《ジャンヌ・ディエルマン》をめぐって
1975年製作/78分/フランス
原題または英題:Autour de Jeanne Dielman
スタッフ・キャスト
- 監督
- サミー・フレイ
- 撮影
- サミー・フレイ
- 編集
- シャンタル・アケルマン
1975年製作/78分/フランス
原題または英題:Autour de Jeanne Dielman
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2022年9月28日ジャンヌ・ディエルマンにあまりにも感銘を受け、
今作を鑑賞。
映像のほとんどがデルフィーヌ・セイリグとシャンタル・アケルマンの
攻防のようになっているが、全ては作品のためのような議論に思われる。
アケルマンは脚本の意図を語りたがらない。
もしかしたら、語ることのできない、イメージとして降りてきただけかもしれない。
だが、デルフィーヌは受け入れない。
彼女なりの主人公像を探っている。
料理のシーンや砂糖のシーンがあそこまで緻密に作られているとは驚いた。
そりゃ、そうだよな。
架空の人物の日常を作り上げるのだから、時間がかかるに決まっている。
そして、最も注目した部分は、作品のラスト。
デルフィーヌが音響技師と口論する場面。
明らかにそれまでと口調が変わり、最後には失望していたように思われた。
あの時代に、あんなに前衛的な考えを持った俳優がいるとは。
遥か先を見据えていたあまりに、受け入れられない彼女の姿は辛い。
ただ、確かに戦っていた。
あんなに女性スタッフが多い現場だったことも驚いたし、
「ジャンヌ・ディエルマン」はアケルマンだけの功績ではないことがはっきりと分かった。
ビフカツの料理の手順で揉めるセイリグとアケルマン
堪え切れずに吹いた
心情を理解してから演技をしたいセイリグと、自分の頭の中で出来上がってるものをただ指示通りに動いてもらいたいアケルマン
彼女は寛いでいるの→この服じゃ寛げない→この服だから寛げるの→ジャンヌは寛がない
こんな調子
ジャンヌ・ディエルマンを今すぐ再見したい