ハッピーニューイヤーのレビュー・感想・評価
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実はかなりの知識が要求される映画なので注意。ストーリーはわかりやすいけど…。
今年358本目(合計633本目/今月(2022年12月度)11本目)。
さて、こちらの映画です。大阪市で韓国映画といえばシネマートと相場が決まっているのですが、シネマートでは放映なし(シネマートはシアター2つのミニシアターです)。そのため、他の映画館になりますが、大阪市で韓国映画といえばシネマートと「相場」がある程度あるので、他の映画館で放映される場合、どういう知識を要求されるのか事前にわかりにくいです(シネマートはミニシアターという事情もあるので、鑑賞前のヒント等、色々なポスターや新聞の切り抜き記事等いろいろ張られているので、待っている間にも読める)。
ストーリーとしてはすでに書かれている方もいますが、ある年を迎える(新年を迎える)にあたって、あるホテルをテーマにして数組のカップルのそれぞれの行く先、結末を描くというタイプで、この手の映画(「期限」があって、それまでに何組かのカップルがそれぞれ動いてそれぞれの描写があって、最後にどういう結末を迎えるか等)は、シネマートさんでも似たような映画は見たことはあります(韓国では映画のテンプレ類型の一つなのかな?)。
日本であえて似た映画をあげるとすれば、ホテル系の映画なので、「マスカレード・ナイト」など、あるいは「もっと超越した所へ。」になると思います。
6組か7組のカップル(したがって、登場人物はその2倍になる)が登場しますが、個人的に好き(好感が持てた)のは男子高校生と女子高生の恋愛のお話。やっぱりこういうのは良いですよね。他の方も同様です。まぁしいてあげれば、という程度にすぎません。
ただ、やはり映画として見たとき、「韓国の文化」をかなり参照しているようで、何を言いたいかよくわからない部分が結構あります。そこがかなりの減点幅になるのでは…というところです(上述通り、シネマート等韓国映画等に特化している場合、これらのヒントも一般には新聞切り抜き等で掲載されている)。
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(減点0.3/「一般の」映画館(ここでは、韓国映画等に特化していない、という意味)で放映するという観点では、わかりにくいセリフが多い)
・ 上記の通り、この映画は色々なカップルを描くためカメラ視点は色々動きますが、「ホテル」が一つのテーマになります。そしてホテルといえば日韓共通で、何階まであるとか、部屋番号があるとかは同じですが、たとえば日本では「13階」がなかったり、あるいは「4」と「9」がつく部屋番号は意図的に飛ばされているとか、何らかの文化的背景があります。
このことはこの映画でも同様ですが、韓国映画です。そして何度も何度も出てくる「奇数」「偶数」という単語がキーワードになってきます。このため「奇数階にしか止まらないエレベーター」なども登場します。この辺、いろいろ調べたのですがよくわからず…。奇数か偶数の2つに分けられるということは、陰陽(五行)説によるものなのでしょうか…?
この映画はこの点がとにかく謎で(私も何が正解かわからない)、その「奇数偶数の話」は映画全体でみると5~10%を占めているため、「何が言いたいか不明」な部分が混ざってしまいます。おそらく韓国文化ではなかろうかと思いますが、パンフレットの販売もなし(たまたま売り切れていた?)。
とはいえ、ホテル経営という観点では「マスカレード~」、カップルの描き方といえば「超越~」と似た映画があるので、そういった映画が好きな方にはおすすめです。
(減点なし/参考/人を助ける行為について)
・ 自殺を思いとどめさせるような緊急度合いの高いもので、かつ、それが違法であったり公序良俗に反する場合、「相手側の意図を無視してでも止められる」というのが判例(日韓共通)です(通常の場合、相手側の意思が明らかか、推知できる場合、それに従う必要があります(事務管理/日韓共通))。
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それぞれのニューイヤー
バラバラに見えたストーリーがホテルを舞台に繋がっていく。クリスマスから新年を迎えるまでのそれぞれのラブストーリーが軽快に展開する秀作。濃すぎず軽すぎず丁度良い頃合いに仕上がっています。
良かったら映画館で🎦
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