「照明さんの神仕事」燈火(ネオン)は消えず コビトカバさんの映画レビュー(感想・評価)
照明さんの神仕事
映画の中に出てくるネオンは、昔からテレビなどで見た香港の風景だった。それが法律の改正で失われつつあるのは、なんとも勿体ない。
LEDが悪いわけではないけれど、昔ながらのガラス管にこだわる職人にスポットを当てるというのは、なんとも趣深い。
若い頃の2人は、時代もあってなのか、そこはかとなく漂うダサさが可愛らしくもある。
そんな可憐な少女も無駄にスマホを叩くおばちゃんに。
夜の街を照らすネオンはアグレッシブで活気があり、それとは対照的に夫婦で毛染めをするシーンは、柔らかな太陽光で幸せそう。
光の緩急がとても良い。
夫であり父であり、師匠であり友人である亡きビルの想いを、今っぽくクラウドファンディングも使いみんなで協力して作り上げ、ついに完成したネオンにジーンとくる素敵な映画だった。
エンドクレジットはお馴染みNG集ではなく、ネオン職人紹介。
最後のネオンは圧巻。
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