劇場公開日 2023年7月7日

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「ミア・ゴスのブサカワの魅力」Pearl パール bunmei21さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5ミア・ゴスのブサカワの魅力

2023年7月27日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

本作の公開に合わせて、シリーズ前作の『Xエックス』がHuluで配信されたので、先日鑑賞。主演のミア・ゴスが殺人鬼の老婆と主役の少女の2役を演じていたのも話題で、単なるホラーではなく、ミステリー・サスペンスとしてよく練られた展開だった。

その殺人鬼となった老婆の若き日を描いた、『Xエックス』の60年前の前章譚となる本作。映画のダンス女優に憧れ、いつかスクリーン・スターを夢見ていた少女・パール。彼女がいかに、猟奇的な連続殺人鬼へと陥っていったのか、心の奥底にずっと燻っていた怒りや葛藤と共に描いている。

父親の介護をしながら、厳格なドイツ人の母親と共に貧しい農場で暮らし、夫も戦場に出征し、女としてもスターへの夢も満たされない中で、鬱屈さを感じていたパール。そんな折に、一人の映写技師の男と出会ったことで、家を出て映画の世界への憧れを益々強めていった。そして、義妹と共に母親に隠れてダンスのオーデイションを受けることになるのだが…。それが、パールを殺人鬼へ変貌させる地獄への一歩となる。

1作目と同じ農場が舞台となる為、同じ場所でのシーンも何度かあったが、物語のサプライズやそれほどのグロさも無く、ホラーとして観ると肩透かしを喰らう。しかし、パールの夢を断ち、ずっと抑圧を受けてきたものが母であり、父であり、家族の絆というのも、なかなか切ないものもある。夢見る少女の中に芽吹いていく狂気は、あまりにも残酷な方向に開花してしまう。ホラーというより、サスペンスとしての色合いが濃い作品だ。

主役のミア・ゴスは、『Xエックス』では、なかなか大胆な裸体も披露していたが、今回は封印。決して美人とは言えないが、前作以上に、彼女のどこか愛おしくなるようなブサカワな魅力と、冷徹な殺人鬼としての両面を備えた役柄が、ピッタリであったと思う。

bunmei21
bunmei21さんのコメント
2023年7月28日

りあのさん(^^)ブスカワ、ピッタリではないですか?(笑)

bunmei21
りあのさんのコメント
2023年7月27日

共感ありがとうございます。
ブサカワ・・・なるほど、ですね。

りあの
NOBUさんのコメント
2023年7月27日

今晩は
 最近はコロナ禍の頃に制作された作品が多いので、劇場公開作が少なくて残念ですが、ここは配信の比率を上げて対応しています。
 で、未だ観ていないのですが”ミア・ゴス”が出演している映画が配信されているのを見つけ(多分、端役)楽しみに取ってあります。では。
 あ、返信は不要ですよ。

NOBU