フェイブルマンズのレビュー・感想・評価
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スピルバーグも1人の人間:)
試写会にて。
スピルバーグがフィルムと出会うきっかけとなる幼少期からプロダクションに入るまでの自伝映画。
フィルムは真実を映したり、みんなの心を一つにしたりすることもあれば、誰かを傷つけてしまうこともある。フィルムと共に生きてきた彼だからこそ伝えたい教訓がたくさん詰まってた。
まさに原体験にフォーカスしたお話なんだけども、好奇心旺盛な時期に傍にいる人のサポート含めて環境って肝心だよなって再認識。毎日原体験インタビューしてたあの頃が懐かしい〜。
ダイナミックな映像はなかったので、ど素人の私には技術の高さは伝わってこなかったけど、プロムの上映会のアングルは好きだったなぁ。映したいものを同時に全部見せちゃう、それでいてオシャレなかんじ。。
隣の人の背中にスピルバーグのロゴが。しかも黒Tシャツに白のロゴ。。
最後に素敵なエンドロールが見れて良い気分。
スピルバーグの集大成
試写会で鑑賞
カメラは真実を映す。良くも悪くも。
カメラは真実を映す。
彼が回すカメラは色んな人の真実の姿が映っていて、それを観た本人にも周りにも色んな影響を及ぼしていく。
お母さんがピアニストなのはどこかで読んで知ってたけど、お父さんも天才なのは全然知らなかった。
超優秀な理系脳と芸術センスが混ざったら彼ができたのね!もうそれがわかっただけでも観た価値あったわ。
機材を巧みに操って、柔軟な発想で撮り方を工夫して、ピッタリの音楽をつける。
センスの塊みたいな子ども時代の作品。
なんかすごい納得。環境って大事だなあ。
最近観た映画監督の回顧録は『エンドロールのつづき』なんだけど、どちらも共通してるのはとにかく子ども時代から映画に夢中で、最初に観た映画にすごく衝撃と影響を受ける所から入るけど、最終的に自分で撮りたくて試行錯誤するとこだな。
ただの映画好きで終わらなくて、自分だったらこう撮りたいってなるとこがすごいと心から思う。
育った環境はまるで違うのに、周りを巻き込んで映画を作っていくとこは一緒なんだなあ。あとやっぱ頭良いよね。
面白いねぇ。
観る前は2時間半か長いなと思ったら、中弛みなく駆け抜けて行ってあっという間に終わったよ。
終わり方もよかった。
最後のあのシーンを撮りたくて作ったんかな、と思うくらいなんか希望と夢に満ち溢れてて幸せな終わり方!
余韻がすごくて寝るまで振り返ってしまったわ。どうしても欲しいものはどんなにしても気持ちを捨てられない、その渇望と熱意を是非とも映画館でご覧ください。
おすすめ。
好きこそ物の上手なれ
小さい時、アーティストの母から好きなことに没頭することの楽しさを教えられ、その才能がつくられる。途中、紆余曲折があり、映画づくりから遠ざかるが、映画の巨匠から「地平線は上側か下側にあった方がいい。真ん中にあったらつまらない。」と言われて、したり顔になった時の嬉しさが映画になっていた。
「好きこそ物の上手なれ。」を描いた映画だと思った。
いい映画です。
一般試写会に参加しました
この作品が151minと知った時、長いなと思いましたが、実際に観始めると、直ぐにストーリーに引き込まれ、プロダクションデザインの美しさに目を見張り、終わってしまった時には、もっと観ていたかったという感じでした。キャスティングが秀逸で、それぞれがとても魅力的です。
熱中できるものがある人は強い
スピルバーグの「映画」と「母」への愛の物語
優しい映画だったなぁ。スピルバーグらしい。
私はスピルバーグが大好きだ。『ジョーズ』以降、全てリアルタイムで全タイトルを見てきた。こんな映画監督は他にいない。そのスピルバーグの自伝的作品ということで、前々からずっと楽しみにしてきた。
自伝的映画ということだけど、ヒットした映画とかのネタは全くない。大学を中退して映画界の門を叩くまでの青春映画であり、スピルバーグの家族の物語だ。
初めて家族で映画館を訪れた時、スピルバーグ少年の心に刺さったのは『地上最大のショウ』の列車と車が激突するシーン。このアナログ特撮に魅了され、スピルバーグはこの後『未知との遭遇』や『ジュラシック・パーク』などの特撮を駆使した名作を数多く残すのだから、少年の日の強烈な印象が人生を決めたと言っても過言ではないのだろうな。
スピルバーグの家はわりと裕福で、経済的に苦労した話はないが、ユダヤ人ということで学生時代に虐められた話は出てくる。小柄で映画オタクのスピルバーグだけど、意外に負けず嫌いでやられっぱなしでないところがいいね。映像研的にリベンジしててグッド!
そして、話の中心は映画以上にお母さん。ちょっと変わり者だけど明るくて楽しかったお母さんの秘密に思春期のスピルバーグは心を痛める。
お父さんの転勤でカリフォルニアにやってきたスピルバーグは大学を中退してハリウッドの門を叩き、ひょんなことから名匠ジョン・フォード監督と会うことができるのだが、ここでジョン・フォードを演じてるのがデヴィッド・リンチだったりするから笑う。
また音楽は、スピルバーグ作品と言えばこの人ジョン・ウィリアムズ(91歳!)が担当している。この音楽にも注目だ。
『ジョブズ』の映画なんかといっしょで、成功するところは全く描かれない。だからそういうところを期待して見に来ると「これじゃない」感があるかもしれないけど、
「この物語を語らずに自分のキャリアを終えるなんて、想像すらできない」
とスピルバーグが語っているように、これは少年スピルバーグの「映画」と「母」への愛の物語。スピルバーグの映画はみんな優しいけど、その「優しさ」の原点みたいなものを感じることができた、そんな映画です。
まさしく自伝
フツーに良い話
映画の申し子
映像マジックに抗えなかった名監督
スティーブン・スピルバーグの自伝的要素を含みつつ、これまで撮ってきた映画とダブるようなシーンがあるあたり、彼の映画をずっと観てきた人はより楽しめると思う。おもちゃの列車をただ走らせるのではなく、“衝突”というプラスアルファを付け加えてドラマにしてしまう主人公サム。彼の監督デビュー作が車とトラックの対決を描く『激突!』なのも偶然ではない。もっとも、『未知との遭遇』のロイも、『ジュラシック・パーク』のアラン・グラント博士も、『宇宙戦争』のレイも全部スピルバーグの分身といえる。
映像のマジックに魅せられていく一方で、知りたくなかった真実を自ら撮ってしまうサムは、一度は映画を捨てる。映画は功罪をもたらす。でも抗えない魅力がある。
鑑賞前は期待薄だったが、結果的にスピルバーグ作品の中でもベスト5に入れたくなった(どの作品が1位とかは決められないけど)。サム=スピルバーグの才能がさらに開花していくであろう続編が観たくなったほど。
あと、ラストでゲスト出演的に登場した某監督が、実に美味しいとこ取り。
スピルバーグ監督の自伝的作品
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