「シリアルキラーへの道?てか?」Pearl パール カール@山口三さんの映画レビュー(感想・評価)
シリアルキラーへの道?てか?
普通の田舎娘が豹変するのではなく、
確実にシリアルキラーと成長して行く道程が明らかになり、
本人自身が延々と自壊して行く様を独白する内容は、
誰にでもキラーとしての資質を内在していることを自省したくなるから怖い!
それにしてもこの時代環境はヤバイ!
第二次世界大戦中に、
ドイツ人として合衆国内で、
スペイン風邪感染を恐れながら疎外され、
家庭も肢体不十分な父と厳格な母との確執で閉塞され、
場違いなダンススターを夢見る兵役帰還を待つ新婚妻にはこの家庭環境は息苦しく、
その苦悩の発散は弱者の家畜へ虐めが始まる。
何しろ隣家に行くのに半日かかるド田舎を自然と脱出したくのは当然で、
家から出ることも母から許されなくとなると、
軟禁拘束状態だ。
こうなると家畜から…案山子?
ボヘミアン?
あぁパールの気持ちが分かる自分が怖い!
前作「X エックス」を観ていないが、
帰還旦那はどの様に感化されたのか?
観てみたい。
ミア・ゴス主演のホラー「X エックス」のシリーズ第2作で、
1970年代が舞台だった「X エックス」の60年前を描く前日譚。
「X エックス」に登場した極悪老婆パールの若き日を描き、
夢見る少女だったパールがいかにしてシリアルキラーへと変貌したかが明らかにされる。
スクリーンの中で歌い踊る華やかなスターに憧れるパールは、厳格な母親と病気の父親と人里離れた農場で暮らしている。若くして結婚した夫は戦争へ出征中で、父親の世話と家畜たちの餌やりの毎日に鬱屈とした気持ちを抱えていた。ある日、父親の薬を買いにでかけた町で、母親に内緒で映画を見たパールは、ますます外の世界へのあこがれを強めていく。
そして、母親から「お前は一生農場から出られない」といさめられたことをきっかけに、抑圧されてきた狂気が暴発する。
(@_@)
前作で主人公マキシーンとパールの2役を演じたミア・ゴスが今作でも主演を務め、若かりし日のパールを演じてるほか、脚本と製作総指揮にも名を連ねている。
(^_^)
X エックス
劇場公開日:2022年7月8日 105分
史上最高齢の殺人鬼夫婦が住む屋敷に足を踏み入れてしまった3組のカップルの運命を描いたホラー。1979年、テキサス。
女優マキシーンとマネージャーのウェイン、ブロンド女優のボビー・リンと俳優ジャクソン、自主映画監督の学生RJとその恋人で録音担当のロレインら6人の男女は、新作映画「農場の娘たち」を撮影するために借りた農場を訪れる。
6人を迎え入れたみすぼらしい身なりの老人ハワードは、宿泊場所となる納屋へ彼らを案内する。
マキシーンは、母家の窓ガラスからこちらをじっと見つめる老婆と目が合ってしまい……。
出演はリメイク版「サスペリア」のミア・ゴス、「ザ・ベビーシッター キラークイーン」のジェナ・オルテガ、「ピッチ・パーフェクト」シリーズのブリタニー・スノウ。
「サクラメント 死の楽園」のタイ・ウェストが監督・脚本を手がけた。