「遊星からの使者は再来せず...されど半世紀を経て最高画質で蘇る宇宙人との相克の物語は厳しく人類のモラルを問いかける」「ウルトラセブン」55周年記念 4K特別上映 O次郎(平日はサラリーマン、休日はアマチュア劇団員)さんの映画レビュー(感想・評価)
遊星からの使者は再来せず...されど半世紀を経て最高画質で蘇る宇宙人との相克の物語は厳しく人類のモラルを問いかける
第7話 「宇宙囚人303」
第26話 「超兵器R1号」
第37話 「盗まれたウルトラ・アイ」
第48話・49話 「史上最大の侵略(前後編)」
"4Kリマスターで5話をセレクション上映"という企画なのでドラマ性の高いエピソードよりも特撮の精緻さが冴えている作品が優先的にセレクトされています。
あらためて本作は、一年間を掛けて様々な異星人との出会いを経つつ、人類が外宇宙に進出するための技術ではなくモラルを問うた作品だったのかなと思います。
そして今現在に到って当時の冷戦は別の形で戦争を呼んでおり、その世を生きる我々はまさに55年の歳月を経てなお、作中での回し車をカラカラと回し続けるシマリスであり、血を吐きながら悲しいマラソンを続けているのですね...。
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