「小便大河作品。それは撒かれた小便で始まった。」理想郷 蛇足軒妖瀬布さんの映画レビュー(感想・評価)
小便大河作品。それは撒かれた小便で始まった。
【いつも以上に殴り書きが長くなるので結論からいうと、
beastに戻る方が人間らしくていいのでは?
というbeast原理極論に言葉だけでも創作して共有して武装しといた方がいいのではないか。じゃないとドンドン分断されていくよという見立てです。隣人の理不尽さにはno、移民の一方的な価値観の押し付けにはno、◯◯にも三分の理、それぞれの反対意見含めて、個々でスタンスを、その根拠を、明快な言葉にしときましょう。というのをエンターテインしてますよー、すごー!以下蛇足】
小便大河作品。
意識高い系問題提起格差訴求映画。
大河の一滴は吐いた唾、
撒かれた小便で始まった。
原題はas bestas(the beast)。
自然農法と慣行農法、
都市と過疎地域、
誘致賛成と反対、
親、子、隣人、
他にも誰もが経験するような対立、
格差、
なんと、
スペインとフランスまで!
を、
なんとなんと、
メンチ切った、
小便かけた、
から丁寧に感情のぶつかりを描写してエンターテインしていく。
生きるという事に、
命をかけている、
誰が1番切実なのか、
何故タイトルはbeast、
冒頭の馬のシーンの意味は、、、。
歴史が始まる前、
人はケダモノだった。
小便の一滴を漏らさず大河に繋げる全方位の技術が凄い作品。
【蛇足の蛇足】
beast
命を削って道なき道を、
けもの道を、
ケダモノとして一歩一歩踏み出してきた。
歴史が始まる前までは、
ヒトはケダモノだった。
古今東西、さまざま作家が絵画、詩、小説、音楽、映画で上記を主題として作品をつくってきた。
本作もbeastというタイトルから類推すると、
スペイン独特のフォービズム、
またそれらを解体するキュビズムをモチーフに、
セリフにも出ていたピカソ、
ライティングはヴェラスケス、
羊飼いはラ・トゥール、
など、
シナリオ、演出、芝居、
撮影全体を構築した形跡が散見された。
beastとヒトの違い。
原罪と、
生活の知恵として有り(法律上許される罪)にしてきた事。
という風に、
言葉とかだけでも共有しとかないと。
【蛇足の蛇足の蛇足】
本当のas bestas(the beast)は、
隣人の背後にいる手を汚さないbeast。