「得る物なし」西部戦線異状なし 奥嶋ひろまささんの映画レビュー(感想・評価)
得る物なし
戦争には何もない。
夢も理想もなく、得るものは何もない。
ただただ失って行くだけ。
時間も希望も友も全て失って行く。
戦争の恐ろしさを永遠に見せる凄まじい映画だった。
音楽が恐怖心を煽り、
カメラワークが臨場感と没入感を高める。
その時の空気感から戦争に行かなきゃダメでしょ?
友だちも行ってるし!みたうな軽いノリと
若い時の無敵感は一瞬にして消え去り、
どこから銃弾が飛んでくるか分からない中、
銃弾に向かって走って行く。
こんな事が本当にあったのか?と
ただただ恐ろしくなり、
見てるだけで足がすくんだ。
恐ろしい映画ではあったが、
見終わって一息つくと、このダラダラした日常を
幸せと感じることが出来た。
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