いちばん逢いたいひとのレビュー・感想・評価
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白血病や骨髄バンクへの理解が深まれば良いな
突然、授業中に倒れた11歳の少女・カエデは、検査結果、急性骨髄性白血病、と診断され、闘病生活が始まった。抗がん剤や放射線での治療は過酷だったが、隣のベッドで同じ病気と闘っている同級生の男の子・ヨシを心の支えとし頑張っていた。その頃、IT企業を経営する柳井は、娘を白血病で亡くしていた。柳井は仕事を優先し、妻に責められ、会社の金を横領し娘の治療費に充てていた事がバレ、社長を解任され、警察に捕まり、妻と離婚し、家庭は崩壊してしまった。娘を救えなかった事から柳井は誰かの役に立とうと骨髄バンクに登録し、見知らぬカエデの骨髄ドナーになれたことを唯一の誇りとしていた。そして・・・てな話。 カエデ役のAKB48倉野尾成美は知らなかったし、まぁ普通だったが、11歳のカエデ役の田中千空は良かった。 広島先行上映で、柳井役の崔哲浩さんと、プロデューサーの堀ともこさんが舞台挨拶で登壇され、彼女の娘が白血病になり、乗り越えた経験を持つ話をされた。今は元気らしいので良かったと思う。 府中や上下の街並み、尾道水道など、広島県の景色が美しく撮れていた。特にカエデが絵葉書の場所に行くシーンで、福山の横島に有る切石山からの瀬戸内の風景は美しかった。近いので、ぜひ行ってみようと思う。 カエデと柳井とのニヤミスはわざとらしいとは思ったが、柳井役の崔哲浩も良かったし、主役と言っても良いくらい心情を描かれてて好演だった。 白血病患者を救済したい、骨髄バンクの事を知ってもらいたいという堀プロデューサーの思いが多くの人に伝わると良いな、って思う。
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