかく主役級の人はあんまりいろんなところに顔を出さないでほしい、と思っていたが、見事にオーラを消して幸薄い役を演じていた。良い女優さんなんだな。ただ、この役はもっと描き込むかすっぱりカットするかした方が良いような役で残念だった。

そしてすっかりお母さん女優になった坂井真紀。こんなにいろんなお母さんが演じられるお母さん女優も珍しい。

タイトルは最初に出してほしい。

大吉
ゆきさんのコメント
2023年9月22日

あーーー!そうでしたね!
坂東君!出てましたね!
 今回はプロボクサーですもんね。あの時とはレベチな仕上がりでした。流星君、窪田君に負けてない存在感で、私はあのポジションの彼、好きでした。

ゆき
kazzさんのコメント
2023年9月14日

やはり、中途半端な印象は否めませんねぇ~。
佐藤浩市と横浜流星で引っぱった力技の映画でしたが、他のキャストはほとんど活かされてませんでした。
なにより、ボクシングの描き方ですよね、物足りないのは。
それでも惹きつける主演俳優の力に、改めて感服した映画でした。

kazz
BAMBiさんのコメント
2023年8月28日

共感、コメントありがとうございました☺️
かなり端折られてる感じはありましたよね。
無理なら、ハシカン要素を削るとか、三羽ガラス要素を削るとか、あったと思いました。
なかなか難しいですね。

BAMBi
コンブさんのコメント
2023年8月27日

『ボクシングって、もっといいもんだろ』
(⁠≧⁠▽⁠≦⁠)

コンブ
いぱねまさんのコメント
2023年8月26日

失礼します
共感ポイントありがとうございざいます

考察するに、今作は相当捻った構造になっているのではと勘ぐりました
穿った観方を求められているポイントに、好き嫌いが
ハッキリ線引きされるかなぁと(^_^;)

「ボクシングって、もっといいもんだろう!」→私のレビュータイトル
"チャンプを目指すな、人生を学べ"→貴殿のレビュータイトル

台詞やセットに記してある文言にひっかかり感を感じるところが、多分制作陣の真意を醸し出しているポイントなんでしょうね・・・
どう導き出すのか、そもそも導く必然性など切って捨てる等、全て観客の自由です^^
そういう観点で貴殿のレビュー、大変興味深い内容で、自分の考えを見つめ直し出来ました ありがとうございました

稚拙な駄文、失礼しました

いぱねま
トミーさんのコメント
2023年8月26日

共感ありがとうございます。
橋本環奈と坂井真紀さんの分析に完全に同意です。特に環奈さんの料理如何では大惨事も予想されたので、ほっとしました。
クロスカウンターについては、理詰めの必殺技にしたくなかったんじゃないでしょうか。

トミー