フェイブルマンズのレビュー・感想・評価
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出てくる人みんな理不尽で笑う。良い家族だねえ。 ポールダノちゃんが...
出てくる人みんな理不尽で笑う。良い家族だねえ。 ポールダノちゃんが大きくなっちゃってて愕然としたけど、役作りだよね?そうだと言ってくれ! ラストのアレ、可愛い🩷
タイトルなし
恐らくスピルバーグが映画監督になる迄の姿だけを追うような作品ではないのだろうなと思っていたが、想像以上に映画監督を目指す描写は薄く、家族の問題を色濃く描いた作品になっていた。イジメに両親の離婚と、なかなか表に出したくないような内容を描いている。観ていて楽しかったり悲しかったりもするんだけれど、どの方向にも感情の振り幅は小さく、いつも選んでいる映画.comの印象アイコンを選べなかった。強いて選ぶなら亡くなった祖母からの電話のシーンが滅茶苦茶怖かったので「怖い」かもしれない。 食事のシーンでプラスティックのフォークだと味が変わるって文句を言っていたけれど、日本でもエコを理由に紙ストローや木のスプーンなんかが使われるようになって同じような文句を言っている。恐らく今のアメリカも同じような感じで入れてきた台詞なのかなと思った。 水平線の位置の講釈を受けた直後のラストシーン、つまらないド真ん中に水平線がきていたから慌ててカメラの位置を直す茶目っ気のある演出がベタだけれど良かった。
For Dad
巨匠の半生をつづる、と聞くと埃っぽいお話かと思いきや、新人監督のデビュー作のようにフレッシュだった! そして心に残るのは、サミーの父の姿。 封筒で写真が届くシーンは、自分が過去に観てきた映画の中で最も悲しいものだった。 なぜか真綿がちぎられるような痛みを私は感じた。映画館では一滴も涙なんて出なかったのに、夜ふとんの中でめちゃくちゃ泣いてしまったw 起こったことにはすべて意味がある、確かに。即ちスクリーンに映っているものは全て意図されているのだと明かされた訳なのだが、何故最後に、あんな酷い仕打ちを母にさせたのか。 あの写真、本当に素敵だった。あれで良かったんだよ。でもね。 子供にわからないようにナイショ言葉で妻と話すウイットはあるし、そりゃちょっと科学者らしく凝り固まったところもあったけど、家族を放棄するとかそんな父親ではなかった。 振り返ってみるとこの父が一番与え、失い、受難の日々を過ごしたのではないかと思う。 新居でのおどけた仕草も…彼はベニーになりたかったのかも知れない。それを記録してしまう映像の、ある種の残酷さよ。 人生には泥の海を行くような、自分の力ではどうにも抗えないことが必ず起きる。 そんな時、どうやって自分を保っていくか…父の姿にサミーも学んだことだろう。 そして後に、ウエストサイドの朝日とあのシンフォニーが捧げられることになる、その人のことを私も折りに触れ思い出すだろう。 なぜ私達はスピルバーグ監督の作品が好きなのか、ちょっとヒントがもらえるような、軽やかな鑑賞後の気分でした。
スティーブン•スピルバーグ if the horizon’s...⁉️
CBSに呼ばれたサミーは、その後、出世作のテレビ映画『激突!』(1971)『続・激突!/カージャック』(1974)、大ヒット作『JAWS/ジョーズ』(1975)へ。 両親の離婚と言えば『E.T.』(1982)、 『未知との遭遇』(1977)では父の職業が電気技術者、鉄道模型が登場する。 戦争映画として、 『1941』(1979)、『太陽の帝国』(1987)、『プライベート・ライアン』(1998)、『ザ•パシフィック』(2010)へと続く。 とにかくスピルバーグの生い立ちがこれら数々の映画となっていく。 ジョン•フォード監督がサミーに告げたこの名言…… Now remember this! If the horizon’s at the bottom, it’s interesting. If the horizon’s at the top, it’s interesting. If the horizon’s in the middle, it’s boring as shit. Now, good luck to you. And get the fuck out of my office. It is the scene based on Spielberg’s real-life meeting with John Ford. 映画監督に限らず、 秀でた人は、平凡じゃなく非凡な発想と独創力を持ち合わせているということ、共感出来ます。
スピルバーグ監督が誕生するまでの物語
サミーフェイブルマン(モデル スピルバーグ監督)が、子供の時に見た映画をきっかけにいつか自分もこのような映画を撮る監督になりたいと思った少年が、自主制作映画を撮り好評を受けました。
特に印象に与えたのは高卒後映画の撮影所でのスタート=これがスピルバーグ監督のキャリアとしての始まりに繋がったんだなと思いました。
もし彼がいなかったらジョーズもジュラシックパークの歴史もなかったと思われます。
出来事には理由があり、人生の経験にムダはない
初めて映画館で見た作品の迫力に心を奪われ、クラッシュシーンの再現に凝り始める、子供の感性の純粋さ。そこから想像通りのムービー製作にのめり込む様子がキラキラと描かれている。その過程で、カメラは思いもよらない真実を捉えていることを知る。その事実と現実、少年時代の繊細な心はどう理解し、どう乗り越えるのか。心の成長とともに、撮影する作品で描こうとするものが徐々に深くなって行く。卒業記念記録ムービーのエピソードも興味深い。学年のスターのようなイメージの嫌なヤツが、そのイメージが色濃く撮影されている自分を見て悔しがる。楽に何でも出来るのではなく、実はコンプレックスの塊で人一倍努力していた、という彼を知り、お互いを初めて理解する。 幾つもの発見や経験を重ね、苦しみながらやはり自分はフィルムメーカーになるしかない、と選択した人生。巨匠スピルバーグが撮る作品ジャンルの幅の広さが理解出来、涙と感動が溢れる。おまけとも言えるジョン•フォードのエピソードは映画小僧の背中を思いっきり押したと言える、胸が熱くなるシーンだった。想像を遥かに超えていた名作。
彼は愛されていた
創ることに取り憑かれた少年が、自らの作品で突きつけられた現実があまりに残酷で、それでも創造は止めれれない。もはや業だから。 傷つくけど、父にも、母にも、映画にも愛されていたし、彼も愛していたというのがよくわかる。 はー目が溶けそう。 スピルバーグが両親役の俳優がメイクしてきた途端に号泣したって話がめっちゃすき
編集
映画のことを知らなくても有名な監督って誰?ってなればきっとスピルバーグ監督の名前が出てくると思う。それくらい圧倒的な存在感を示している監督。 そんな彼がどうして映画を選んだのか。 あるいは映画が彼を選んだのか…。 スティーブンスピルバーグ監督の幼少期から映画界に入るまでの思い出をもとに、サミーファブルマンズというキャラクターを通して映画化した本作。 スピルバーグ監督の映画の源流がこの作品に詰まっている! 映像の使い方を見誤れば多くの人を傷つける事もあるし、愛されることもある。 まさに映像の魔力。 そして映像は真実を映す時もある。 それは作り手の思いだったり、カメラを通して見えてくる憧れや、想いといった感情だったり。そんなフィルムを集めてカットできる部分と、カットできない部分を取捨選択していって物語が作られていく。 サミーが作るショートフィルムがいくつか出てくるのだが様々なアイデアには溢れていて映画の見せ方が画期的なんだなと気づかせてくれる。それらの作品が後々のスピルバーグ作品に反映されていくんだと思うとワクワクが止まらなかった。 楽しく才気に溢れて作り続けたサミーの作品が徐々に物議を醸し出してくると、アートと家族と好きを突き通す事の物語へと加速していき、見ているものの心を揺さぶっていく。 ラストの一瞬まで映画の面白さが溢れていて最後は泣きながら笑ってました。あの照れ隠し感がアメリカ映画だなと思わせてくれるんですね。 正直今の拙い語彙力ではネタバレをしなければこの作品の感激や、感動をうまく表せないのが悔しい!! 映画の面白さ、編集する意味、好きな事を仕事にする覚悟について深く深く考えさせられました…。 最近のスピルバーグ作品ではダントツで好きな作品。今年ベストになるんじゃないかなと。脚本のトニークシュナーはミュンヘンやリンカーン、最近だとウエストサイドストリーなどを一緒に手がけた方。なのでスピルバーグ監督との付き合いはとても長いそうで、そう言ったキャリアを通じで本作は完成したそうです。 俳優陣のミシェルウィリアムズ、ポールダノ、セスローゲン、ジャドハーシュ、ガブリエルラベルとどのキャラクターたちも大変良かった。特にポールダノのラストの芝居には切なさに胸を打たれました。 映画に対する多種多様な想いがたくさん詰まっていて大変満足感が高い作品。 またこういった映画が見たいです。 スピルバーグ監督!!
3.8) スピルバーグと出会い直す。
その幸福感に満ちた傑作だ。 ノスタルジー性を脇に追いやり、気が付けば映画という芸術の持つ「怖さ」が前面に顔を出す。 それでもorだからこそ自分は映画が好きなんだと改めて思う。 私の映画館デビューは父に連れられて観た『未知との遭遇』@新宿プラザ劇場。 少年には難しい内容だったが、私の映画原体験として強烈なインパクトを残した。 本作の冒頭シーンともオーバーラップする、そんな「スピルバーグっ子」の自分だが、正直ここ数年の作品をそれほど好きになれず、本作も期待と不安半々で鑑賞。『プライベートライアン』以来の大傑作じゃないか。 誰しもが持つ、子供時代の秘めておきたい部分。 それを美化することなく(映画として美しく撮りはするが)自己開示する度量の大きさにまずは敬意。そしてその開示は、たんにノスタルジーのためなどではなく「映画の本質」を観客と共有するため。という実に高次元な芸当をやってみせていることに驚嘆した。 映画は真実をばらし、嘘もつける。 少年サミーが最後にそこに気付くというのが、本作の根幹だった。 この気づきに辿り着くまで、彼の類まれなる才能が故に苦労を背負い込んでしまう。 憎きいじめっ子すら、本能的に美しく「撮ってしまう」皮肉。 そしてクローゼットの中で、サミーの母親が独りで観た作品も、ため息が出る程に美しかったに違いない(彼女の表情からそれが分る)。母の頭にこびり付くその残像があの悲しい決断の決定打になってしまったのかもしれない(だとすればなんという皮肉だろう)。 自分の宿命に気付いたサミーの表情が、少年から大人のそれへと変わる。 『E.T.』のラストシーンでエリオットが見せた凛々しさと同じだ。 そして「神からの祝福」を受けた、あのエピローグの何と素晴らしいこと! あの後姿は70才を越えてなお前を向く巨匠そのものだった。 スピルバーグの過去作を見直そう。 きっと新たな発見があるはずだ。 もちろん新作が今から待ち遠しい。
さすがスティーブンスピルバーグ
まず最初に伝えたいのはこの映画は自伝でありドラマのカテゴリーに入るということ。この前提を分かった上で鑑賞してほしい。スピルバーグ監督作品だからと言ってジュラシックパークやインディジョーンズみたいな面白さを期待しないで欲しい。
その上で以下評価。
・悪い点
台詞で具体的に気持ちを述べるシーンがあまりにも少ないため、表情や雰囲気で気持ちをこちらが汲み取る必要がある。そのため、感受性が劣っていると「なんだかよくわからなかったな」という感想だけが残ってしまうだろう。悪い点として述べているが、どちらかと言うと観る人を選ぶということを伝えたい。感情が理解できればこの映画は何倍にも解釈が広がる作品となるだろう。
また、楽しむために必要な前提知識が少し必要になるところも挙げておきたい。時代設定が古いため、作中に登場する作品や監督名があまり知らない人も多いと思う。そのため、「あっ、この監督は…」というような熱いシーンも理解できないことで少しつまらないと感じてしまうシーンも多いだろう。
・良い点
さすがスピルバーグ監督と言いたいくらい序盤のテンポが良い。幼少期をダラダラとやると確実に寝る人が出てくるので、こういったテンポの良さは他の映画も見習いたいところ。これは長年ヒット作を生み出してきたが故のノウハウが光っている。
ストーリーのネタバレになるが、父親が母親の浮気に気付いていることが序中盤の父親のなんとも言えない哀愁漂う表情から汲み取ることができる。観てる側なんか違和感を感じることができるのはこの俳優の演技が素晴らしいためであることは言うまでもない。俳優の名前はポール・ダノというのだが実は昨年に公開されたザバットマンのリドラー役としても出演している。ここで深く語るのはやめておくが、ザバットマンでの演技もとても素晴らしいので気になった人は是非鑑賞してみても良いだろう。
まだ、この映画の良さを語り足りていないが、これは間違いなくスピルバーグ監督の作品であり、今年観るべき作品のひとつであることは間違いない。
また、観たいので星5。
物語的にも映像的にも、スピルバーグの集大成と言える一作
サミー・フェイブルマン(ガブリエル・ラベル)という架空の人物が主人公であるものの、もちろんモデルは本作の監督、スティーブン・スピルバーグご本人。 「フェイブルマン”ズ”」という題名どおり、本作はフェイブルマン一家全員の物語としての色彩が濃く、とりわけ母親の存在感が際立っています。また両親の職業をはじめとして、本作でエピソードとして差し挟まれる挿話の中に、かなり実話的な要素が含まれているとのこと。その中には家族関係の「陰」の部分も含まれるため、スピルバーグがこれまで作品化できなかったことも納得いきます。そしてこれを語らずしてキャリアを終えることができない、という言葉の重みも。 本作はスピルバーグの映画人生の集大成であることはもちろん、映像的にも、彼が構築した映像世界を凝縮したような作りとなっています。特に本作では、(キューブリック直伝の?)プラクティカル・ライティングという、その場の光源を意図的に画面内に写し込む技法を多用しており、その美しさは歴代作品の中でも際立っています。これは多くのスピルバーグ作品の撮影を手がけてきたヤヌス・カミンスキーの手腕も大きく、この度のアカデミー賞において、撮影賞にノミネートされていないことが不思議なほどです。 スピルバーグが師匠の教えをどれだけ大切に思ってくるかが伝わってくるラストは、ユーモアに満ちていて実に素晴らしいです。これだけキャリアを積み重ねてもなお、ストーリーテラーとしても映像作家としても進化を続けているスピルバーグに、ひたすら驚かされる映像体験でした。
天才・スピルバーグが出来るまで
〈全てのことには意味がある It shows what the artist is made of.〉 アーティストであることは、家族や人間関係を壊す、とても辛い仕事だと登場人物は繰り返し示唆する。なのに何故、少年はアーティストを目指すのか、映画を撮り続けるのか。 この映画は、自伝でもあり、アーティスト・スピルバーグのマニフェステーションでもある。 天才の作品が、隠れていた人間の本質に光を当てる。その瞬間、平穏な人々の心や日常が、音を立てて崩れていく。優れたアートはそんな諸刃の剣を持つ。 父と母の葛藤は、サイエンティストとアーティストのそれであり、決して交わることなく、相対したまま、頂きを憧憬する山の両裾だった。 天才の子供は、その葛藤を昇華し、山の高みを押し上げる力に変えていく。 「カメラはいつも真実を映す」 何気なく撮った家族の旅の記録映像、そこには母の父への裏切りの証拠が映し出されていた。それが家族を新天地、カリフォルニアへ移住させ、サム(スピルバーグ)に人種差別と虐めの学園生活を強いることになる。 コンピュータ黎明期の発明を担う天才科学者の父の成功、広く美しい新居、誰もが羨む生活。だがサムの映像に映る母の眼は空虚だった、恋人と離れてしまった哀しみで。両親の離婚。華やかな成功と裏腹に家族は不幸だった。 高校最後のプロムスは、常に理想と現実のギャップの想い出として描かれる。恋人とロマンチックなダンスをしながら、サムが愛と真心を言葉にすれば、彼女は嫌悪し、これまでの関係が虚構だったことを浮かび上らせる。 サムが撮った学生生活の一日、カメラがとらえたライバルの美しい勇姿に賞賛が集まる。だが、そのヒーローの映像は、皮肉にも、虚勢を張った弱い自分とのギャップを当人に突きつけ、心を破壊する。 「友達になりたくて撮った」というサムの気持ちと裏腹に、偽物のヒーローは去っていく。 アーティストは、そんな十字架を背負わなければいけない、それでもアーティストになるのか? サムは、奇しくも引き合わされたハリウッドの巨匠に、そう質問された。 イエス! はっきり答えるサムに巨匠は、突然、地平と画角の話をする。画角のアドバイスなのか、深淵な哲学なのか?? 色々な?が、投げかけられたまま、最後、サムはハリウッドの撮影村のコンテナの間を満面の笑みでスキップする。 よかった、彼は喜びに満ちていた。だから作るのだ。
映画の教育のままにならない関係について。
2022年。スティーブン・スピルバーグ監督。少年期の衝撃的な映画との出会いから映画にハマっていく男の少年期、青年期を描く監督の自伝要素満載といわれる作品。最後はジョン・フォード監督が現れ(しかもデヴィッド・リンチ監督が扮している)、映画スタジオらしき敷地の地面は濡れていて(もちろんフィルム・ノワールに代表される映画手法)、そして「地平線は下に」張り付いている。映画史三昧。 もちろん監督の自伝的な物語なのだろうが、幾重にも描かれるのは映画と教育の関係。主人公は転向した高校でいじめを含む多感な時期を映画をつくることで生き延びるし(教育課程と映画)、映画を見ることや撮ることを通じて人間の無意識を含む心の複雑さを学んでいくし(映画による教育)、この映画自体が映画手法や映画史を教えている(映画の教育)。そしてそのすべてについて、「思い通りにはならないこと」が強調されている。意図せずに写ってしまうもの、思わぬ効果を発揮するもの、つい発見してしまうものこそが映画の精髄なのだ。スピルバーグ監督という偉大な先生が、身をもって教育と映画の「ままにならない」関係を教えているのだ。それが人生賛歌でなくてなんなのか。
USJよりも、凄い映画体験‼(超個人的です)
久々にとあるシーンで映画館で爆笑🤣🎵 スピルバーグ監督の笑顔のように、優しく温かく深いうねりを感じました✨🎬彼の作品の温もりで育った幼少期を誇りに思います✨ ➡上映後、劇場最前列ど真ん中で暫く余韻に浸り、帰ろうとすると、後ろの方の真ん中の座席で、 “赤いコート”の女性が広い場内で一人だけ(❗)身支度をしていて、“あの”映画と繋がったようで、スピルバーグの凄い魔法の中にいたようで、本当に幸せになりました☇
ややわかりにくい点、「点滅に関するシーン」の配慮不足はあるけど…(後者要注意)
今年71本目(合計723本目/今月(2023年3月度)6本目)。 ※ 投稿順番がぐちゃぐちゃになって申し訳ないです。入れ替わりにドラえもんを見ているのですが、ドラえもんにレビュー要素はないと思うので飛ばします。個人的には水瀬いのりさんのファンクラブに入っているので、ハンナさんが良かったです。 さて、こちらの映画です。 「映画の中で映画を作る」ストーリーで、ここ最近でいうと多くの方が比較対象にされている「エンドロールのつづき」にどうしても似たような部分はあります。ただそれは、映画のメカニズム(技術)等がどうしても同じであり、映画を作ろうと思った子供等がいろいろ工夫して成功して…という「大きな筋」において、映画タイトル名や有名監督かどうか等は違っても、「結局、そのストーリーの筋で描く限りあまり変わりようがないし変えようがない」という部分に尽きる部分はあります(よって換言すれば、本監督さんが好き、という方には積極的に推せる)。 一方、この映画、「公式には」アナウンスがありませんが、序盤から主人公は成功を収めるため、いろいろな取材を受けるシーンがあり、したがって写真を撮られるシーンが「結構」多いです。一応警告(注意書き)はない扱いですが、「ちょっと厳しいかな…」というところです(ただし、明確に注意書きがあるものと比べると、やや落ちる。この手の「ちかちかするシーンには注意しましょう」は、個人差はもとより、体力の消耗差も出てくる?)。 確かに既存作品(特に1月の「エンドロールのつづき」)に比べると「やや似ているし、その長いバージョンかなぁ…」という部分はあるものの、明確に違う点もあるし、こういう知的な映画を見るのも良いな、と思います。 また、「エンドロールのつづき」と違い、序盤から工学・物理の話を結構してきますので注意です。映画を見るとわかる通り、この時代のアメリカはコンピュータの黎明期のころで、今(2022~2023年)ではおよそ見ることがないような単語がどんどん出てきます(中には日本では「死語」と言えるものもある)。この点は配慮が何もない一方で、「コンピューターを発明する映画でもない」ので、わからないなら飛ばすのも一つの手です。 減点までは「ややフラッシュシーンに対する配慮が足りない?」点は思えましたが、どなたも書かれていないということは私の体力がたまたまよくなかったという可能性もありますし、「一個人の意見」としては書いておきますが、減点なしにしています。
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