劇場公開日 2022年11月5日

「百姓はスーパーヒーローだ」百姓の百の声 粉雪さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0百姓はスーパーヒーローだ

2022年11月20日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

2022年11月20日(日)ポレポレ東中野で鑑賞。
今週から関西でも上映が開始されるので、監督は大阪入りとの事。
その為、上映後のトークゲストはこの映画のコーディネートをされた業界紙「現代農業」の出版社、農文協のお二人でした。

農文協では、農家を一軒一軒訪ね、取材されているそう。国では成し得ない、一人一人の農家の叡智を集める貴重な組織だと感じました。
柴田昌平監督は、映画完成までの足掛け4年、農文協さんの協力を得ながら映画を完成させる。農文協の百合田敬依子さんが同じ大学で仲が良かった事がご縁との事。
農業素人の監督が映画を撮り始めてまずした事は、農文協の方々への丁寧な取材と、雑誌「現代農業」の理念をじっくり学ぶ事だったそう。
農家さんの撮影開始当初は農文協の方と農家さんとの会話について行けず悩んだようですが、取材テーマや対象について、深く知ろうと努力した上で撮影を進めていく、柴田昌平監督の真摯な姿勢に感服しました。

トーク後に個別にお話を聞いたら、「現代農業」では、敢行農業から有機農業、自然農まで、農業全般を扱っているとの事。しかし、今は有機、自然農の方に大きな流れを感じているとお話しされていました。

肝心の映画には、知恵と実行力で厳しい現状を切り開いていくカッコいい農家さん達が沢山登場していました。農業は哲学的だし、みんなスーパーヒーローだと思いました。

粉雪