「子供への期待と愛と先立たれる辛さ」銀河鉄道の父 Shimonneさんの映画レビュー(感想・評価)
子供への期待と愛と先立たれる辛さ
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最近ハマっている時代背景の映画。宮沢賢治の家柄や生い立ちを知り勉強になった。役所広司と菅田将暉の見た目と演技が間違いないのはともかく、この娘すごいなと思ったら「この恋温めますか」の森七菜だった。成長した演技にやられました。菅田さんの狂気と悲哀の演技も素晴らしい。時に劣等感を感じながらも優秀な妹に度々助けられ、支えられ、愛し、依存し、失う切なさ。結核で亡くなるのが当たり前の時代にトシに続いてそれを宣告された時の本人の受け止め方と父親の受け止め方の対比。安定しない息子が期待と違った道でなくてもやっと自分の力で歩み始めた安堵と期待。応援する気持ち。そして娘に続いてそんな息子を失うやるせなさ。繊細な子供に親が与える影響やら子供への後悔ない接し方や愛情表現など、またいろいろ考えさせられました。
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