「枠からはみ出した天才を支え続けた家族」銀河鉄道の父 ゆり。さんの映画レビュー(感想・評価)
枠からはみ出した天才を支え続けた家族
宮沢賢治の作品は「注文の多い料理店」しか読んだことがありません。「風の又三郎」は、読んだことも無いのに、『どっどど どどうど どどうど どどう』の、独創性に富んだリズミカルな言葉が、記憶に残りました。本作でも、自作の童話を妹に読み聞かせますが、賢治は音楽の素養があるので、文章を声に出して読んだ時の効果を考えたのかもしれません。多趣味でセンスが良い人だったんでしょう。
そんな賢治の一番の理解者は妹のトシで、愛情深い父親、そして家族が支え続けたのが分かりました。
俳優の演技は良いですが、演出はくどくて好みではありません。妙にコメディだったり、妻が夫に敬語を使う家庭で孫娘が祖父をビンタしてハグしたり、風の又三郎だからと原稿を飛ばしたり、謎演出です。ちょっとぶつ切りで、賢治の人物像が捉えどころのないものとなりました。金持ちのボンボンらしく、おっとりして気前は良く、気まぐれだがこだわりは強いようには見えますが、考えている事が分かりにくかったです。父親も、そういう所は理解できなかったのかもしれません。それでも息子の作品を愛して、世に出す為に尽力しました。無償の愛です。でも、賢治の凄さをもう少し伝えてくれないと、ただの親バカの話になってしまいます。
トシが本当に「お兄ちゃん」と呼んだのかもしれませんが、私の母(宮城県北部出身)は、「あんちゃん」と言ってます。イントネーションは、後ろが上がります。音階にすると、1オクターブ下の「ソ(あん)シ♭(ちゃん)」位です(←適当です)
私はいきものがかりは好きな方ですが、本作のテーマ曲は可愛らしすぎて合ってないと思います。
森七菜さんの透明な声で「見上げてごらん夜の星を」のような歌を歌ってもらった方が良かった気がします。
こんにちは♪共感とコメントありがとうございます😊
ご意見ありがとうございました😊
俳優さんたちは皆良かったのに、
ですね。
賢治のもっといいところを描いて欲しかったですね。
ありがとうございました😊
おはようございます😃
なるほどなるほど、トシが喜助祖父さんにしたこと、本当にしたかどうかもわかりませんが、祖父に対しての態度と共に必要あったのかと思いました。原稿飛ばしも。
宇宙のことも知り地質学も知り、それらを農作物を育てる為に役立て農民の暮らしに寄り添う姿ももっと表して欲しかったです。農民の貧窮をほんま知ってるんかいな?と疑ってしまうボンボン暮らしなので。ただ長くなりますね、
コメントそして共感ありがとうございます。
私は泣かせの演出にすっかりはまってしまいました。
無条件に宮沢賢治に好感を持っている面がありまして、
日本昔話とは180度違う賢治の童話のバタ臭さとか、
望洋と宇宙に広がる感じ。
「雨ニモマケズ」が
ソウイウヒトニ、ワタシハ、ナリタイ」
押し付けがましくないですものね。
ゆり。さんのレビューには文句なく賛同なんですよ。
妻が、旦那さまと呼んだとき、この人は女中さんなのかと思いました。
その位、違和感でした。
エンディング曲の声(いきものがかりは好きなんですが、この映画のラストにはミスマッチでしたね)
青年・宮沢賢治の素直さを菅田将暉さんはとても好演でしたが、
脚本の問題だと思うのですが、宮沢賢治にも闇の部分や、
天才らしさをもっと描いても良かったかもとも思いました。
お母様が宮城県のご出身なんですか?
良いですね。映画のことで質問とか出来て、お話し出来るのは、
私の亡くなった母も本好きでしたので、羨ましく思いました。
長文、お許しください。
コメントありがとうございます。
流石。やはり御存じだったんですね。
名付け親が仲代達也だったので、仲代達也が関係しているのではとは推察したのですが・・・。そうだったんですね。
役所という名詞ならイントネーション、アクセントはしっかり決まっていますが、芸名に流用すると、自由になってしまうというところが、日本語の面白い所であり、難しいところですね。
勉強になりました。
ー以上ー
映画関連の詳細情報に精通してそうなゆり。さんに質問です。
本作主役の役所広司がカンヌ映画祭で最優秀男優賞を受賞しました。
彼の高い演技力が世界的に証明され、喜ばしい限りです。
連日のようにTVで役所広司の名前をアナウンサーが連呼してますが、アクセントが気になっています。役所のやを強く発音しています。
通常、役所と言う時には、そんな言い方はしません。
役所広司という芸名にした時に、アクセントの付け方についても決めたのでしょうか?
ー以上ー
宮沢賢治の運命は過酷でしたが、
父親を筆頭に家族愛、家族の絆が素晴らしかったです。
この親にしてこの子ありという諺がありますが、
本作では、この家族にしてこの子ありというところでしょうか。
賢治は、思考のプロセスがワープする天才らしい不可解さは上手に表現されていると思います。
確かに凄味を感じたのは、何かに集中した時の一心不乱な憑りつかれたような姿くらいでした。
私が気になったのは、賢治の死語を描かなかったことです。折角、賢治の父親を主人公にしたんですから、父親が賢治の作品を世に広める為に尽力する姿を観たかったです。賢治の作品が今に繋がるところを観たかったです。
では、また共感作で。
ー以上ー
いきものがかりの特徴として、のびやかなヴォーカル、キャッチ―なメロディー、ストレートに訴える歌詞、と言うのがありますね。でも深みも味わいも無いので残念でした。いきものがかりが割と好きなのは本当です。