「脚本は難しいね」ほの蒼き瞳 あさちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
脚本は難しいね
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ムーディーな映像とワクワクする展開
若き日のポーを巧みに配して、演技も火花散らす競演に序盤からグイグイ引き込まれ魅せられた。中弛みすることなく突き進んでいくストーリー
しかし終盤の二段落ちで一気に醒めてしまった
そこまでの探偵役クリスチャン・ベールの積み上げた重みある世界観がこのオチで薄味、軽薄な絵空ごとに瞬時に失速して墜落して行ってしまったなぁ・・・
もしかするとスクリプトドクターの仕業かしら?
新味を追求するあまり脚本を終盤で安易に捻ったりオチを付ける作品が昨今、多くてかなり残念だと感じているワタシ
ショーン・コネリーの名演技が燦然と輝く「薔薇の名前」🌹を思い起こした
完璧な映画ではなかった記憶があるけど、中世の宗教界を描きながら現代社会への辛辣な風刺を込めた重厚な世界観を貫き通しながらも一級品のエンタメだった
世界観を貫き通してこそ役者は輝くものだ
捻った、凝りまくる脚本、要らない
堂々と勝負出来る力があると信じてる
だから観終えた時に
ポーの若い役者とクリスチャン・ベールがとても気の毒に思えた
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