銀河鉄道の父のレビュー・感想・評価
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星めぐりの歌
「風の又三郎」「永訣の朝」「雨ニモマケズ」「銀河鉄道の夜」など宮沢賢治の作品が朗読される場面や引用された部分で泣けて泣けて。
賢治の菅田将暉がチェロを弾いて「星めぐりの歌」をみんなで歌う場面が素敵でした。最後に弦をはじいて笑顔で終わって。東京五輪閉会式のフィナーレを思い出しました。宮沢賢治の作った歌が世界中に届いたのだと思ったら泣けて泣けて。
作品の世界観に共感出来ないまま鑑賞を終えてしまった作品。 本年度ベスト級。
菅田将暉&森七菜さん目当て。
でもやっぱり役所広司さんに持って行かれた(笑)
タイトル通り宮沢賢治の父にスポットを当てた作品。
出だしの役所広司さんが若い(笑)
顔にシワひとつ無く黒髪の姿に役所さんとは思えない。
ストーリーはとっ散らかった感じでついて行けず。
キャスト皆さんの演技には不満は無かったけど作品に入って行けず残念。
でも宮沢賢治が随筆する理由には感動。
劇場で泣く事が密かな楽しみな自分。
だけど本作では涙腺が開くことはありませんでした(泣w)
宮沢賢治の父が可哀想過ぎるけど、ラストの親子3人のシーンは素敵でした。
結核の人を相手に接触し過ぎなのは少し気になりました( ´∀`)
枠からはみ出した天才を支え続けた家族
宮沢賢治の作品は「注文の多い料理店」しか読んだことがありません。「風の又三郎」は、読んだことも無いのに、『どっどど どどうど どどうど どどう』の、独創性に富んだリズミカルな言葉が、記憶に残りました。本作でも、自作の童話を妹に読み聞かせますが、賢治は音楽の素養があるので、文章を声に出して読んだ時の効果を考えたのかもしれません。多趣味でセンスが良い人だったんでしょう。
そんな賢治の一番の理解者は妹のトシで、愛情深い父親、そして家族が支え続けたのが分かりました。
俳優の演技は良いですが、演出はくどくて好みではありません。妙にコメディだったり、妻が夫に敬語を使う家庭で孫娘が祖父をビンタしてハグしたり、風の又三郎だからと原稿を飛ばしたり、謎演出です。ちょっとぶつ切りで、賢治の人物像が捉えどころのないものとなりました。金持ちのボンボンらしく、おっとりして気前は良く、気まぐれだがこだわりは強いようには見えますが、考えている事が分かりにくかったです。父親も、そういう所は理解できなかったのかもしれません。それでも息子の作品を愛して、世に出す為に尽力しました。無償の愛です。でも、賢治の凄さをもう少し伝えてくれないと、ただの親バカの話になってしまいます。
トシが本当に「お兄ちゃん」と呼んだのかもしれませんが、私の母(宮城県北部出身)は、「あんちゃん」と言ってます。イントネーションは、後ろが上がります。音階にすると、1オクターブ下の「ソ(あん)シ♭(ちゃん)」位です(←適当です)
私はいきものがかりは好きな方ですが、本作のテーマ曲は可愛らしすぎて合ってないと思います。
森七菜さんの透明な声で「見上げてごらん夜の星を」のような歌を歌ってもらった方が良かった気がします。
泣けました。
宮沢賢治さんのことは、詳しくは知らないけど、
何となく面白そうと思い観賞。
菅田くんが演じた賢治には、
いろんな苦悩や葛藤があったんですね。
観賞後、パンフレットを読んで、知ったのですが
男性に想いを寄せて、失恋していたとのこと。
あの場面はそういうことだったのかと理解しました。
役所さん演じる父親は、本当にチャーミングでした。
愛情深いお父さんがいなければ、宮沢賢治が世に広く知られることも
無かったんですね。
賢治が亡くなる時の、役所さんの演技には
泣かされました。
「雨にも負けず…」の意味が心に刺さりました。
子が親より先に死んでしまうって、
本当に辛いことです。
ちょっと笑えて、泣けて、
全体的に良かったのですが…
正直な感想は「悪くない作品」って感じです。
小説家・門井慶喜が宮沢賢治の父である政次郎を主人公に究極の家族愛を...
小説家・門井慶喜が宮沢賢治の父である政次郎を主人公に究極の家族愛をつづった直木賞受賞作「銀河鉄道の父」を、「八日目の蝉」「いのちの停車場」の成島出監督のメガホンで映画化。
役所広司が政次郎役で主演を務め、長男・賢治を菅田将暉、賢治の妹・トシを森七菜、母・イチを坂井真紀、祖父・喜助を田中泯、弟・清六を豊田裕大がそれぞれ演じる。
演じる役者さんが素晴らしいです。感情移入でうるうる😢でした、、いいね!
愛にあふれたお父さんと宮沢家
銀河鉄道や「雨にも負けず」で有名な宮沢賢治は、こんなにも自分探しを続けていたんだと、それをずっと見てくれた家族がいてくれたんだなと知りました。お父さんにとってはむしろ不肖の息子。家業も継がず人造宝石をやるとか宗教に生きるとか、何を考えているかわからない。でも、これだけ家族に大事にされていたのであれば、幸せな人だなあと思います。
森七菜さん演じる妹トシは非常に良かったです。おじいちゃんをひっぱたくシーン、死の床で賢治の物語を聞くシーン、雪を食むシーンなど印象に残りました。今後の活躍を期待します。
賢治の死のシーンは悲しかったです。雨に負けずを諳んじて「良い詩だぁ」と言う父、「お父さんにやっど褒められたぁ」と弱々しく笑って答える賢治、「褒めだことなんか、ほかにもいっぱいある」と泣く父。もう少し前に、賢治が元気な時に言ってあげたら良いのに、なかなか言えなかったお父さん。
息子に対して素直な言葉をなかなか言えない気持ちは、私も父としてわかります。そして「なぜもっと早く言えなかったか」という後悔に苦しむことも多いのです。愛していること、褒めること、励ますことを口に出して言うのは気後れするけれど、勇気を出して言葉にしなければならないと強く思います。息子だけでなく誰に対しても。
そういうことを感じさせてくれた映画でした。
映画として残念だった点もあります。
色々なエピソードが描かれていますが、それらがやや表層的で浅いのです。私は宮沢賢治さんのことをよく知りません。それでも賢治が人造宝石や宗教に打ち込む理由、農民に拘る理由とか心情の描写は不十分と思いました。主人公はお父さんだから仕方ないかな。
まるでゴッホの弟テオの様な親父には驚いた。
小説家・門井慶喜が、
宮沢賢治の父である政次郎を主人公に究極の家族愛をつづった直木賞受賞作「銀河鉄道の父」を映画化。
セピア風にモノトーンに画面はフィルターがかかり、
いにしえの物語が展開されて行った。
切れのあるカメラワークが止まった様に決まり、
息を呑んでしまう。凄いスポットだった。
特に妹トシの火葬場面は俊逸で、
彼が危険人物とされるほどの宗教感の燃焼と焼失が見事だった。
そんな過度な展開から見事にファンタジーに軟着陸させたのはほっこりした。
役所さんの演技も口跡も強過ぎて皆んな萎縮してしまうなぁ
^^
岩手県で質屋を営む宮沢政次郎の長男・賢治は家業を継ぐ立場でありながら、
適当な理由をつけてはそれを拒んでいた。
学校卒業後は農業大学への進学や人工宝石の製造、宗教への傾倒と我が道を突き進む賢治に対し、
政次郎は厳格な父親であろうと努めるもつい甘やかしてしまう。
やがて、妹・トシの病気をきっかけに筆を執る賢治だったが……。
役所広司が政次郎役で主演を務め、長男・賢治を菅田将暉、賢治の妹・トシを森七菜、母・イチを坂井真紀、祖父・喜助を田中泯、弟・清六を豊田裕大がそれぞれ演じる。
^^
お父さんの話だから仕方ないけど宮沢賢治の内面が描写不足なのが物足りない。宮沢賢治という超有名人におんぶにだっこした家族愛物語としては水準の出来。(キレイゴト過ぎるんだよね)
①はじめの方は舞台が明治なだけで平凡なホームドラマの様相だったので期待薄か、と思って観ていたら賢治が日蓮宗にはまりこんだ辺りからやっと劇として面白くなってきた。
②役所広司は好演だが、好演するのが当たり前の人なので驚くこともない。唯一感心したのは、病床の賢治の枕元で、ランプの灯りの下で「雨ニモ負ケズ風ニモ負ケズ…」を読んでいる時の表情。
③妹のトシと賢治との絆の強さが描写不足なので、賢治の進学を許さない父親があっさりとトシに説き伏せられるところ、トシが病に伏せたと知った途端に賢治が童話を書き始める等のエピソードの描き方が唐突すぎる。
誰もが知っているエピソードだから突っ込んで描かなくても良いだろう、というのは映画作りからしたら手抜きなのだ。
④菅田将暉は宮沢賢治役にはミスキャストだと思うが華のある俳優なのでこういう映画にはキャスティングされやすいのだろう。
結核に冒されてからは何とかそれらしくなってきたけど…
⑤賢治の臨終のシーンには泣かされたけど、泣かすような脚本で、泣かすような演出で、泣かすような演技なので泣いたようなもの(+私は涙もろい)。余韻がない。
⑥銀河鉄道(?)に乗った政次郎が乗客である賢治とトシに「ありがとう」というラストも?
観終えた後、スクリーンに向かって「ありがとう」と言える映画に出会いたいものだ。
明治から昭和初期の時代
宮沢賢治の父親は代々伝わる質屋さんで、何不自由なく過ごせたという部分が大きいですね
特にその時代
そして、父親の時代に合わせた柔軟さという部分も見逃せませんが
そんなことより
家族愛が、とびきり大きかったから
この映画に繋がるんですよね
自分より先に二人も先立たれた感情は、言葉にできないほどの辛さでしたでしょう
それでも83歳まで御存命だったのは
子供達の分まで生きてやろうという
親の想いもあったのかも知れません
雨ニモマケズ
風ニモマケズ
ちなみに、はじめて
新宿109の映画館で鑑賞しました
クラスSの席は快適でしたが、高いですね
ポップコーン三杯くらいやりたいです
小説関連では最高の映画
小説関連だけの分野に限るなら、間違いなく銀河鉄道の父は最高の映画です!
自然と涙がでるような作品になっていて、終わり方に関しても後味の良い終わり方など気持ちよく映画館からでることができ、明日から僕も頑張ろう!という気持ちにさせてくれるような素晴らしい映画でした。
役所広司さん、菅田将暉さんの演技力も素晴らしくスクリーンに引き込まれていきました。
それと宮沢賢治の事は恥ずかしながらあまり知りませんでしたが、この映画をみたら宮沢賢治関連の作品がやたらとみたくなったので、現在色々な宮沢賢治の作品を読んでいる最中です。。。
日本の映画が好き
菅田将暉を楽しみに行ったけど、やっぱり役所広司の演技には見惚れてしまったなぁ
雪のシーンは最高に美しかった。
何よりも心に残った。
帰宅しても、あの雪のシーンを噛み締めていた。
映画と、字幕で流れるあの曲はどうもしっくりこなかったのは私だけかしら
悪くはないがちょいと残念
井上ひさしの『イーハトーボの劇列車』を観ている身からすると物足りない。
父親が主人公である事はわかる。
しかし親子の対立なら演劇の方の日蓮宗と浄土真宗で極楽が何処にあるかの問答で、日蓮上人の教えに従うなら、宮沢家を、花巻、仙台をユートピアにする事が本筋でないかと説教する話のが面白い。
更に演劇では賢治を花巻に戻す最終手段もして…
映像は悪くない。
逆に昔の商家の間取りや田園風景等は面白い。
役所の演技も悪くないと思う。
しかし演劇で観た様な、偉大なる木偶の坊としての突き刺さる言葉、会話が思い返せないのだ。
宮沢賢治自身の物語ではないかも知れない。
しかし最後の『雨にも負けず』の詩に結びつき、家族への気づきに繋げてほしかった。
あと世情の変化と共に賢治への評価の変化と共に家族の思い等も描いて欲しかった。
芸名は「お役所勤めだった事」そして「役どころ広し」
今年57本目。
役所広司さんの芸名は仲代達矢さんが命名したもので「お役所勤めだった事」そして「役どころ広し」と言う意味が込められているそうです。「an an」4月19日号で成島出監督が仰ってました。2ページに渡って役所さんのロングインタビューと菅田さん、成島出監督のインタビュー。詳しすぎる。
5月3日のnews zeroは主演2人のトークで役所さんが今作は「親の教育で人のために」がテーマで最後そこに終着している。親がいかに凄いか感じた作品でした。この2人のコンビだから出来た役だったと思います。
そこそこ
少し泣けて、悪くはないけど何か物足りない感じ。
予告動画を視聴した時に、これ予告でほぼ全部語り尽くしてるんじゃ?と思ったが、その通りだった(笑)。
まあ、原作がある映画だし実在した方の超簡単な伝記みたいなものだから、全部分かった状態で見る人なんて大勢いるだろう。
話が変わるけれども、「銀河鉄道」というワードってロマンがありますよね。
題名が「風の又三郎の父」とか「注文の多い料理店の父(語呂が悪い)」とかだと多分そんな魅かれてなかった(笑)。
作家が変わるが、「羅生門の父」とか「坊ちゃんの父」とかでも。
ところが、「銀河鉄道の父」だと、うわっ感動しそうっっ・・てね・・。
個人的にはキラーワードだった!
……日本のアンデルセン………、
宮沢賢治の死後に賢治作品がれ始めたのは知りませんでした。
学生のころ、銀河鉄道の夜を拝読したときは、明治の作品でも凄いなーと感じた思い出があります。
………兎に角、子に対しての父の愛というものの表現をここまで映画で出したのはないと思う。原作は知りませんが、最後の(ありがとう)のシーンはあっちに戻って現世の役目に対して言ったことばだと受け取りましたが本当の所はなんだったのでしょうね。
と、役所広司さん、上手いなー、寡黙な表現をさせたら右に出る人はいないんじゃないかな。
成島出、監督作で初の良作。
上質なベタ。
成島出はシャブ極道、笑う蛙などの脚本の人で、
監督作では悉く不振だったが本作は初めて良し。
変に捻らず高齢者を泣かすベタを手堅く撮れる人と捉えよう。
菅田将暉の異様に高い鼻、
森七菜の適度絶妙な泣き演の巧さが印象的。
宮沢賢治は相当な変人だったろう。
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