銀河鉄道の父のレビュー・感想・評価
全157件中、81~100件目を表示
リアルな感じの賢治像
親ばがだな、おどうさんは
私にはわからない映画
宮沢賢治を識りたくて見る。役所と七菜ちゃんは良かったけど、菅田将暉...
宮沢賢治を識りたくて見る。役所と七菜ちゃんは良かったけど、菅田将暉は、別の賢治が見たかったし。のそっとした感じの。
永訣の朝の詩は好きだったので泣いた。
メソメソしたシーンが長すぎて退屈した。
方言が良かった。
あのお父さんが本当に凄いのは、 宮沢賢治の死後なんじゃないの? ま...
あのお父さんが本当に凄いのは、
宮沢賢治の死後なんじゃないの?
まさかその後がないとは思わなかった。
思わせぶりなタイトルだけに、とても残念!
原作は知らないけど、
原作自体がそこで終わってるとかなの?
もしタイトル違っててストーリー的に納得できたとしても、
でもちょっと物足りない感じが拭えない作品だった。
STAR
宮澤家の家族愛
知ってるようで全然知らなかった
注文の多い料理店が好きでした。宮澤賢治が世間に知られたのは亡くなってからだったんですねー。昔の岩手の風景がすてきだったのと、人の一生て儚いなあと思った全体的には良い話でしたが、欲を言えばお父さんと宮澤賢治の子供の頃の関わりをもっと知りたかったかなあ。あっという間に大きくなってしまったので。
親の愛
子の死を看取る親の視点だから、悲しくも、親の愛を最大限に描いていました。
実話ベースにエンタメにした小説の、さらに映画化ということで、史実とは異なる終わり方をしていました。
実際は、賢治の死後に詩人の草野心平ら文学同人メンバーの努力によって、賢治の名と作品は世に広く知られることになったはずだから。
(どうなってるかは映画をこれから観る人に配慮して書きませんが)
その草野心平の同人誌に参加したり、農学校で学び直し教鞭を取って収入を得たりなどの部分をカットしちゃって、なんで「今の時代に至り賢治が一般に普及するほど評価されたの?」ってのが、わかんない構成になっちゃっているのがまず不満。
そして、自分が調べて知ったことから持ってたイメージとの乖離のせいなので、作品が悪いというわけでもないかもしれないのですが……
死に瀕したあたりの賢治を物分かりよく、悟った感じで描いて美化しすぎ、文学者たる彼の「狂気」という本質を逃しているような気までして。
さらに妙に長回しだったり、顔への寄りが多くアップばかりなのに手持ちカメラで画面が揺れたりが気になって、画面に集中していると妙に目が疲れるし。
役所広司がいい役者だなぁ、と思って終わり。
両親の、子どもたちに対する愛情と、賢治のキラキラした純粋な瞳が、印...
よい映画だと思ったけど、賢治の修羅が見たかった。
宮沢賢治と言えば、父親との間に確執を抱えていたと本で読んだことがある。
映画にも出てきたように、父は浄土真宗、賢治は日蓮宗。
それが確執の一因であるという評論。
しかし、この映画を観る限りでは、その評論がなにかの間違いではないかと思わせるほど、父と賢治の間に家族愛が溢れていることが伺える。
事実どうだったかということは分からないが、愛情深い父親に育てられたように描かれている。
また父親との間だけではない、途中で亡くなった賢治の祖父や妹、それに母との間にも深い確かな絆がある。
宮沢賢治は『春と修羅』という詩において、
「四月の気層のひかりの底をつばきし歯軋り行き来する俺はひとりの修羅なのだ」
と語っており、私は賢治が苦悩いっぱいの人生を送った人間かのように勘違いしていたのかもしれない。
それともこの映画がそうした賢治の闇の一面をあえて描かなかったのか。
作中に「このままでは私は修羅に堕ちる」と賢治が父親に言うシーンがあったけれど、この映画の心温まるような家族愛のなかでは、その言葉の真意は読み取れない。
全体を通して、自分の人生について考えさせられたし、よい映画だと思ったけれど、一つ欲を言うなら、修羅について語る賢治のその修羅というものがなんだったのか見てみたかった。
全体としては、家族愛の溢れた心温まるよい映画だった。
あと、雪の降る情景が綺麗だった。
面白くならないはずがない、のにならない
直木賞受賞作の原作。
主役が安定の、というか安定すぎる絶対間違いのない役所広司と菅田将暉。加えてお母さん役が板についてきた坂井真紀。若手実力派の森七菜とベテランの田中泯。
面白くならないはずがない、のにならない。
ワクワクしない。
セット、衣装、美術、ロケーション、演者、どこを切り取っても絵になる。見事な映像。なのに、
見せ場になると邪魔をしてくる、朝の連続テレビ小説のような音楽と、寄ったり揺れたり転けたりと目が回りそうなカメラワーク。
感動はする。子を思う親の心。子を失う親の悲しさ。
期待以上でも以下でもない。
ワクワクしない。
東宝でも東映でも松竹でもない木下グループの製作。
ヒットしてほしいけど、公開三日目にして観客2人。
とても残念だけど、主演の2人以外に魅かれるものがないから仕方ないのかな。
今作に限らず、若い人や普段映画を観ない人たちを映画館まで引っ張ってくるような魅力のある作品が少ないように思う。
平日の映画館はシニア料金の年寄りばかり。
教授が亡くなって思い出したけど、「戦場のメリークリスマス」が公開された時なんて本当にワクワクした。
大島渚がメガホンとった日英合作、戦争映画、デビッド・ボウイと坂本龍一とビートたけし(まだ世界の北野じゃなかった)が主演。どんなものが見れるんだろうと公開が待ち遠しくて仕方なかったな。古い話でごめんなさい。
ああいった思いをすることがなくなったのは年をとったからなのかな。
親でありすぎる!
「銀河鉄道の夜」等の著作で名高い、宮澤賢治の父・政次郎を主人公とした作品であるが、それと同時に、宮澤賢治の一生をも描いている。宮澤賢治自身の人生についてはなんとなく聞き覚えがあったし、それこそ「銀河鉄道の夜」などは子どもの頃に読んだ記憶があるものの、政次郎がどのような人物であったのかという予備知識は全くないまま作品を鑑賞した。
一言でいえば「親バカ」である。そのことはことは作中でも語られている。さらには「親でありすぎる」という(祖父・喜助の談)名言(?)まで飛び出す。「イクメン」というのは現代用語だが、母親が家を守りながら子育てをするのが当然であった時代においては、とかく異質な存在として描かれたことは確かである。賢治は亡くなるまでひたすらに政次郎の愛情に支えられた。親子関係は一筋縄ではいかないこともあったが、賢治の存在を誰よりも肯定したのは政次郎であった。
作品のカギを握るもう一人の人物は、賢治の妹・ヨシである。キーパソンであるがゆえに、やや強引にストーリーの中にねじ込まれたような感じも否めないが、賢治が子どもの頃に書いた物語作品を最も愛し、その才能を誰よりも感じていた読者である。彼女の存在を措いて宮澤賢治の文学作品は決して誕生しなかったであろう。
この物語は、政次郎の物語であると同時に、賢治の物語でもある。ネタバレとなるのであまり書けないが、宮澤賢治という名が世に知れ渡る以前から描かれているので、ぜひ彼の人生を知るきっかけとして鑑賞していただきたい。
宮澤家のホームドラマ。 映画とは全く関係ないが、僕は雨にも風にも負ける。
映画のタイトルどおり宮沢賢治の父政次郎の物語。NHKの朝の連ドラの感じで、宮澤家のホームドラマ。役所広司さんの演技には引き込まれてしまう。人に歴史有りだから、質屋のオヤジの人生にもイロイロあるが、ドラマチックではない。
息子の賢治はビッグネームだから、こちらのエピソードのほうがやはり気になる。生前は売れなかったのは初めて知った。
映画で妹トシが結核だと知ったときは、見ていて暗い気持ちになった。あの時代の結核は不治の病だ。映画を見たあと結核を検索したら、結核は昔の病気ではなく現代の病気でもあると知り驚いた。
全てが事実というわけではなく、映画的な演出もあると思うが、観賞後はしみじみとした良い映画を見たと思える満足感があった。
私は「雪渡り」が1番好きで、お気に入りのフレーズは「狐なんてうまくやってるネ」。 たまに頭の中でブツブツつぶやく。2番目は詩みたいな童話 「やまなし」で、なんかクラムボンとか出てきて何じゃコリャみたいな話でお気に入り。
2023/5/7(日) A
ごめんなさい泣けませんでした。
原作は未読であるが、直木賞をとった作品だと言うし、出演者も名だたる俳優さん揃い。
宮沢賢治の作品をいくつも読んだ私は、当然、期待値があがる。
映像は綺麗だなと思った。
話が断片的すぎる。実話エピソードの短編映像を繋げました感。
父親目線の宮沢賢治の生涯だからか、とにかく、話が淡々と進む。
そして、「はい、ここは笑うところ」「はい、ここは泣き所ね」と押し付けられる感が半端ない。
役所広司さん、名演なのに、活かしきれてない。この話なら、役所広司さんではなく、お医者さん役の益岡徹さんの方が、賢治の父の雰囲気ある気がする。
菅田将暉さんは、素敵過ぎて、眼がキラキラしていて、純粋そのものと言った感じで、宮沢賢治の文章から感じるシニカルさが全く感じとれない。(賢治の卑屈さ加減は重要ではないか?)
宮沢賢治の作品は、いくつもあるのに、有名な(学校で習う)作品を使いましたって感じ。だから、余計に宮沢賢治のシニカルさが伝わらない。
エンディング曲は、劇中の菅田将暉さんの「星めぐりの歌」からオーケストラの「新世界より」に流れた方が、銀河鉄道の夜風味のエンディングの雰囲気を壊さなかったのではないか?
いきものがかりは嫌いじゃないが、余韻にひたれる感じではない。(いきものがかりは恋愛映画向けな気がする。)
申し訳ないが、登場人物の誰にも感情移入出来ず、1ミリも感動しなかった。
親バカと親不孝。
星めぐりの歌
全157件中、81~100件目を表示