「父の深い愛 〜 俺は修羅になる」銀河鉄道の父 こころさんの映画レビュー(感想・評価)
父の深い愛 〜 俺は修羅になる
人生に悩む息子宮沢賢治を心配しながらも寄り添い穏やかな眼差しで見守り続けた父政次郎を、役所広司さんが時にコミカルに魅力的に演じる。
苦悩しながらも活き活きと瞳を輝かせ実直に生きた宮沢賢治を菅田将暉さんが熱演。日本アカデミー賞助演男優賞なるか…。
賢治の妹トシを演じた森七菜さん( 未だ21歳とは驚き! 👀 )の熱演に涙。
田中泯さんの存在感、坂井真紀さんの柔らかな物腰に魅せられた。
ひたむきで実直な言葉で綴られた数々の作品の誕生は、宮沢賢治の生き方を尊重した父親と温かく見守り続けた家族の支え故なのですね。
美しく穏やかなラストシーンは、宮沢賢治の世界観そのものでした。
是非映画館で。
映画館での鑑賞
こちらこそ返信ありがとうございます♪
小さな存在にも暖かな眼差しを注ぐ、
その通りだと思います。
こころさんが書かれていらっしゃる「修羅になる」
賢治はその優しさと、文学に向かう激しさの狭間で悩んだ一生、
だったのかも知れませんね。
我が家の家族は、優しさに打算とが入り混じって、
中々、無償の愛を注ぐのは難しい・・・のが本当のところ、
お恥ずかしいです。
コメントありがとうございます。
素直に好きな映画でした。
私も宮沢賢治について童話3作品しか読んだことのないのですが、
菅田将暉さん、役所広司さん、森七菜さん、田中泯さん、坂井真紀さん、
皆さん素晴らしくて、本当に慈愛に満ちた家族でしたね。
宮沢賢治が身近に思えて嬉しかったです。
そうですね。
私も心温まりました。
ただ本作を、市販のルーを入れた美味しいホワイトシチュー、
「賢治の父」を、「口の中でとろける幻の寒ブリ」に例えたとして、
「えー!美味しいけど、どうしてこの素晴らしい食材を市販ルーでグツグツ煮ちゃったかなー。これならスーパー安売りの鶏肉でも同じ美味しさは出せるよ。幻の寒ブリが勿体無いよー(涙)」
という印象をもちました。
美味しい料理ではあるんですけど、せっかくの素晴らしい素材を活かしきった調理法ではなかったなぁ、という点だけがものすごく残念でした。
役所さん、菅田さんはじめ、俳優陣の演技は皆さん素晴らしかったですね!
時代考証や方言なども丁寧に扱ってくれたので、本当に賢治と父を観ているような気持ちになれました。