銀河鉄道の父のレビュー・感想・評価
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この配役をして何故こうなるのか
宮沢賢治自体が題材として描くのに偏った人生を歩んでいる気がするのに
正当な解釈で描いた結果、ただの変人を見守る父親に愛を感じろという強制的なものに感じた。
宮沢賢治の作品はちょっと僕には分かりづらい芸術のような感じがある。歌詞は分からないがメロディーが魅力的な音楽というか。
そんなよく分からないものの父親を分かりやすく表現なんて難しすぎる気がした。
好き嫌い以前に菅田将暉、森ななが配役に向いてなかった気がする
残念
学校の視聴覚教室で見せられた感覚で疲れた。
これで泣いたとか感動したという人が多いのが不思議。
類型的なメルヘンチックでロマンチックな映画がこのところ増えているのもアニメの影響か。俳優の演技も力が入っている割に型にはまっていて臭い。
映像的にも人間関係的にも狭い。舞台劇を見ているよう。岩手の広大な自然を感じさせながらリアルな人間ドラマを描いて欲しい。
メルヘンだから無理とは…残念。
宮沢賢治について
宮沢賢治についてはただ漠然と好きという感じ。
作品で読んだことがあるのは【注文の多い料理店】程度
あと、【雨にも負けず】この詩のせいや親などからの漠然とした話で偉人なんだと思っていた。童話が好きだから好き。偉人なので好きという感じで
すごい人としか見ていなかったのかも。
映画では家族から見た宮沢賢治。特に父親から見た息子の賢治人生が描かれていた。
親からしたら【かなり大変な子供】だったのだと。
偉人じゃなかったのか!?とちょっと衝撃。
映画は2時間にまとめられていたのでもっと詳しく知りたいと思い小説も購入し読んだ。久々に読書をさせてくれた映画。
役者の方、主人公は役所さん・菅田さんだし映画としてはほんと面白く、切なくよかった。
昔の世の中のノスタルジーもあったし。岩手の言葉もほのぼのとして感動した。
良い映画を見たと思いました。
特に親から見た賢治の最期の様子が克明に描かれていて、そこはさすがに泣けました。
やっぱり親より先に亡くなるのは悲しすぎます。
宮沢賢治の半生を描いた話でもあり。その真実が明らかになります
宮沢賢治の最後まで描いた話でもあるのと誰も知らなかった宮沢賢治の真実が明らかになりました!
役所 広司さんが演じている宮澤政次郎役は宮沢賢治の父でもあり。息子のように育ててきた人物でもあります。
菅田将暉の役は宮沢賢治の役で父の跡継ぎを頼まれていましたが自分自身の生きる原動力を探しに大学にも二回行きますが一回目は卒業するのですが。二回目は途中で中退するのですが。
そこから自分の人生を大きく変えたのが宮沢トシでした。宮沢トシの役は森 七菜です。やっぱり役作りが本当に素晴らしくて宮沢トシ役にぴったり合っていました。ちなみに宮沢トシは宮沢賢治をゆいつ変えた人物でもあり。小説を書くきっかけにもなった人物でもありました。
宮沢トシと宮沢賢治の二人が本当に支えて本当に大事にしている人物でもあり。
どんな時でもどんなに離れても二人はずっとそばにいる人でもありました。
そんな二人が本当に素晴らしく感動する人でもあります。
宮沢賢治はそれでも小説を書いて父に読ませながら生きる希望を無くさずに
宮沢トシが最後にすんでいた別荘で
畑を耕して育ててきた畑の教えを人々にも教えていきながら
小説を書いていましたが。
ある夜に自身が結核であることがわかり。
父は医者に治療方法があるかもしれないとずっと言いましたが
治療方法が無く
別荘に戻りましたが父が再び家に戻るように頼み
家に再び戻りました
ですが。病状は酷くなりますます意識がもうろうとしてるなかで
畑の教えを学んでた人を最後に話して
意識が失いました
意識がないなか最後に父が雨にも負けず風にも負けずを話
それを聴いた宮沢賢治は認めてくれたことにやっと理解して
息を引き取りました。
この映画に出会い出会えて本当に良かったし宮沢トシと宮沢賢治が本当に大事な人だともわかって良かったと思いました。
皆様も是非とも見てください!
宮沢賢治を産んだ家族の物語
裕福な家に育った宮沢賢治は、人のため,農民の役に立つ人間になりたいと勉強するが、親の期待と自分のやりたいことのはざまでどんどん悩み病んでいく。
そんな中,一番の理解者だった妹が倒れた。
賢治は妹のために物語を書き始める。その書いたものをみききした父親は彼の目指すことを理解し応援するようになるのだ。
詠決の朝の有名なセリフ、あめゆじゅとてちてけんじゃ
は子供の頃に心に刻まれた言葉だ。他にもどっどとで始まる風の又三郎、赤い目玉の蠍の歌など、心に染みる賢治の物語をや詩の生まれ出た背景が感じられてとても面白かった。
賢治の優しさを支えたのは,間違いなく家族の愛だった。
アリガト、ガンシタ
父親がそして妹が、天才・宮沢賢治を見抜いていた。
親バカで、甘すぎるほど甘い父親、
子煩悩という言葉がこれ程当てはまる父親像。
でも親の眼鏡が曇っていたのではなくて、
本当に宮沢賢治は才能溢れる天才だった。
目利きの父親そして目利きの妹・・・だったでは?
と、そう思いました。
宮沢賢治の自伝を父親政次郎(役所広司)の目を通して描き
父親を描くことで宮沢賢治が浮かび上がる映画です。
何度も何度も泣きました。
父親(役所広司)が割烹着を着て赤痢の幼い息子を看病する姿。
妹トシ(森七菜)は、
兄・賢治(菅田将暉)の才能を愛し信じて、
「日本のアンデルセンになるんでしょ!!)
と励まし、父に兄の進学を進言する。
兄思いの優しさと凛々しさそして母性。
呆けた祖父(田中泯)を固く抱きしめて掛ける言葉。
トシは結核に伏せると兄・賢治が読み聞かせる童話を
感動して涙にむせび、そして喜ぶ。
トシの死後、書く意欲を失う賢治に政次郎は言う。
「今度は俺が読む、俺が読者になる」
なんとも美しい一家です。
この家族の心根の美しさを凝縮したのが宮沢賢治である。
そう思いました。
それにしても宮沢賢治の童話は素晴らしい。
「セロ弾きのゴーシュ」
町の楽団で下手なセロ(チェロ)弾きのゴーシュ。
練習する部屋に毎晩、
三毛猫、かっこう、狸の子、野ネズミの親子が、
現れて「学びたい、教えて!!」とせがむ。
すると、
遂にゴーシュは音楽会に大成功を収めて、
「印度の虎狩」をアルコールで弾くほど上達する。
「注文の多い料理店」
これはそのブラックさに子供心に驚き感心したものでした。
猟に来た紳士2人が道に迷い、とんでもない山奥に
実に立派な西洋料理店を見つけます。
注意書きには、
クリームを塗れ!!
塩をすり込め!!
それは何と彼らを食べるための、注文書きだった。
「風の又三郎」
ある日、村の学校に不思議な転校生がやってくる。
赤毛の口をキュッと結んだ男の子・三郎。
子供たちは好奇心に駆られる。
なんとも不思議な自分らとは違う男の子なのだ。
しかし子供らは三郎と仲良く遊び、三郎のススメで、
馬を野原に逃して大変な思いをしたり、
暴風雨の中、命からがらの冒険をする。
(男の子は風の神であった・・・
風が吹き抜けるような不思議な童話
なんともハイカラ!!
この映画で描く宮沢賢治像、
「父親の目からみると、死ぬまで庇護の必要だった」
「自活せず何者にも成れなかった、認められずに死んだ青年」
それは世間の目に映った姿
と言うよりも
どの角度から見るかによって違う・・・
のでしょう。
私には誰もが愛する「アメニモマケズ」を書いた国民詩人、
こんなに愛される詩がほかにあるだろうか?
聞けば必ず涙する。
父・政次郎が死の床の賢治に
大声で読み聞かせるシーンは、涙腺が決壊しました。
役所広司が上手い、素晴らしい。
今読んでも新しい童話を書き、
晴耕雨読の日々を生き、
農業指導に優れた指導力を発揮して、
理想主義を貫いた青年。
そう思えるのです。
それにしても、
トシの葬儀で、
南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)
を唱える宮沢家の宗派に対して、
南無妙法蓮華経、南無妙法蓮華経(なむみようほうれんげきょう)
と狂ったように唱える賢治。
お父さんは本当に大きい、実に大人物でした。
妹トシが賢治に果たした役割は多く語られているようですが、
父親も母親も妹も弟も実に麗しい一家。
風の又三郎に吹く風の描写があります。
どっど
どどうど
どどうど
どどう
賢治の文学は新しい。
独特の世界観。
そして勇気に満ちている。
没後ではあったが宮沢賢治が正当に評価されたのは嬉しい。
そう思います。
長男の義務
丸坊主になった菅田将暉の話題性で宣伝効果は半端ないのは当然だが個人的には長男というキーワードに食いついた。作品のテーマは長男の義務かな。長男として世に誕生したからには家業の跡継ぎ、所謂後継者としての義務を課せられる運命にある。そして結婚相手となる女性は長男と結婚した場合は長男の嫁としての義務を課せられる。だから女性は長男を避け次男を選ぶ。逆に長男は恋愛結婚を許されない場合があり跡継ぎに必要なスキルを兼ね備えた女性との見合い結婚を勧められる。これは昭和も令和も変わらない日本の世襲制度。菅田将暉が演じる宮沢賢治は宮沢家の跡取り息子として誕生した男子。後継者としての武者修行(会社の二代目のような帝王学とは異なる)のトシになるが宮沢賢治は跡継ぎを拒否し父親と大喧嘩。この長男あるあるは長男さんには他人事ではないだろうし長女や次男さんにも他人事ではないと思う。長男が跡継ぎを嫌がれば家業存続を願う長女や次男が長男に代わって後継者を志願し長男に代わって武者修行を志願する。
まぁまぁでした✨
私の誕生日は8月27日である。じつは、宮沢賢治生誕と同じ日。ウィキペディアによると、宮沢賢治は1896年〈明治29年〉8月27日生まれ。日本の詩人、童話作家、とある。
なので、賢治のことを知った小学生の頃から、私は彼を意識して生きて来た。教科書で見た彼の写真もどことなく、私の若いころの自画像を投影させる感じもあったし、勝手に自分で親近感を覚えたのである。もちろん、37歳でこの世を去った賢治とは比べるまでもなく、67歳まで生きて長らえて、賢治さんとはなにもかも全然、違うってことはわかっている。何事もなしえ得ない人生を過ごし、今に到るという、情けないものだと思うばかりである。
それはさておき、映画「銀河鉄道の父」を観てきた。私は近頃たくさんの映画上映に足を運んでいる。正直、ハリウッド映画のお馬鹿で痛快な映画が好きで、邦画のぐだぐだした感動作品はどうも苦手である。なのでこの「銀河鉄道の父」も初めは見送ろうと思ったが、やはり先に書いたとおり、宮沢賢治には昔から惹かれるモノがあり(生年の月日も一緒だし…)、ここは観ないといけないな、と思って観てきたのである。
評価は★3.5。賢治の父の話なのだが、賢治自身の人生に改めて触れるよい機会だっただけで、やはり邦画はだめだな、って思った。残念ながら、人の心を打つエンターテインメント不足なのである。少し「アメニモマケズ・・・」のシーンで泣かされたとはいえ、父も賢治も、その心情描写が深くない。全編薄っぺらで描き足りないし、そもそも彼の波乱な人生を120分で凝縮するのには無理があったように感じた。
賢治の生涯については、ほぼこの映画に足を運ぶような人は知っているだろう。原作を読んだ人もいるのだろう。結論的には、原作本だけでいいのじゃない、映像化はいる?・・・って、いうのが私の感想である。私は原作本を読んでいないのだが(笑)。
で、原作本を読んでみることにした。でないと、なんか納得いかない映画なのである。
日本の存在感の乏しい父という存在
(ネタバレですので鑑賞後にお読み下さい)
※本来の長いレビューを書く時間が最近ないので、短く
この映画は魅力ある人物として宮沢賢治(菅田将暉さん)、妹の宮沢トシ(森七菜さん)、出演場面は短いですが祖父の宮沢喜助(田中泯さん)の3人があげられると思われます。
そしてこの3人は、劇中でいずれも死に行く人物だと分かります。
しかし、死に対峙して生命を燃焼させた3人とは反して、この映画の主人公であるはずの父の宮沢政次郎(役所広司さん)の魅力がどうも映画の中から伝わって来ないと思われました。
父・宮沢政次郎は、実は宮沢賢治の求めに初めはことごとく反対しており、その後になし崩し的に賢治の要求を認めてしまうという繰り返しでした。
つまり、父・宮沢政次郎は、主体的には宮沢賢治を初めから助けていないのです。
もちろん他作品を参照するまでもなく、父・宮沢政次郎を演じた役所広司さんの演技は本来は凄まじいレベルであるはずです。
なので父・宮沢政次郎の魅力が伝わって来ないのは、(役者の演技の問題ではなく)父・宮沢政次郎という人物自体に魅力が欠けていたのが理由と思われました。
つまり、一般的な日本の父親という存在の薄さが、特に戦後からの解釈でここでも父・宮沢政次郎に凝縮される形で際立ってしまった、とは思われました。
あと、特に映画序盤の画角が不安定で、画質がCG合成の影響なのかかなり悪いのも気になりました。
銀河鉄道の兄妹という題材であれば傑作になったのかもとは正直思われました。
菅田将暉さん森七菜さんなどの演技の素晴らしさだけでなく、エピソードの面白さも沢山あり、優れた作品になる可能性があったと思われただけに、惜しい作品になっているなと思われました。
家族愛に支えられたの宮沢賢治の世界観
役所広司さんの情熱的で、人間臭い父の演技がとても良かった。
祖父に『きれいに死ね』と言い放ったトシの死生観。
そのトシを励ますために作品を書き続けた賢治の感性。
賢治の『お父さんのようになりたかっただけなんす。こどもの代わりに作品を書いてるんです』というコトバに
『だから、オレは賢治の作品がこんなに可愛くて仕方ないのか!孫だからか!』
様々なシーンにグッときました。
賢治の作品たちが後世、ひいては世界中に残り、何よりです。
家族の絆ををテーマにした素晴らしい映画でした✩
勉強になりました
宮沢賢治についての、見方が変わりました
教科書にのっていて、誰でも1度は聞いたことのある
雨ニモマケズ…
のフレーズ
宮沢賢治って、こんな感じだったんだ…
もう一度、宮沢賢治の本を読み返したくなる
映画です
もしや、教科書に載るほどになったのは、
お父さんの絶大な努力のたまもの?
妹に送った物語とは、知らなかった( ̄▽ ̄;)
そう思って読み返してみたい作品ですね
構成、音楽全て良くて、めちゃ泣いた笑 そして、何より役者の皆様が素...
構成、音楽全て良くて、めちゃ泣いた笑
そして、何より役者の皆様が素晴らしすぎて、確実にこの作品の質を上げていた事は間違いない。良作でした!
軽妙な作風のようで、宮沢賢治の作品に漂う「死の観念」をしっかりと取り込んだ一作
予告編、劇場のポスターなどから受ける印象だと、役所広司扮する宮沢賢治の父、政次郎と賢治(菅田将暉)の軽妙な掛け合いが特徴の、気楽に楽しめるドラマのようにも見えます。
実際の本作は、宮沢賢治の一見童話的な世界に漂う死の観念をかなり色濃く取り入れており、陰鬱の淵に立つ場面も少なくありません。それでいて物語がある種の軽快さと明るさを保ったのは、間違いなく役所広司の柔和な表情と少し冗談めいた語り口を織り交ぜた演技が貢献しています。
父親の視点を通して見る宮沢賢治の人生は、稀代の文学者を一人の青年として描いている点が興味深く、宗教にのめり込んで奇行に走る姿、妹トシ(森七菜)との兄妹の関係性をも超えた絆など、宮沢賢治の伝記的な記述だけはなかなか見えてこない、彼の新たな人物像が浮かび上がってきます。また宮沢賢治の生涯に関する出来事や逸話を上映時間の枠内できっちりと整理しているため、彼の人生や作品についてそれほど詳しくなくとも、一人の文学青年とその家族の物語として十分に楽しめる作品となっています。
幾度か登場する火葬場の場面は、回を重ねるたびに少しずつ様相が変わっていくという形で宮沢賢治の死の観念を映像的に表現していて、特に秀逸です!
脈略なく歪曲された内容に、悪意さえ感じました。
直木賞受賞作である原作は未読、予告編から"違和感"だけがあったので、かえって興味が湧き、鑑賞しました。
今までの ド真面目で、病弱で、女っけない 宮沢賢治さんのイメージではなく
本作は "出来の悪い子を支える"父親目線から、描いています。
事実では商家(古着屋)である実家を どうして、質屋に舞台を替えたのか?
導きたい理由が解らない。
物語の展開において、無意味不要な小細工に思えました。
現代では かっての「質屋」を理解できない人が多いのに、鑑賞者に主人公の"農民の貧しい暮らし"をより理解しやすい立場を判りやすく表現する目的で、舞台替えをしたいならば、
日々の生活が反映される他商家に変更する事こそできた訳ですが、
そもそも 宮沢賢治さんは 農業発展への貢献を考えての地元農学部への進学と随筆活動を行ったのではなく、
大学でできた友人たちと、出会い、同人誌で文章を書き始めた事が宮沢賢治さんの人生では重要です。
また宗教活動に興味を持った事も、作品に影響を与えているとは思えません。
不要な論点です。
現代でも、執筆だけで、生活ができている人間は日本中で100人も居ないので、
当時では、執筆で食えないのが当たり前な「同人誌活動」です。
喰えない、売れない お金がない事を 映画の鍵にするのには弱いネタです。
物語に 重要でない 母親や兄弟が 徹底的に削がれている シナリオ構成は極端で面白いともいえます。
この映画を観て、宮沢賢治さんを より好きに成った人は少ないだろう。
宮沢賢治さんが、単なる 芽のでない夢見る駄目駄目人間なら、自分と重ねてみたり、親の身になる人もいるでしょう。
しかし そうはさせじと?
金儲けを企てたり。。。 宗教感をだしたり
本作は 日本文学を代表する 宮沢賢治さんを「父親の視点からの しょうもない 人間」として強調する作品に構成されている。
この映画が産むものは。。。日本の教科書から、「雨ニモマケズ」「銀河鉄道の夜」を外させる運動の機先なのか?
宮沢賢治さんが表現したかった"だろう"世界感が伝わる 素敵なアニメ映画「銀河鉄道の夜(1985)」の鑑賞を僕は勧めます。
お口直しに
DVDも持っています。 YouTubeにも上がっています。
苦も楽も、哀も喜も、全てが家族が故に。
詩人、作家【宮沢賢治】(#菅田将暉)を
誰より愛した父親をはじめとした
彼と共に歩んだ家族が描かれた今作。
宮沢賢治を知っている人は、より人間的で愛おしく思え
知らない人は、とても身近で面白く可愛い人物であったと感じるだろう。
賢治の父 政次郎(#役所広司)の厳格でありつつも、
なんともチャーミングで愛に溢れる天真爛漫さは
きっと当時は、かなり異質であっただろうが、
今の時代においては普通だと思える、いわばイクメン的な父親像は、
宮沢賢治という人が、なぜに素晴らしい作家になったかが
手に取るように感じた。
家族として人間らしく。
堂々と一生懸命に真っ直ぐ、何より愛おしみ深く。
大事な人をこれほど大事であると思えることは、幸せだが時に辛くもある。
家族であることの尊さが身に沁みて、涙が止まらなかった。
妹のトキを演じた森七菜も素晴らしかった。
もう一度、久しぶりに宮沢賢治を読んで、
彼の人生と家族に想いを馳せてみようと思った。
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