「農業への敬意をもった作品」百姓の百の声 ふうたさんの映画レビュー(感想・評価)
農業への敬意をもった作品
田んぼや畑の生き物と共に生きる、事業として常に新たな挑戦や工夫を行う、厳しくも魅力的な農業を、優しい語り口で描く映画でした。
監督(と農文協)の謙虚な姿勢に共感します。
きっともっとさまざまな「農家の声」が存在するのだろうと想像させます。
私は、大規模経営の農家の実情に目を見張りました。国の意図が見えず、一件一件の農家をないがしろにする政策だと漠然と感じていましたが、大局的に目指すものはいっしょで「ともに発展していくべき存在」なのだと思い至りました。
「家庭では農業辛いと絶対語らない」という心意気。でも厳しい現実も存在します。
私たち消費者は農家と遠くて近い間柄となり、支え合う視点を持てるよう、この映画が架け橋となってくれることを願っています。
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