「いつだってそう。」理想郷 MARさんの映画レビュー(感想・評価)
いつだってそう。
慢性的な貧困に苦しむスペインの村に、ある目的をもったフランス人夫婦が移住するが、村の嫌~な奴らに数々の嫌がらせを受け…といった物語。
となりに住む兄弟がとにかく嫌なヤツら。小学生レベルの嫌がらせから、アントワーヌ達の生活を脅かすような過激なモノまで様々。
終始、静かでローテンションな展開ながらも、この兄弟がホントに糞野郎どもなおかげで飽きることなく画面にくぎ付けにさせられる。
なかなか考えさせられる作品ですね。アントワーヌ達を嫌うのにも理由があったみたいで、その気持ちはわからなくもないがやり方がダメ過ぎますよね…。それでいて頭の弱そうな兄弟と比べて、アントワーヌの方がその先も考えての事みたいだけど…正解はないのかな。
まぁやはり、貧しくて先の見えない暮らしっていうのが人の心を荒ませていくのですかね。
んで、どの作品に出て来るワンちゃんも可愛いけど…懐くなよwイライラするw
そんなことがありながら、いよいよクライマックスか…と思ったら、え!?ここから第2章!?
排他的な描写が本筋だが、親子問題を絡ませいるのも胸に迫るものがあったし、やや長く感じたものの、終始目が離せずのめり込まされる。
警察もある意味良い味だしてますね。まぁどんな世界だって、善悪よりもそれが優先されますよね。。やっかいな悪人よりも話の聞ける善人の方が我慢させられるというのは、哀しきかな世の常でしょうか。
そんなやりきれなさも感じさせられた良作だった。
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