「観てきました」REVOLUTION+1 tmさんの映画レビュー(感想・評価)
観てきました
再上映をいくつかの劇場でされると通知があり、観に行ってきました
これを逃したらどこでも観れなくなる気がしたので、モヤモヤを晴らす為に上映されるという県外の小規模な劇場へ
事件から国葬までの間に、かなり急ぎで作った作品との事で、公開前から監督が低予算人員不足であることを強調していた
どんな駄作かと思っていたけど、普通の映画作品としてそれなりに観れましたね
確かに大掛かりなセットや、多くのエキストラなどはありませんが、要所要所でロケなども行っており、それなりに鑑賞できるレベルです
あとは、安倍晋三を殺害したのは統一教会への復讐からであるというメッセージ性が確立しているおかげで、映画としての意図も伝わりやすい
内容は主に山上の生い立ちを時系列に説明していくが、父親の過去や、時系列がバラバラになる部分があり、わかりづらい
それでも公開されているネット情報通りの内容になっているので、出回っている情報を出来る限り集めたんだなということは伝わってくる
おそらくだが、山上本人に取材できなかったはずなので、公開された情報からある程度のフィクションを交えて脚本を書いたのではないだろうか
そのせいか、途中途中の説明がモヤッとしているところがある
全編通して統一教会憎し、安倍晋三許すまじという意志だけが強調されており、なぜ安倍晋三に標的を向けたのかなどの説明がしきれていないため、少々無理やりつなげた感がなくはない
最終的には妹から安倍晋三殺害は本当の民主主義であると兄に尊敬の念を示して終わる
この部分が妹本人の本意でなければかなり問題な気もする
ともあれ、全体的にひとつの作品としては完成されており、山上に少々同情の気持ちが芽生える程度には仕上がっている
わざわざ劇場まで見に行く作品でもないと思うが、内容が内容なだけに、これからどこでも上映されず、二度と観れなくなる可能性があるので、気になる方は見に行ったほうがいいでしょう
私はそれなりに観て満足です