劇場公開日 2022年12月2日

「一見の価値があると言えるでしょう」マッドゴッド 白波さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5一見の価値があると言えるでしょう

2022年12月31日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

フィル・ティペットの頭の中を具現化したようなアート作品。
冒頭にある聖書のレビ記の引用が全てで、台詞やストーリーテラーも全てありません。
死ぬ為にあり、また死ぬ為に生まれる。一才の救いのないディストピアがそこにあります。
驚かされたのがこの世界、日本で描かれている“地獄”そのものなんですよね。
ストップモーションだけでなく、CGや実際の人間も(何故か映画監督のアレックスコックス)ミクスチャーされた絵は本当にカオス。
全編グロテスクで醜いクリーチャーが溢れた世界観は、観る人を極端に振り分けると思います。
が、この強烈な映像は一見の価値があると言えるでしょう。
すごかったです。

白波