ナイトライド 時間は嗤うのレビュー・感想・評価
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非常に地味な作品です。
昨年暮れにWOWOWで録画したものをようやく観ました。ストーリーとしてはスリルがありますが、低予算なのか映像が非常に地味です。途中で眠くなってしまいました。期待していたのが手に汗握るアクションシーンのある作品だったので、選択を誤りました。地味な作品が観たい方にはお勧めです。
たまには頭を使う作品もいいですね
こういうのはたまに観るのがいいですね
(よくある流行りの設定って言われたらそうですけどね…)
想像力を刺激されてボケ防止に役立ちそう
夜だから雰囲気も出て良かったけれど
日中の設定だったらも少し違う感じが楽しめそう
マイケル・マンへのリスペクトとテクニカルな撮影が印象的、片時もスクリーンから目を離せないハイテンションサスペンススリラー
ベルファストのドラッグディーラー、バッジは足を洗ってウクライナ人の恋人ソフィアと新しい生活を始めるため最後の大仕事の仕込みをするが、部下が麻薬を積んだトラックを盗まれてしまい、約束の時間に届けられなくなったことで買い手に取引をキャンセルされてしまう。バッジが窮地に陥ったことは瞬く間に裏社会に広まり、バッジに10万ポンドを貸している闇金業者ジョーはバッジが逃亡しないように見張りを付ける。盗まれたトラックと新しい買い手を探しながらベルファストを奔走するバッジだったが彼の行く先には次から次へとトラブルが降り注ぐ。
深夜のベルファストでの94分間をワンカットで見せるスリリングなスリラー。低予算のワンカット映画としては先にドイツ映画の『ヴィクトリア』や英国映画の『ボイリング・ポイント 沸騰』がありますが、それらの作品よりもトム・ハーディが夜のハイウェイを疾走する姿をじっと捉えた『オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分』とよく似ていて、主人公がスマホで会話している相手側に観客には見えない張り詰めたドラマがいくつも並走している点がユニーク。登場人物の他愛のない会話の中にマイケル・マン監督作品への言及が見られ、映画版『マイアミ・バイス』中の名台詞が本作の重要なキーワードになっています。そして何より本作のプロット自体がマイケル・マンの劇場映画デビュー作『ザ・クラッカー/真夜中のアウトロー』によく似ているので、これは脚本のベン・コンウェイの趣味が色濃く反映されたものではないかと睨んでいます。
実際にワンカットで撮影しているのか巧みに編集しているのか鑑賞中は判然としませんでしたが、実際にはカットを割っていたとしても巧みなカメラワークが物語の緊張感を劇的に高めているのは明らかで、スクリーンから目を離すことが難しい息詰まるサスペンスが誘うカタルシスの爽快さは格別です。
金も時間も稼ぐもの
恋人やビジネスパートナーとのまっとうな人生を歩むため、今夜限りで裏社会から足を洗おうと決めた主人公が、最後の大仕事で大ピンチに陥って・・・といった物語。
本作は94分ワンカットというモノ。
基本的には、ドラッグ売買の為に車を走らせる主人公バッジが、車内で色んな相手と電話しながらビジネスを進行させる様を描いていく。
手下、恋人、堅気の友人、麻薬の買い手、闇金男・・・等々、その他にもまだまだ沢山の相手と通話しては切って、通話しては切って・・・を繰り返し、序盤は頭が見事にこんがらがるw
更に上述の通り、ただ車内で通話している様子を描くだけなので、これはちょっと退屈かも・・・。
しかし、話や相関図の整理がついてからは、想像力も働かせながら、鬼気迫る展開にこちらも手に汗握る‼
こんなこと言っちゃいけないけど、麻薬ビジネスの裏側ってこんな緊張感に溢れているのかと、ちょっとアツくなってしまった。
どんな仕事もそうですが、ちょっとしたヘマが命取りですね。とにかく目まぐるしく移り変わる希望と絶望、観ているこちらも落胆・・・かと思えば、思わず小さくガッツポーズをしてしまう程のニヤり展開‼しかしそこからは時間の勝負・・・と、観客側の焦燥感もガンガン駆り立てられる。
終わってみればかなりの良作でした。
まぁ、ツッコミ所はありまくりでしたがねw
あのアツい展開に持って行く為だから必要なんだけど、そもそもこんな激ヤバビジネス中にコズとの電話なんて絶対にしないでしょうにw
そして、車カッ飛ばすとしても、そんな2~5分で巡れるなら、実はこの物語の範囲ってゲキ狭ですか?
・・・等々あったものの個人的に、こういうシチュエーションモノは自分に合っているのかも。ワンシーンが続くだけに、テンポが良くとも長ったらしく感じてしまったり、何より役者さんの技量に大きく左右されたりしますが。
やっぱりワタクシとしては数年前の傑作「GUILTY」が原点にして頂点ですね。
さてさて、レフティ&ビーカーはどうなることやら。
まぁでも、こういうマヌケコンビってなんやかんやできっと大丈夫ですよねw
ハマるかどうかはわかりませんが、映画好きなら是非観てほしい作品です。
電話依存症か!
2022年劇場鑑賞267本目。
今回で足を洗う事を決意して最後の大仕事に臨むヤクの売人。
なんか今回で足を洗うから善人みたいな感じの映画多いけど、そんなわけないからな!
90分強の時間をリアルタイムかつワンショットで描くのですが、こういう映画にありがちなPOVでなかったのは良かったです。POVはまず酔うし、登場人物をカメラで撮っている理由を一回一回つけなければいけないのが無駄。引きの絵が使えないからなにやってるか分からない時あるし。
まぁワンショットである意味はあんまりなかったかな・・・。「1917 命をかけた伝令」ほど暗転や時間経過などの分かりやすいごまかしはありませんでしたが、多分このカメラ動いてる時に一回カットしてるんだろうなと思うシーンはいくつかありました。リアルタイムなのは良かったですね。まぁなんか5分とか10分で向かって着くパターンが多かったのですが、自分が映画館ではしごする時、映画館から出るだけで5分経っちゃってたりするので、そんな近所でぐるぐる動いてるの?ということと、主人公がとにかく運転中ハンズフリーで電話しまくるんですね。基本かかってくるより圧倒的にかける方が多くて、命がけの大仕事中でもちょっと時間があれば仲良くしてる子供に電話したりなんかして、多分劇中90%は電話で話しています。この夜、いろんなことが起きますが、大体は電話の向こうで繰り広げられますので低予算でも安心ですね。
犯罪者がどうなろうと知った事ではありませんが、映画の試みとしては面白かったです。
ハッピーおむつ
その夜の仕事で足を洗うことを決めているドラッグディーラーの男がトラブルに巻き込まれる話。
数十分の仕事で、闇金屋ジョーから金を受け取り、その金でドラッグを買い付け転売し、返済と朝までに用意しなければならない今後の仕事の資金を調達しようとする主人公をオールワンショットでみせていくストーリー。
臨場感とか言うつもりなんだろうけれど、あまりにも頻繁でタイミングの良い電話の発着信だし、半分近くはその時の主人公にはいらない様な通話内容でかえって安っぽいこと。
オン・ザ・ハイウェイとほぼ一緒の仕事出来るつもりの男ですね。
部下がアホなやつしかいないのも、そのアホに仕事を任せたのも、数十分走れるだけの給油すらしとかなかったのも、そもそもこんなカツカツなスケジュールでしか仕事を入れられなかったのも、全部あなたなんですけどね…。
シマがどうの言っていたけれど、そんなレベルのボスが500ポンドの預金すらないって大丈夫?だったり、数分で行ける場所なら自分で行けよ!だったり、そもそもジョニーは何したかった?と最後までツッコミどころ満載で安っぽかった。
扱っている映画館が少なすぎるが、基本的には高評価。でも電話代金は高くつきそう。
今年336本目(合計611本目/今月(2022年11月度)23本目)。
さて、こちらの映画。今週(11月3週)は映画の本数自体も多いのですが、ひきつづき「すずめ~」が多くの映画館で占めているので、大阪市では1か所だけというさみしい状況。このためだけにシアタス心斎橋に。時々行くんですよね。ここの地下のヤンニョムチキンセットが好きです(どうでもいい話)。
さてさて、こちらの映画。裏社会(クスリを売る怪しい「おしごと」)から足を洗うためのひたすら自動車を走らせ移動しの「最後のお仕事」を描く映画です。いわゆる「ワンショット映画」かそれに準じる映画で、謎のモザイクもかかっていますが、ワンショット撮影である故に無関係な人がはいってしまったようです(そう考えないと、一般指定に過ぎないこの映画になぜにモザイクがかかるのかが謎すぎる。要はプライバシーの問題)。
ストーリーの筋はほぼほぼ一本道であれば、例外を除いて車の中でしかお話は進まないし、その車の中ではいろいろな人に着信があったり自身から発信していたりしますが、いったいいくらかかるんでしょうねぇ…。
ストーリーが単純「過ぎて」ネタバレも何もあったものでもないですが、(リアルで)車酔いをする方は一応注意かな、という感じです(車の運転座席視点からの描写もそこそこあります)。
さて、彼(と、恋人ソフィア)は無事に生きて、この「危なすぎる」「最後の仕事」から生還できるのでしょうか…。
それはみてのおたのしみです。
減点は特に気になった点はあるものの、理解の妨げまでにはならないので、減点なし/参考であげるのみにします。
(減点なし/参考/「抵当権」って何?)
・ 映画の中で序盤に「抵当権がついているんだぞ、さっさと金払え」とかと言われるシーンがあります。この「抵当権」というのは、例えば賃貸ではなくローンで家や車などを購入された方は(知らない間に)設定されていることがあります。「所有者はあなたのものだけど、もしローンの返済などが遅れたら、抵当権を実行して家や車ごと持っていきますよ」というものです(日本では、日本民法369条以下)。
ただ、この「抵当権」の語句は映画内ではよく何度も登場する割に、抵当権独自の制度(各国によっても異なりますが、一応日本基準として)を行使している様子はまるでないので、「抵当権がある=借金みたいなものを負わされている」と思っていただいても構いません(本当は全然違いますが…)。
電話代いくらかな?
2022年11月10日
映画 #ナイトライド 時間は嗤う(2021年)鑑賞
薬の売人から足を洗うための最後の大きな取引。トラブル続きのその94分間を運転しながら対応する主人公をワンカットで映し出す緊張感。ほぼほぼ車内だけのシーンなのに飽きさせない!
@FansVoiceJP さん試写会ありがとうございました。
ガチの運転&演技にガチのハプニングを内包
裏社会から足を洗おうとするドラッグディーラーが、車を奔走させながら仲間に電話して窮地を脱しようとする様を、94分間ワンショットという撮影手法で描く。ワンショットといっても完全な一発撮りではなく、『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』のようにカメラの切り替えし箇所でショットをつなげるやり方で、全編ほぼ車中という構図も既に『オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分』で試みられているけど、こちらはクライムドラマとしてスリリング要素が高いのが特徴。
また、『オン・ザ・ハイウェイ』ではロー・ローダーというトレーラーに登場⼈物の⾞を乗せてトラックで牽引し、運転しているように見せているのに対し、こちらは本当に運転&演技をしている点がスゴイ。これだけで努力賞をあげたくなる。ただ、車内で繰り広げられる対話劇なので、通話相手が目まぐるしく変わる。誰に電話するのか一応は分かるとはいえ、ちょっとこんがらがる点がある。
中盤の警官から職質されるシーンで警官の顔にモザイクがかけられているのは、演技ならぬガチの職質だったそう。CGで別人に加工できたのかもしれないが、「モザイク入りでもいいからそのまま使ってしまえ!」というスタッフの強引さに潔さを感じる。
余談だが、12月公開の『ワイルド・ロード』が本作とプロットがやたら似ているなと思ったら、同じ脚本家によるものと知って納得。どちらが好みかは観た人次第。
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