「「ジギーは俺を救った」 不世出のアーティストの軌跡」デヴィッド・ボウイ ムーンエイジ・デイドリーム ぺーさんの映画レビュー(感想・評価)
「ジギーは俺を救った」 不世出のアーティストの軌跡
デヴィッド・ボウイに大きな影響を受けた、吉井和哉さん(THE YELLOW MONKEY)。吉井さんが本作公開にあたって絶賛のコメントを寄せてたので、これは両方のファンとして観に行くしかなかろう!と即決しました笑
ちなみに、タイトルは吉井さんがカバーした「ZIGGY STARDUST」の最後の歌詞です。
最初に言っておきますと、間口の広い作品ではないです。いつどこで何があったかという説明が一切ないので、ボウイのことを知ってないといい作品には思えないんじゃないでしょうか。逆に知ってる人・ファンの人が観るとたまらない作品だと思います。
楽曲は惜しみなく使われてます。デビュー期・グラム期・アメリカ期・ベルリン期・「レッツ・ダンス」期・復活期、そして最期の「★」。概ね順序よく流れるので、ディスコグラフィーを知ってると「今はこの時期のことについて語ってるんだな」と予測できるようになってますね。
全編にわたって流れる、ボウイの語り。リアルタイムの世代ではないんですが、頭の良さ・冷静さが伝わる話し方でカッコいいな…と素直に思いました笑
‘83年のワールドツアーで日本に行きたい理由を語った一幕は、日本人として嬉しい気持ちになりました♪
僕は普通の映画館(かな?)で観ましたが、それでも楽曲のサウンドが十二分に伝わる迫力でした。まるでライヴに来ているような!
エンドロールの最後に流れた、ボウイからのメッセージ。亡くなってしまったけど、もう存在しないことへの"悲しさ"よりも作品が残り続けることへの"感謝"が勝り、暖かい気持ちになりました。
ファンの心情を慮った、いい監督さんによる作品でした☆
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