パラダイス 半島のレビュー・感想・評価
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お金取れるレベルではない
何を描きたいのだろう、無垢の友情?
30過ぎた大人がこの判断力ではお話にならない。意味不明のシーンや無駄な長回し。見て損しました。評価しないと投稿できないので、取りあえず☆半分ですが、映画ファンに無駄なお金を使わせないための投稿です。
純文学そのもの…!
中学生レベルの正義と優しさ
無実の罪で拘留中だったが逃走してしまった男と彼を匿った休業中の俳優とその姪の話。
祖父から受け継いだ伊豆の家で休養して1年、そろそろ復帰を考える有名俳優のもとに、逃走中の友人が助けを求めてやってきて巻き起こるストーリーだけど、…そもそも匿ったところで単なる先延ばし、助けるってそういうことか?それを求めるのは、そしてそれを受け入れるのは友人のすることか?と、なんの罪かは見えないけれど序盤から倫理観が無くて素直に入ってこない。
いくら無実の罪だって、認めてしまって起訴されたのなら助けるということは無実を立証する手助けをすることでしょうが。
そして現れた姪っ子の発言も中学生ですか?
そんな状況をうだうだ過ごし、ニュースで事件のあらましを知って、なおさら何だそれ?なリアクション。
無実か事実かなんてここではどうでも良いことだしね。
そして更にうだうだからの自分のことしか考えていない友人の発言に説教をする訳でもないし、姪っ子はこの経験をしての成長らしきものも無し。
なんすかこれ?ちょっといくら何でも浅過ぎ、というか超上っ面じゃないっすか?
甘やかし馴れ合うのが優しさとか勘違いも甚だしくて、もっと上手く書けなかったのかね。
何年も経った後にまた観てみたい作品
劇的なシーンも衝撃的などんでん返しもない、でも「何かが引っかかる違和感」のある、独特な映画だった。
夏の最中の半島で登場人物たちが繰り返す静かな日々を、どこか寂しく穏やかに切り取ったような映像が多かったように思う。一方で、半島の外からやって来る人達や、冤罪を巡る不穏な空気も混ざることで、主人公たち3人の生活が実世界から切り離されたもののようにも感じられた。また、多くの事が語られないまま終わることで、映像には映らなかったが、登場人物それぞれが抱えている余白の部分について考えさせられた。そういった雰囲気が映画を観た後の私の日常にすっと溶け込み、何故か心を穏やかにさせてくれるような、不思議な感覚になった。この作品でしか醸し出せない、ふとした瞬間に欲しくなるような、綺麗な世界観を味わえた。主演の染谷俊之さん始め出演された俳優の方々と稲葉監督の双方で作り上げて下さった素晴らしい世界観だと思う。
この作品から決定的にこれだ、という何らかのメッセージを受け取ったわけではないが、だからこそ、誰がいつ、どのような状況で観たのかによってそれぞれの受け取り方が出来ると思う。既に2回観たのだが、このレビューを書きながら、また観たくなっている。今回観たときに感じたことが、数年後にはどう変わっているのか知りたいとも思う。DVD化希望...!
シンプルさが良い
夏のモラトリウム
どのシーンを切り取っても染谷俊之さんが絵になりすぎるので最高。
現実と非現実の狭間にいるような、不安定だけれどどこか夢心地な世界に入り込める映画でした。
彼らの行く末を考えたり、今の自分の状況にリンクさせてノスタルジーを感じたり、様々な余白があるからこそ自由に想像してよい作品だと思いました。
この映画では極力表現をしない、という趣旨でのお芝居であることを一番感じられたのは、染谷さんの眼の演技でした。
その眼で、怒り、哀しみ、喜びさまざまな感情の機微を露にできる彼の表現力に何度も心を奪われてきましたが、この映画では、あえて表現しない余白が見て取れました。
真英の眼の奥にある感情は見るたびに形を変えて見える。そこに想像の余地があり何度見ても味わい深さがある。
一回だけじゃ足りない作品です
ざっくりと言うと一回だけ見て足りない作品です。
毎回見てまた新しい感想と発見がどんどん出てくる物語です。
そんなに複雑な設定とかではありませんが、
主人公と友人と主人公の姪っ子、三人の短い共同生活、
その中の触れ合い、それぞれ抱えてる気持ち、心境の変化など、
毎回見て、「もしかして」「なるほどそういうことか」
自分の観劇のとき遭ったことや気持ちによって、
感想がまた変わったりします。
自分は染谷俊之さんのファンなので、ファン目線から言うと、
畑仕事をしている染谷さん、洗面所にいる染谷さん、
キッチンにいる染谷さん、車の運転やタバコなど、
普段舞台劇では見られない染谷さんを存分楽しめます。
落語家の立川かしめの初映画出演、普段と違うイメージもかなり新鮮な感じです。
吉田さんの体幹は綺麗だと共演者さんたちや監督さんも一致好評。
座っている姿や歩いている姿も見どころです。
ベテランの藤田朋子さんの存在感と自然な演技も。
是非音響設備が整えてる、座り心地いい映画館で楽しんでください。
伊豆の風景と3人のお芝居の魅力がすごい
三人のバランスが絶妙な味噌汁映画
今回稲葉監督の作品を初めて観ました。
悪く言えば起伏の少ない薄味な、しかし登場人物それぞれの思いや感情がしっかり香る“お出汁”の味わいに近いものを感じました。
真英、竜、夕起の3人が三者三様に人生の踊り場にいるような時間をともに過ごす様子を描いた本作。この3人のバランスが絶妙で、本当にそこで過ごしている人の映像を切り取っているよう。それは環境音以外のBGMが殆ど使われていないことや、各シーンの余韻の使い方にも起因しています。まるで一緒に過ごしているみたい。
昨今流行りの大どんでん返しや伏線回収など、そういった醍醐味はないですが深く染み渡るお味噌汁のような映画でした。オススメです。
此処から先、ほんの少しだけネタバレの要素を含むのでお気をつけを…。
あのアフレコのシーンは台本あるんですかね…?お三方のキャイキャイなトークがとても素敵でした。もっと聞きたかったなぁ。
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