「タイトルなし(ネタバレ)」銀河鉄道の父 マサシさんの映画レビュー(感想・評価)
タイトルなし(ネタバレ)
彼が入信した宗教は謂わば「新興宗教」である。残念ながら浄土真宗から見ればね。
そして、1942年にこの団体は解散を強いられてしまう。それは明治維新から続く廃仏毀釈なのかもしれない。
しかし、妹さんの死で花巻に戻り、この国柱会から脱退はしなくとも、活動を控えていたとも記されている。そして戦後復活した国柱会へは、分骨しているので、活動を否定していた訳ではないようだ。
それが宮沢賢治の前歴である。
父親と清六さんが、経済的に、宮沢賢治さんを支えたと云う。そんな家族としての役割だったと思う。
宮沢賢治の考え方や彼の作品は、母親と妹さんの死にあると聞く。この映画では、その点をほぼ無視をしている。そして、カンパネルラのモデルと言う
「保阪嘉内さん」との出会いが消えてしまっている。
「父親、母親が大事な子供を亡くし、その喪失感からの立ち直り」それが主題であって欲しかった。
宮沢賢治さんの偉業は、農民生活に根付いた民話の様な話を書いた事と、飢饉の訪れに実質的に対応していこうとする科学者としての一面にある。
「雨にもまけず」の本当に良い部分は
「・・・の様な人に私はなりたい」が大事なのだ。つまり。
昭和10年に宮沢賢治の全集が刊行されたと
話は終わるようだが、1935年から日中戦争は激辛を極め、1937年には盧溝橋事件へと大日本帝国は浄土からとうざかって行くのだ。
この頃から「銀河鉄道はガラガラだったろうね」そう思いたくないけどね。
すみません、コメント文が長くなったのでまとめた結果、保阪嘉内という人物の重要性を疑問視するような文面になってしまいました。そういう意味ではないです。賢治については、捉えどころがない人だなあという印象で、ウィキだけでは分からないと思いました。結局長くてすみません。
コメントありがとうございました。ウィキペディアを見ましたが、宮沢賢治は短い生涯の中での情報量が多すぎて、保阪氏については少ししか記述が無いですね。原作(未読です)が父親目線だから保阪氏の事が入ってないのかもしれないですね。原作が父親から見た賢治なのだとしても、映画では賢治の活動はもっと説明して欲しかったです。家族愛の物語なのだとしたら、母親と弟はもっと存在感が欲しかったです。
本サイトにおけるコメントやレビュー削除についてですが、失礼ながらマサシ様はご自身で自覚されておられますが、私などの微塵も無い内容でも消されてしまう異常さ。
納得できかねますが、反発してもどうにもならない故、大人しくしています。