「悪くはないがちょいと残念」銀河鉄道の父 眠り猫さんの映画レビュー(感想・評価)
悪くはないがちょいと残念
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井上ひさしの『イーハトーボの劇列車』を観ている身からすると物足りない。
父親が主人公である事はわかる。
しかし親子の対立なら演劇の方の日蓮宗と浄土真宗で極楽が何処にあるかの問答で、日蓮上人の教えに従うなら、宮沢家を、花巻、仙台をユートピアにする事が本筋でないかと説教する話のが面白い。
更に演劇では賢治を花巻に戻す最終手段もして…
映像は悪くない。
逆に昔の商家の間取りや田園風景等は面白い。
役所の演技も悪くないと思う。
しかし演劇で観た様な、偉大なる木偶の坊としての突き刺さる言葉、会話が思い返せないのだ。
宮沢賢治自身の物語ではないかも知れない。
しかし最後の『雨にも負けず』の詩に結びつき、家族への気づきに繋げてほしかった。
あと世情の変化と共に賢治への評価の変化と共に家族の思い等も描いて欲しかった。
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