デヴィッド・ボウイ ムーンエイジ・デイドリームのレビュー・感想・評価
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改めてマルチな才能を持ったアーティストを知る
『デヴィッド・ボウイ ムーンエイジ・デイドリーム』(2023)
デヴィッド・ボウイに関してはイギリスのグラム・ロックの大スターぐらいの知識しかありませんでしたが、とんでもなく前衛的で、絵画、パントマイム、舞台とマルチな才能がある人だと再確認。世界各地を放浪しながら貪欲に吸収、独自のスタイルを確立していく姿は共感が持てましたね。
『戦場のメリークリスマス』での坂本龍一さんとの共演も偶然ではなく必然だったのですね。
貴重な映像満載のドキュメンタリー
Bowieの諸行無常。 Victria & Albert美術館で観...
「生き方そのものが創作の一部」
2016年、69歳で亡くなったデビッドボウイ。彼の名曲と映像を交えて、足跡をたどるデビッドボウイ財団公式認定のドキュメンタリー映画。
彼がモットザフープルに提供した「すべての若き野郎ども」やビートルズの「ラブミードゥー」を歌っている映像。「戦場のメリークリスマス」「ラビリンス」のほか、彼が出演していない「メトロポリス」「月世界旅行」「宇宙戦争」「2001」などの映画。それらを織り交ぜて、さらに前衛的、サイケデリック的な演出でアートフィルムのような仕上がりのドキュメンタリー。こうしてみると、ミュージシャンというより、映像と高く親和するまさしくアーティストだったんだと思いました。
とりわけファンというわけではありませんでしたが、多くの曲を知っているし、好きな曲も多いです。さらに近年観た映画「トップガンマーヴェリック」「ウォールフラワー」「コーダ」「ジョジョラビット」「LIFE!」「オデッセイ」等で印象的に曲が使用されていました。クイーンとコラボの「アンダープレッシャー」については触れられてませんでした。
奇抜なイギリス時代からアメリカに移ったものの、その時代の曲がイマイチ。ドイツに移ったとたん、再びいい曲を量産したのが興味深い。髪も整った方が、見栄えが良いです。
重厚で深みのある、各時代の紹介、 名曲や当時の映像も添えて、すごい...
惚れ直したわ…
全ての楽曲を知っている訳では無く、
でも知ってる数曲がとても好きで、
デビッド・ボウイという人もそこまで知ってる訳でも無かったけど、
見終わる頃には、私も画面の中のファン達のように
目がハートマークになってました!
帰りのエレベーターでご一緒したお二人の女性も
同じように感動されているお顔だったので
思わず声を掛けてしまいました!
好きになったきっかけの
ジギースターダストは掛かりませんでした。
でも、他の曲をLIVE映像などで見れたので感激です!
彼の思想や生活スタイル、
そして、芸術家として色んな分野で生き生きと表現しているのが、すごくポジティブで素晴らしかった。
見習いたい所です。
見習っても彼のような才能はありませんが、、、
奇才で天才で頭が良くて、サービス精神旺盛で。
結果、彼のやりたい事が人を喜ばす!!なんだな〜と思いました。
そして改めて、かっこいい🙈⚡️✨🌟💫
邪推ですが
IMAXボウイ
過去映像が未来的
お洒落ドキュメンタリー
正直現役時代は知りません。
ドキュメンタリーみたい気分だったので予備知識なしで鑑賞。
オープニングのhello space boyを映画館のドルビー音響で聴けた瞬間にアタリだと思った。
内容はグラムロック化粧バリバリ時代〜アメリカ〜ベルリン〜まさかの日本〜イマンと結婚しーの円熟期に至る過程をボウイの内面を描くような一種難解かつ芸術的な映像片とインタビューで綴っていく。
若い頃から自身を客観的に分析しており、突っ込んだ内容のインタビューにも丁寧に答えてる姿に好感が持てた。
よくある亡くなった人物を偲ぶ様な湿っぽい作りじゃないのも◎
デビット・ボウイのコラージュ
デビット・ボウイはかなり好き。リアルタイムて見た世代だし、出演映画もほとんど見てる。寺田倉庫でやったエキシビジョンも見にいったくらいで、そこそこファンではあると思います。
でも、この映画、脈絡はないけど、ざわつく映像が延々と流れ、また、その切り替わりが早くて、途中までは、まあまあついていったのだけど、だんだん目が痛くなって(歳のせいではあるかも!)特にあらためて何か発見があるわけでもなく、もう帰ろうかな、と思いました。
最後までは見たけど、特に何も得るところなく、終わった後何も残らない映画でした。それでも見たい、と思ったなら、後ろの方の席で見るのをお勧めします。
今の時代もこういう人を必要としている。
音楽系の映画は結構観てるし、デビッド・ボウイ大好きなのだが、
この映画はあんまり期待してなかった。
が、気になって観た。
観て良かったと思った。
やっぱり人の人生の頂点みたいなものあって、人間ってみんな、そういう、どんどん上がって下がっていくっていうのあるから、当然なのだが、
特に初期の活躍時代のデビッド・ボウイは、時代にどれだけ影響したか、って思った。
ほんとにガラッと変わる時代の境目にのっかっていたから。
今も、旧世代と新しい世代がかなり割れてきていて、ガラッと入れ替えていいようなところまで来ているが、そういう時に、人を希望に向かってひっぱってくれるような人が
いたらいいものだが。と思った。
デビッド・ボウイみたいに、みんなに希望と勇気を沸かせるような人が。
30代で相当老練な感じしたし、ほんと男爵って感じのエレガントさにも、うわ~~と
魅入ったし、音楽だけでなくアートやお芝居、映画までも、よくもまあ、時間あるっていうか、この人どれだけ濃く生きてんだ?って驚いた。
結構ギリギリで生きていたのか、正気でいることや、留まったら終わり、常に前進、変化しないと終わり、みたいな感じで生きてたようなのが伝わってきた。
心に残るセリフなどもあった。
しかし、この映画で伝えているのはデビッド・ボウイに関する一部分で、
多角的な方向から見たものではないという点に不満持つ人もいるかも。
自分は前に、デビッド・ボウイの音楽支えていたギタリストの方の映画観ていたので、
へぇ(あー、他の面については触れてないな)とは思ったが。
これはこれで伝えてくることが絞られているし、それだけでも映画長かったw
最後の30分くらいは、蛇足に感じられてた。自分には。
ロバート・フリップ
まー、まともなドキュメンタリーになるわけないわな。
ボウイを演じる事は誰にも出来ない
主に海外のレビューでは、辛口な評価が多かった為、あまり期待せずに観たが、想像を遥かに超える映像と音声に大いに満足した。やはりIMAXで観るべき作品だ。
作品は、ボウイのモノローグと未公開のライブ映像と様々な映像のコラージュで、彼のアーティストとしての生き様を描いていく。
印象的だったのは、彼が冷戦下のベルリンで「メロディーとリズムをひっくり返すこと」に挑戦した場面。今では、当たり前の電子音楽と黒人音楽の融合を、彼は70年代にあの若さでやすやすとやってのけたのだ。
彼の全盛期の「ヒーローズ」のライブ音声は何度も聞いたが、IMAXのリマスタリング効果で、まさ時代を超えて、彼と一体化する体験を味わうことができる。これが、この映画の真骨頂であろう。
その後、彼は、急速に俳優や絵画などの世界に傾倒していくが、EMIとの巨額契約を経て「Let's Dance」で、大衆を操るスーパースターに変身していく。その後、自らを見失い、シーンからは一時期姿を消すが、最後はブラックスターとなった。
ボウイを演じる事は誰にもできない。なぜならボウイを演じているのは、彼自身だから。
やはりかっこいい(映画としては今ひとつ)
デヴィッド・ボウイといえばリアルタイムで聴いていた「レッツダンス」の印象が強い。当時の雑誌では「時代がデヴィッド・ボウイに追いついた」みたいなことを書いてあった。大衆受けしたアルバムをそう評したのだろう。それくらいに80年代っぽいポップなアルバムだった。でも、後々知るのは70年代のアルバムの方が攻めててトガッててカッコいいってこと。コアなファンではないが、当時の映像を観たくなって本作を鑑賞。
もっとライブ映像が使われたドキュメンタリーだと思ったが、意外と他の映像(映画やCM等)も使われていた。ファンにしたら結構貴重な作品なんだと思う。さらに彼が気に入っていたり影響を受けた映画や人物の映像も流れてくるから、これなんの映画?って気持ちになる。「愛のコリーダ」のワンシーンが流れたのは意外で面白かったけど。
そしてデヴィッド・ボウイのかっこよさだけが際立つ。あんな歳の取り方ができたら最高だけど、若い時からイケメンじゃないとあんな渋さは出ないんだよな。
ただ、ドキュメンタリーとして面白いのかというと微妙だと思う。流れがない割に散漫だったし。でも、観終わって思うのは、音楽的には時代を先取りしていたんだなということ。今聴いてもかっこいいんだもの。当然のことだけどしばらくデヴィッド・ボウイを聴き直すことになりそうだ。
もう一度、好きになってもいいですか
戦メリでボウイに出会った。その頃に出たアルバム「レッツ・ダンス」は、何回も繰り返し聴いた。次のアルバムも聴いて、過去作も掘ろうとがんばってみたが、3〜4枚で挫折した。その当時には、ボウイの哲学的な曲がちょっと重かったかな。そしてしばらくしたら、気持ちが離れてしまった。レッツ・ダンスの軽さがちょうどいい、そんな程度の軽いファンなんで、別れた男と久しぶりに再会した感覚で観た。やはりいい男だわ。観てるだけでぽーっとなった。別れなきゃ良かった(笑)。
ボウイの話は、正直よくわからないところが多々あった。ただでさえ画面と字幕を追うのに忙しいのに、観念的な語りは付いていけない。ただ、母と兄の話は、切なかった。寂しかったんだね。それも影響してるのか、あまり恋愛にはのめり込まない。だけど、ファンにも気軽にチューしてるのを見ると、かなり遊んだだろうな。プレイボーイ、40歳過ぎて運命の出会い。イマン! マイケル・ジャクソンの「リメンバー・ザ・タイム」のMVで女王様やってた人でしょ。超絶美女だわ。のろけまで出ちゃって、幸せになって何よりです~。想像だけど、イマンは精神が健やかな気がする。ちょっとひねくれたボウイを、彼女の明るさが照らしてくれたのかも。
ライブ映像、インタビュー映像も多く、バックヤード映像などで素の表情も見られる。何よりインタビュアー以外は、すべてボウイ本人の声で進む。何度か同じ映像を繰り返すのは残念だけど、とにかくボウイ尽くしなのは良い。ダンス的なパフォーマンスのしなやかさを見て、ああ、そういえばパントマイムやってたっけ、と頷いた。だからか、仕草とか歩き方がきれいなんだよなぁ。絵も描けるし、楽器できるし、自己表現では全方位可能で、こんなにどこを切ってもアーティストな人は稀有だろうな。
この映画を観る前に、予習と思って「★(ブラックスター)」のMVを観た。すでにガンだったから、死の匂いがプンプンしている。ジャズっぽい雰囲気もあり、もしボウイが病気にならず、今も生きていたら、この後どんな音楽を作っていただろうかと思うと、残念である。でも、デビュー作も遺作も宇宙がテーマ。夜空を見上げれば、ボウイの曲が頭をよぎる。こちらさえその気なら、毎日でもボウイに会える。
引用された映像がすごい。あちこちお願いしまくったね。ぱっとわかっただけで「アンダルシアの犬」、「メトロポリス」、「愛のコリーダ」もほんの一瞬映ったと思う。戦メリからもあり、胸が熱くなった。あと、焼酎のCM! 懐かしい〜。京都の電車ホームで撮影された写真は、ツイッターで出回ってたので、いただいた。スマホに保存している。
少しボウイを神格化してる感じもあるが、嫌味な感じはしない。若い頃から晩年までの姿を、じっくり観られて、自分はハッピーだった。
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